仕事の電話が嫌いな人必見! 電話恐怖症を克服する4つの方法

「仕事の電話を避けてしまう」「電話のベルが鳴るだけでビクっとしてしまう」「自分から電話をかけるのが怖い」「話している最中も、しどろもどろになる」。

仕事の電話が嫌いな人必見! 電話恐怖症を克服する4つの方法

「仕事の電話を避けてしまう」「電話のベルが鳴るだけでビクっとしてしまう」「自分から電話をかけるのが怖い」「話している最中も、しどろもどろになる」。

このような「電話恐怖症」のために仕事で不便を感じる方は少なくありません。そんな電話恐怖症を克服するにはどうしたらいいのか、ビジネススキル講師の別役慎司さんに伺いました。

電話恐怖症になる2つの原因


電話が恐い原因は、下の2つの理由が考えられます。

●「相手が見えない恐怖」
●「失敗を恐れる恐怖」


対面とは違い、相手の表情が見えない電話は、誰でもある程度恐怖を感じるものです。また、一度電話で失敗したことがあると、電話で話すたびに「同じ失敗をするのではないか」と恐れてしまいます。
しかし、この失敗への恐怖も、相手が見えない恐怖と同様、多かれ少なかれ誰にでもあるものです。

電話恐怖症克服には発想の転換が必要


電話恐怖症の大元にある原因は、これらの不安や失敗に対してネガティブになっていることです。
電話に対する恐怖とうまく付き合える人は、相手が見えないことや失敗への恐怖や不安を、ポジティブに捉えようとします。つまり、電話恐怖症を直すには、恐怖をポジティブに捉える発想の転換がポイントになるのです。

電話恐怖症の4つの克服法

 

1.電話の着信音を変える


いつもの電話の着信音を聞くと、過去に失敗した経験が反射的に呼び起こされるものです。人間がネガティブな経験を思い起こすときというのは反射的なのです。

そこで、電話着信音を変えてみましょう。新しい電話の着信音には「失敗した自分」ではなく「楽に電話ができる自分」が関連づけられ、反射的に呼び起こされるイメージが一新されます。

2.肩の力を抜くような仕組みをつくる


電話恐怖症の人は、どうしても緊張して肩や首に力が入りすぎる傾向があります。
そこで、会社で隣の席の人に、あらかじめ「電話中、肩に力が入っていたらそっと肩を揉んでほしい」と頼んでおきます。実際に自分が電話中にカチコチになって緊張しているのに隣の人が気付いたら、肩にそっと触れて、リラックスできるようにしてもらうという方法です。
人はリラックスしながら不安になることはありません。人に頼みづらければ、デスクに「肩の力を抜いて!」などのメモを貼っておき、電話中に見るといいでしょう。

3.認識を変化させる


電話が怖いと思っている人は、どうしても自分を「被害者」や「犠牲者」だと思ってしまう傾向があります。そのネガティブな認識を変えるためにも、電話をしながらポジティブなことを考えるようにしましょう。

例えば、仕事の電話であれば、自分が今電話していることは「会社のためになっている」「相手のためになっている」と考えます。すると、「自分はいいことをしている」という意識を持つことができ、電話するという行為自体を肯定することができます。

また、日本中に1億人以上もの人たちがいる中で、今話している二人の縁というのはすごいものだと思いませんか? そう思うと、相手とのコミュニケーションを大切にしたくなるものです。さらに自分の対応によって相手が気持ち良い対応をとってくれたら、自分も気持ち良いですよね? だから自分自身もまた気持ち良い対応をとる。それを繰り返すことで電話が楽しくなってくるでしょう。

4.インプロ(即興)のトレーニングを受ける


「インプロ(インプロヴィゼーション)」のトレーニングを受けると、「今、この瞬間」を楽しむことができるようになり、恐怖心がなくなります。インプロとは、その瞬間の出来事に即興で対応しながらつくりあげるパフォーマンスで、ビジネスでも注目が高まっている訓練です。
電話に限らず、未来に対して恐れを持つことが、恐怖心が起きる理由。だからこそ、もっと今を楽しむことで、恐怖心を取り除くことができるのです。例えば、人前で話すのに30秒が精一杯というあがり症の人が、このインプロを行ったところ、わずか30分で2分半もの時間人と話すことができるようになったそうです。ぜひこのインプロのワークショップに参加してみてください。


いかがでしたでしょうか。電話恐怖症の方も、発想をポジティブに転換できれば、もしかしたら気がついたら電話が得意になっているかもしれません。ぜひ、今回紹介した方法を実践してみてください。

識者プロフィール


別役慎司(べっちゃく・しんじ)
株式会社ASCEND FEATHER代表取締役。劇作家・演出家・俳優トレーナー・研修講師。世界のメソッドを使って、優れた俳優を育成するアクティングスクールを経営する一方で、ビジネス教育への応用化を推進し、インプロ(即興)トレーニングや、俳優流スピーチ&プレゼン術、劇作家流ストーリーテリング、プロの俳優によるロールプレイヤー派遣などを行う。著書『誰でも人前で台本なしに10分間話せるようになる本』(CCCメディアハウス)はアマゾンで総合1位も獲得。


※この記事は2015/01/13にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています

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