20代で1000万円貯蓄(貯金)できる人、できない人……その差は月々の投資にあった?

20代で1000万円以上貯蓄することができる人とそうでない人の、お金の使い方にはどのような違いがあるのでしょうか。今回のはたらき世論調査では、20代で貯蓄1000万円以上の人とそうでない人が、それぞれ1ヶ月にどのようなお金の使い方をしているのか、ビジネスパーソン648人への調査をもとに明らかにしました!

20代で1000万円貯蓄(貯金)できる人、できない人……その差は月々の投資にあった?

貯蓄額は何歳から差が出る?


まずは、貯蓄額の差が何歳から出るのかを見ていきましょう。


グラフを見ると、各年齢のうち貯蓄額1000万円以上の人の割合は、「28歳」から「29歳」「30歳」にかけて、10%ほど増えていることが分かります。貯蓄できる人とできない人の差は、こうした30歳前後の時期を境に広がることが見えてきます。

20代で1000万円以上貯蓄できる人のお金の使い方とは



それでは、20代で1000万円以上貯蓄している人とそうでない人とでは、月々のお金の使い方にどのような差があるのでしょうか。元手となる「手取り」と、「家賃」「家賃以外の消費」「貯蓄」「運用、投資」「その他」という、それぞれの項目で比較したグラフと表がこちら。

 

 

収入


それぞれの項目について見ていきましょう。まずは収入が20代で貯蓄1000万円以下の人の平均手取り給与が約25.3万円。それに対し、20代で1000万円以上貯蓄できる人は、約35.3万円という結果に! なんと約10万円もの開きがありました。貯蓄を多くできる人は、そもそも貯蓄できる金額自体が多いということがわかります。

支出


次に支出です。ここでは支出を「家賃」「家賃以外の消費」に分けました。

家賃は、貯蓄1000万円以下の20代が約5.3万円を月々支払っています。それに対して、20代で1000万円以上貯蓄できる人は約5.9万円。これは、案外少ない金額と言えるのではないでしょうか。家賃に関しては、貯蓄ができている人、できていない人でそれほど変わりがないようです。

家賃以外の消費全般を見ていきましょう。貯蓄1000万円以下の20代が約10.0万円であるのに対し、20代で1000万円以上貯蓄している人は約11.0万円。これも思ったほど差がないという結果で、ちょっと意外です!

貯蓄・投資


それでは、貯蓄できる人とそうでない人の差はどこにあるのか。最後に貯蓄・投資を見ていきましょう。

まず、20代で貯蓄1000万円以下の人が、約4.6万円を貯蓄に回しているのに対して、20代で1000万円以上貯蓄している人は約10.9万円! 多く蓄えを持っている人が、月々に貯蓄に回すお金が多いというのはあたり前のように思えるかもしれません。しかし手取り収入のうちの貯蓄の割合を見てみると、貯蓄1000万円以下の人は手取りの約18%であるのに対して、1000万円以上貯蓄している人は約31%を貯蓄に回しています。

そして投資は、20代で貯蓄1000万円以下の人は約0.6万円。ほとんど投資にまでお金を回すことができていないようです。それに対して、20代で1000万円以上貯蓄できる人は約2.5万円。なんと貯蓄1000万円未満の人の4倍以上を、毎月投資に回しているのです。この差が、5年後10年後にもっと大きな差になってくるのかもしれません。

いかがでしたでしょうか。今回の調査で、20代で1000万円以上貯蓄することができる人は、20代の平均と比べて、貯蓄のみならず投資にも多くお金を回していることがわかってきました。「お金がないから、投資ができない」というのではなく、まずは小額からでも投資にお金を回すことが、20代で1000万円貯蓄することにつながるのかもしれませんね。


※この記事は2015/01/16にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています

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