以前キャリアコンパスでは、年収800万円以上のビジネスパーソンが実践している収入アップ術を調査。
その結果、「英語の習得」や「資格取得」よりも、実は「副業・ダブルワーク」の方が、多くのビジネスパーソンが年収アップに効果があったと感じていることが分かりました。
それでは、効果がある年収アップ術は職種ごとに異なるのでしょうか?
今回の20代はたらき世論調査では、4つの職種(営業系、企画/管理系、技術系〈IT・通信〉、販売/サービス系)ごとに、年収アップのために実践していることと、実際に効果があった年収アップ術を徹底調査しました!
【調査概要】
対象:4職種(営業系、企画/管理系、技術系〈IT・通信〉、販売/サービス系)のビジネスパーソン361名
質問事項:収入アップのために実践していること(もしくは今までに実践したこと)はありますか? 以下の選択肢の中から当てはまるものをすべてお選びください。またその中で、実際に収入アップにつながったことを選んでください。
1.職場や社会から求められているスキルを身につける
2.周囲の人が持っていないオンリーワンのスキルを身につける
3.最新の技術・スキルを身につける
4.資格を取得する
5.英語を習得する
6.英語以外の外国語を習得する
7.担当業務の幅を広げる
8.業務量を増やす(労働時間は変えず、生産性を上げる)
9.労働時間を増やす
10.ポジションアップ(昇級)を目指す
11.給料交渉をする
12.転職する
13.副業・ダブルワーク
14.書籍を読んで勉強する
15.その他
16.何も実践していない(収入につながったことはない)
働く時間を増やすのが効果アリな営業系
まずは営業系の結果から。
営業系では回答者全体の約38.0%が、「何らかの年収アップ術を実践している」と回答しています。
やはり「副業・ダブルワーク」は実践した14人中11人と、年収アップにつながったと感じている人が多いよう。「転職」も14人中10人と、効果を実感している人が多いことが分かります。
加えて、他の職種と比べて効果が大きそうなのが「労働時間を増やす」。「担当業務の幅を広げる」は、7人中収入アップにつながった人はたったの1人と、効果は薄いようです。これらのことから考えると、営業系では業務の幅を広げるよりも現在の仕事の時間を増やすことが、収入アップにつながりやすいといえそうです。
英語が効果的な企画/管理系
次は企画/管理系を見ていきましょう。
全体の約40.7%が、何らかの年収アップ術を実践していると回答しています。
そのうち、実践する多くの人が効果があったと回答しているのが「副業・ダブルワーク」と「転職」。これは営業系と同じですね。
注目すべきなのは「英語を取得する」。他の職種よりも収入アップにつながったと感じている人の割合が多いようです。企画/管理系では海外の人と接する機会が多いのか、英語のスキルが年収アップにつながりやすいことが分かります。
一方、「書籍を読んで勉強する」は、あまり効果を実感している人がいないのが意外ですね。
技術系(IT・通信)は資格取得で効果を実感!
技術系(IT・通信)では、全体の約34.2%が何らかの年収アップ術を実践していると回答。これは他の職種に比べて低い数字です。
効果が大きそうなのは「副業・ダブルワーク」「転職」に加えて「資格を取得する」。IT系の資格というとマイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)やITパスポート試験などが有名ですが、そうした資格を取ることが収入アップにつながりやすいようです。
「担当業務の幅を広げる」は実践した8人中、効果があったのは0人。なんとも切ない結果になりました。
販売/サービス系なら転職よりも現職で昇級がベター?
最後に販売/サービス系。何らかの年収アップ術を実践していると回答したのは全体の約42.9%と、他の職種より高い数字でした。
「副業・ダブルワーク」は、なんと実践した人の100%が収入アップにつながったと回答!
他の職種では効果のありそうだった「転職」が、販売/サービス系ではあまり収入につながっていないようです。
一方他の職種と比べて効果的なのが、「職場や社会から求められているスキルを身につける」と「ポジションアップ(昇級)を目指す」。つまり転職によって職場を変えるよりも、現在の職場でスキルやポジションを上げることが年収アップにつながりやすいようです。
いかがでしたか? 全体としてやはり「副業・ダブルワーク」、そして「転職」は、実践した多くの人が年収アップにつながったと感じているようでした。
しかしそれ以外は、職種ごとに効果が出やすい年収アップ術は違うよう。年収を上げるために何かを行うときは、自分の職種ではどんなことが効果的なのか、見極めてから始めた方がいいかもしれませんね!
※この記事は2015/04/23にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています
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