アテンションプリーズ! おしゃれなカフェ空間から発信、「antenna*」に潜入

あなたは普段、情報収集をするために、スマートフォンにどんなアプリを入れていますか?

アテンションプリーズ! おしゃれなカフェ空間から発信、「antenna*」に潜入

あなたは普段、情報収集をするために、スマートフォンにどんなアプリを入れていますか?

おしゃれで上質、厳選された情報が毎日届く「antenna*」は、デザイン性の高いインターフェイスにより、まるで雑誌のページをパラパラとめくるようなイメージで記事を読むことができるキュレーションアプリ。東京を生活圏に置く人々をメインターゲットに、生活をより豊かに楽しくするコンテンツ配信を目指しています。

そこで今回、訪問させていただいたのは、2012年5月にサービスを開始した「antenna*」アプリを運営する株式会社GLIDER associates(グライダーアソシエイツ)のオフィス。

現在、一次情報を発信する350以上の提携メディアから1日約1,500本の記事提供を受けている同アプリ。なんと、その中からキュレーション(編成)を担当する社員が手作業で、その日に届けるべき1日300本のコンテンツを一つひとつ丁寧に選出しているそうです。

では、そのこだわりがたくさん詰まった「antenna*」は、一体どんなこだわりオフィスで制作・配信されているのでしょうか…?

まるで別世界へのターミナル!? 豪華すぎるオフィスへのフライト


お待たせいたしました。それでは「antenna*」の制作現場であるオフィスをご紹介しましょう!


まず私たちを迎えてくれたのは、暗闇に浮かび上がる実物大の航空機のボディー。

目の前に広がるその光景のあまりのインパクトについつい圧巻されてしまいましたが、エントランスにあるこのボディーは、エアバスA-320という実機の図面から起こしたというかなりのこだわりよう。中をのぞくと2つの会議室が見えました。まるでファーストクラスに乗ったかのようなラグジュアリーな空間に、旅が始まるような高揚感が重なり、心が躍ります。


機内の会議室もとってもおしゃれ

今回のフライトのアテンドをしてくださるのは、広報を担当する市原真理子さんとキュレーションを担当する杉山紫緒里さん。

「私たち自身がメディアとして大きくなっていくことを目指すのではなく、良質なコンテンツを持つメディアの情報を届けることに特化することを目指しています。オフィスエントランスの機体も、良質なメディアの『ターミナル』であることを表現しているんです」(市原さん)


ど迫力のエントランスを抜けると、六本木ヒルズ35階から臨む、まばゆいほどの都心の絶景を堪能することができました。まるで飛行機で大空へ飛び立ったかのような感覚に陥ってしまいそうです。

まるでantenna*のイメージそのままの職場、それは「カフェ」だった


ここは、本当にオフィスなのでしょうか…?

広々とゆとりある空間に、雰囲気の違う柔らかな間接照明やチェア。たくさんの雑誌が並び、コーヒーを片手に雑誌を見ながらついつい長居したくなります…。


光が差し込み緑もいっぱい。健やかな気持ちになれる

中心にはカフェコーナーが設置され「CAFE antenna*」という看板がかかっていました。本格的なコーヒーマシーンが並び、コーヒーの良い香りが漂う、絶品の空間。コーヒーを豆から挽くこともできるため、自分で挽いた豆でコーヒーをいれて来客に振る舞う社員もいるのだとか。

「antenna*のオフィスは、オフィスらしくないオフィス、『カフェ』をコンセプトにしています。

今はインターネットの時代ですし、オフィスにいなくても仕事ができますよね。では、どうしたら社員がオフィスに行きたいと思うだろうかと考えた時、居心地の良さだったり、刺激をもらえる仲間がいることが何よりも大事なんじゃないかと。

また、無機質なオフィスではなく、カフェで仕事をしているほうが仕事がはかどることもあるし、ミーティングの際もクリエイティブかつ活発な意見交換ができるのでは、という若い社員の声を受けて『それだったら、オフィスごとカフェにしてしまおう』と、代表の杉本哲哉がオフィス全体をカフェのようなデザインにしました」(市原さん)


存在感バッチリ、オフィスの真ん中に駐車中の「FIAT」。ボンネットは開けると冷蔵庫になっており、おしゃれなのに実用性もバッチリ。カフェカウンターの中には冷蔵庫が完備され、社員はドリンクや宅配型社食「おかん」のお総菜が無料で食べ放題・飲み放題なのだとか。

「お総菜は低カロリーですし、栄養も偏りにくい。外食やコンビニ食ばかりになりがちなので、会社の心遣いとして少しでも体に優しい食品を取り入れているんです」(杉山さん)

デスクもチェアも照明も一つひとつ違うおしゃれな空間。デスクはファミリーレストランのようなボックス席や窓際のカウンター席など、さまざまな席が用意されており、フリーアドレスでその日の気分に合わせて好きな場所で仕事ができます。


足を伸ばせる一人用ソファとマッサージチェアへと続く道。柱も特注なんだとか

広々とした空間をぜいたくに使ったゆったりめの作業スペースはとても居心地良さそう。長時間のデスクワークが原因で肩こりや腰痛に悩まされているビジネスパーソンにとってはうれしいマッサージチェアが、最高の眺望を味わいながら利用できます。ちなみに、オフィスには同じ六本木ヒルズ森タワーにオフィスを構える「J-WAVE」をメインにラジオがBGMとして流れているそう。

「最新の音楽や情報に触れながら仕事ができますし、夜に社員が少なくなると、ラジオから流れる曲やトークの内容について雑談したりすることもよくあります」(杉山さん)

antenna*をクリエイティブにする3つの制度


オフィスも独特ですが、グライダーアソシエイツには独自の制度がいくつかあります。


一人ひとりが自由にデスクを使い、個々に集中している

・antenna*休暇
有休とは別に年4回、2日間まとめて休みを取ることができる休暇。

リフレッシュするために利用したり、旅行をして世間のトレンドに触れるなどの機会を創出しています。社員の方々は旅行や美術展に行くなど、情報感度を養いながら思い思いの休暇を楽しんでいるそうです。

・GLIDER会
毎週木曜にある全員参加のミーティング。

基本的には社内での情報共有の場ですが、その週に決められた部門の社員が休日やantenna*休暇の報告をしたり、社外で見聞きしたことを発表し共有する場でもあります。

「出版業界の動向など、広告やブランドを扱う上で知っておくべき情報の共有もあります。そして、それらをどうantenna*に活かしていくのか、全員で考えるというカルチャーがあるのですが、毎回刺激を受けますし、互いに学ぶことも多いですね。

ちなみに、発表する社員たちも画像や動画を作るなど、とても気合いが入っています(笑)。毎週行われるキックオフミーティングのような感じです」(市原さん)

・アンテナイト(月に一度開催される夜のイベント)
社員の誰か一人にスポットを当て、今までの経歴やプライベートの意外な一面、自己紹介、質疑応答など、その人を深く知るためにスライドを使いながら掘り下げていきます。もともと社員の意見から発案されたイベントなのだとか。


光が差し込み優しい印象のオフィス

「『人を知ろう、仲間を知ろう』というコンセプトで開催されており、社内のコミュニケーションを円滑にする目的があります。

弊社の社員は中途入社の方がほとんど。このイベントではその人の人生観に触れたり、前職で培ったスキルなどを知ることができます。そこでどんな人なのかを知ることによって仕事の中でのコミュニケーションがスムーズになる。弊社には個性豊かな社員が多く在籍しています」(杉山さん)

これらのイベントでは、「真面目とおふざけがうまくミックスされ、クリエイティブなアイデアを生むエネルギーになっている」(杉山さん)といいます。

「現在、社員数は四十数人ほどですが、この人数は代表の杉本が『フラットで風通しが良いコミュニケーションのためにちょうどいい人数』だと考えています。『見渡しても一回も喋ったことがない人はひとりもいない、みんなが仲間』だと認識できる人数だそうです。代表からふいにランチのお誘いがあるなど、あまり上下関係を感じないフランクな職場で和気あいあいと働いています」(市原さん・杉山さん)

社内にも社外にも喜ばれるオフィス

 


antenna*のキュレーションを担当している杉山さん

カフェのようなオフィスですが、アプリ「antenna*」の上質感がオフィスに反映されているからこそ、社員だけではなく、訪問者にも喜んでいただいているそうです。

「まず、訪問してくれた方が驚いたり楽しんでくださるのはうれしいことですね。打ち合わせ前の会話も弾みます。

また、弊社の広告主の中にはラグジュアリーブランドもあり、『スマートフォンサイトの中でも安心してブランド感を保てるサービス』と評価してくださっております。そのような方々がオフィスに来ていただくと、『antenna*』に対してより良い印象を持って帰っていただけているようです」(杉山さん)

どこを切り取ってもフォトジェニックで、「antenna*」のアプリを見ているかのようなGLIDER associatesのオフィス。オフィスをカフェ化することで社内や社員の“アンテナ”が研ぎ澄まされ、そこに上質な情報が集まり発信されていくのではないでしょうか。

働きやすいと思える環境は個々に違うもの。今後は自分らしく働ける場所や働きたい場所を重視して仕事選びをする人も増えてくるかもしれませんね。あなたが働きやすいと思う環境は、どんな場所ですか?

(取材・文:ケンジパーマ/編集:東京通信社)

※この記事は2017/12/21にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています

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