毎日の仕事、出来るものなら早く終わらせて家に帰りたいですよね。そのためには、集中して仕事に取り組むことが不可欠ですが、気づけばFacebookやTwitterなどSNSを見てしまったり、「今、何時だろう・・・」と時計を見てしまったり、注意散漫になってしまいがち。
どうすれば、集中して仕事に取り組むことができるのでしょうか?今回、経営コンサルタントの根本雅子さんに、仕事への集中力を高める方法を伺いしました。
「今、何時だっけ?」なぜ、あなたは集中して仕事に取り組めないのか?
仕事に取り掛かる際、「集中して取り組もう!」と意気込むものの、20分も経たないうちに集中力が切れてしまい、スマホや時計を見てしまう・・・。そもそも、なぜ多くの人は集中して仕事に取り組めないのでしょうか?
根本さんによると、今、取り組んでいること自体に喜びを感じられないため、仕事に集中できないそうです。
なぜ、『喜び』を感じることができないのか?それは取り組んでいる仕事に対して、義務感や惰性感があるから。入社したての頃は、すべてのことが新鮮で、何をしても楽しいと感じていたかもしれませんが、慣れてくると仕事はルーティン化していってしまいます。その結果、惰性感を感じることに・・・。
また、上司から「この仕事やっておいて」と言われ、義務感を感じながら仕事をすることも少ないないでしょう。そうした状況の中、仕事をしていたら、喜びを感じられないのは、当然でしょう。
そうした状況を変えることは一筋縄ではいかず、なかなか難しいことですが、自分の仕事に対する意識を変えることは明日から可能。ちょっとした意識の変化ですが、意外と仕事の集中力アップに効果があるもの。
仕事への集中力を高めるために実践したい、7つのステップ
根本さんがオススメするのは、7つのステップ。このステップを仕事に取り入れるだけで、集中力がグッと変わってくるそうです。
1.取り組んでいる仕事が仕上がった状態をビジュアライズ・明確に視覚化、想像する
2.その時に起こる感情を感じきる
3.今、取り組んでいることをどれくらいの時間で仕上げるか自分に問う
4.例えば、自分に問いた答えが3時間なのであれば、3時間の中、初めの1時間でどこまで仕上げるかを更に、自分に問うこの答えが1時間で達成することを始める(※達成可能な自分でタイムプランを作る)
5.思い切って、仕事に取り組む
6.1時間経って、どこまで達成したか、達成を喜ぶ(自分で立てたプランが達成できていても、達成できていなくても、まずは、1時間の達成を自分で承認する)
7.休憩をとり、再度1&2に戻り、次の仕事に取り組む
ちょっとした工夫に思えるかもしれませんが、こうやって自分の中で仕事の流れを作りだすことで、メリハリが生まれ、仕事に集中しやすくなります。
特に、3と4は大切で、多くの人は「集中して取り組もう」と思うものの、具体的なタイムプランを作らずに仕事へ取り掛かってしまいます。これでは、終わりが見えず、どこまで集中して仕事に取り組めばいいのかも分かりません。
ですから、どれくらいの時間で自分は何をするのか。これを決めることが集中して仕事に取り組む上で重要。
ただし、1時間以上続けて仕事をしようと考えるのはやめてください。人の集中力は、そこまで継続しません。まずは1時間と区切って、オン・オフを作る。もちろん、個人差や取り組んでいる内容によって、90分だったり、50分だったりすると思うので、自分のペースでオン・オフの調整をするようにしましょう。
休憩するときは休憩する。仕事に大切なのはメリハリ!
また、多くの人は集中して仕事を早く終わらせるためには、休憩など取らず、ひたすらパソコンに向き合うことが大切と考えている人もいるかもしれませんが、それは大きな間違い。パソコンと向き合っていると、何となく仕事をしている感覚に陥りますが、振り返ってみると、全然仕事が進んでいないもの。
根本さんは、仕事中に集中力を高めるテクニックとして、2つの方法があると言います。
1.仕事に取り組む前にゆっくりと呼吸をして、体に脳に思いっきり酸素を送る
2.思い切って、休憩する
仕事で大切なのはメリハリ。働くときは思いっきり働き、休憩するときはとことん休憩する。それが集中して仕事に取り組むための秘訣といっていいでしょう。よく、時間が勿体ないから、ランチを食べながら仕事をしている人もいるでしょうが、その後の仕事のことを考えると止めるのが賢明。
また、休憩時はストレッチ、首回しなど、体を動かすことがオススメとのこと。デスクで簡単にできるストレッチはたくさんあるので、休憩時に試してみてください。ちなみに、深呼吸をすることも良いそう。
「今」を意識することが重要。未来・過去を考えたところで何も始まらない
仕事に集中して取り組むことができれば、自分の趣味に使える時間も増え、キャリアの可能性も拡がっていくことでしょう。根本さんは、仕事をする上で「今にいることが大事」と語ります。
今起きていない未来のことを心配したり、今ではない過ぎ去った過去を振り 返って悔いたり、悩んだりすることは集中の妨げになります。誰もが経験したことがあると思います。
そうした考えは、潔く手放す。すぐに手放すことは難しいかもしれませんが、『今』にいることをサポートしてくれるのは、ゆっくりとした呼吸。これを、時あるごとに繰り返していくのが良いそうです。あなたも明日から、定時に仕事を終えるビジネスライフを始めてください!
※この記事は2016/11/04にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています。
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