接待マナーの超入門! 絶対に押さえておくべき7つの基本

取引先の人やお客さんをもてなす「接待」。学生時代の飲み会のような気持ちで臨むと、とんでもない失敗を犯してしまい、ビジネスの失敗につながることもあります。

接待マナーの超入門! 絶対に押さえておくべき7つの基本

取引先の人やお客さんをもてなす「接待」。学生時代の飲み会のような気持ちで臨むと、とんでもない失敗を犯してしまい、ビジネスの失敗につながることもあります。

そこで今回は、あまり接待の経験がない若手ビジネスパーソンのために、現代礼法研究所の代表である岩下宣子さんに、接待のメリットと、7つの基本マナーを教えてもらいました。

接待の3つのメリット



接待というと「緊張する」、「失敗するのが恐い」、「お酒を好きなように飲めない」とネガティブな印象を抱いてしまう人もいるでしょう。けれど、接待は自分が得をするチャンス。岩下さんによると、接待には次のようなメリットがあるそうです。

・取引先やお客さまと良好な人間関係をつくることができる
・仕事の場では聞けない人生に役立つ話が聞ける
・接待マナーを意識すると脳が活性化する


最後のメリットは意外ですね!
なんでも、自分中心の考えで行動するよりも、思いやりを持って相手の立場に立って行動すると、脳が活性化するのだそうです。

このようなメリットがある場を台無しにしないためにも、あらかじめ接待の基本的なポイントを押さえておきましょう!

接待マナー7つの基本


1.接待する相手の好みに基づいて料理や店を選ぶ
「接待の目的は、相手に喜んでもらうことです。まずは接待する相手の好みを知りましょう。和食・洋食・お肉料理など、どれが好きなのかを聞き出してお店を選びます。じっくり話ができるように、静かな個室のあるところや、相手が帰るのに便利なところにするといいでしょう」(岩下さん:以下同じ)

2.手土産や2次会などの準備をしておく
「接待には手土産が欠かせません。一家の大黒柱をお借りするわけですから、自宅で待っている奥さんやお子さんに対するお土産を用意して、帰り際にお渡ししましょう。2次会のセッティングが必要かどうかも上司に相談するといいですね」

3.接待前に一度お店で食事してみる
「お店が決まったら、できれば一度実際に食事をしてみることをおすすめします。味見の意味もありますが、食べ方が分からないこともあるからです。本番で慌ててしまい、接待の相手を惑わせてしまうことがないように、事前に一通り予行練習しておくと安心です」

4.お迎えからお見送りまで気を抜かない
「接待当日は、もちろん接待の相手よりも早くお店に着いて、お店の前でお迎えするのがベストです。また、お店の人と、会計の方法やタイミングなどの打ち合わせをしたり、お土産を預かってもらったりしましょう。帰りはお土産をお渡ししてお見送りをするまで気を抜かないのも大事です」

5.お酒は控えめにする
「よくお酒を飲み過ぎてしまって失敗したという方がいます。接待の場は、友達との飲み会とは違い、自分がお酒を楽しむ場ではありません。自分の役割はあくまで接待の相手を楽しませること。飲み過ぎて寝てしまったり、自分の言いたいことばかり喋りまくったりするのは最悪です。“接待は仕事”という意識で臨みましょう」

6.相手のお酒や食事の進み具合を気配りする
「接待では、はじめから最後まで、相手への“目配り・気配り・心配り・気働き”が大事です。お食事中、お酒のグラスが空になっていないか、食事は足りているかなど気にして、行動しましょう」

7.話が途絶えないように気配りする
「食事だけでなく、相手が楽しんでくれているかどうかの気配りも必要です。雰囲気づくりに心を砕くことも接待する側の役割です。もし会話が途絶えてしまったら、“きどにたてかけし衣食住”(「気候・道楽(趣味)・ニュース・旅・テレビ・家庭・健康・仕事・着る物・食べ物・住まい」の頭文字をとったもの)の話題を質問すると、話がどんどんつながっていきます。あらかじめ相手の好きなテーマに関する情報収集をしておくのもいいですね」

「また、基本的に接待では聞き上手になることがポイントです。人間は、自分の話を聞いてくれる人に好意を持つからです。自分のことは話さず、常に相手の話を聞く姿勢が大事です」

接待には日頃からの思いやりが大切

 



そして、最後に接待マナーを磨くコツを伺いました。

「接待の場では、日頃の行いがすべて出てしまいます。ですから、日頃から上司や家族に対して思いやりを持った行動をすることが大切。ぜひ普段から心と頭をフル回転させて、相手をどうしたら喜ばせられるかを考えて行動してみてください。相手が喜べば自分もうれしいですからね」

接待マナーで最も大事なのは思いやりと謙虚な心。ぜひ日頃から、今回学んだマナーを意識しておきましょう!

※この記事は2015/03/06にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています

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