「好き」を仕事にするための必読書!? 進路の悩みをスッキリ解消できる本5選

「好きなことを仕事にできるほど、世の中甘くない」

「好き」を仕事にするための必読書!? 進路の悩みをスッキリ解消できる本5選

「好きなことを仕事にできるほど、世の中甘くない」

そんなふうに思っていませんか? しかしいま、「好きなことでお金を稼いで生活することを当たり前にしよう」とするブロガーがいます。

それが、ブログ「らふらく^^」を運営するタクスズキさん。1989年生まれの「ゆとりブロガー」を自称する25歳です。彼は自らブログの収入で生計を立てつつ、そのノウハウや考え方を「らふらく^^」で発信しています。

タクスズキさんをはじめとするプロブロガーのように、好きなことをしながら、収入が平均的なビジネスパーソンを超える人も多くなった昨今。とはいえ、「好きなことで稼ぐって、そんなに甘くないよなぁ」と、自らのやりたいことに一歩踏み出せない方も多いことでしょう。

そこで今回はタクスズキさんに、「好きなことをして飯を食う」ために背中を押してくれる本を5冊選んでいただきました!

1.「うまくいかなかったら、逃げてもいい」と教えてくれる


『こんな僕でも社長になれた』(家入一真/ワニブックス)


■どんな本?
レンタルサーバー『ロリポップ!』を開発し、paperboy&co.を創業、その後同社をジャスダック市場へ最年少(29歳)で上場させた家入一真さんの自伝。

最近では2014年の東京都知事選挙に立候補をしたり、東京に居場所をつくるという目的を達成するための執筆活動や講演など、縦横無尽に活躍する家入さん。そんな超行動派の彼を突き動かす哲学が、この本で明らかになります。

■タクスズキのおすすめポイント!
「この本は、世の中に新しい風を吹き込んでいる家入氏が、人生に悩むすべての人々へ勇気と感動、そして成功のヒントを捧げている本です」(タクスズキさん:以下同じ)

「この本は僕に『逃げてもいい』というのを教えてくれました。実はこの本を読んだ時期、僕自身が迷っている時期でして、そのぶん思い入れが強いです。

僕はそれまで、大変なことは無理してでもやらなければならないと思っていたんですが、この本は『最悪やめちゃえばいいから、どんどん新しいことにチャレンジしたほうがいい』と背中を押してくれました。アクションを起こすためのハードルを下げてくれたという点で、とても勇気をもらえる本です」

2. 地味なことを習慣にすれば、いつか好きな仕事で成功できる


『夢をかなえるゾウ』(水野敬也/飛鳥新社)


■どんな本?
174万部を売り上げたベストセラーのエンターテインメント小説。ダメ人間である主人公の前に現れた“ガネーシャ”という象が、「靴を磨く」「コンビニで募金する」など、誰にでもできる地味な習慣を教えることによって、主人公を導いていきます。

■タクスズキのおすすめポイント!
「毎日に不満を感じながら生活している主人公が、象に出会うことで毎日の習慣を改め、遂には自分がやりたい事を仕事にして成功していきます。

僕はこの話の中の、『ダメな人でも好きなことをガリガリやっていけば、いつか成功するんだよ』という箇所にすごく共感しています。この本を読んでいると、『取りあえずやってみよう!』というパワーをもらえるんです。仕事がつらいと悩んでいる多くのビジネスパーソンはぜひ読んで欲しい一冊です」

3. ネットがあれば、レールから外れても大丈夫


『ニートの歩き方 ―お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法』 (pha/技術評論社)


■どんな本?
京都大学出身のニートである著者pha(ファ)さんが、自身の経験をもとにニートとしての生き方や、社会のあるべき姿についてまとめた一冊。自らの実体験に基づいて、ニートとしての具体的な生活ノウハウがリアルに書かれています。phaさんは、最近では過疎地に新しい故郷をつくろうというプロジェクトも行っており、『フルサトをつくる』という本(共著)も執筆しました。

■タクスズキのおすすめポイント!
「サラリーマンというレールから外れても大丈夫だよ、ということを教えてくれる本です。インターネットがあれば、『お金を稼ぐ手段』や『仲間を集めて楽しく生きる手段』を得られるんだということを気付かせてくれます。

同時に、『日本人って働き過ぎだよね』ということを問題提起していて、そういった点でも非常に考えさせられます。多くの20代に読んでほしい本です」

4. 自由な生き方のロールモデルが見つかる


『就職しない生き方 ネットで「好き」を仕事にする10人の方法』
(堀江貴文ほか/インプレスジャパン)


■どんな本?
好きなことを仕事にしている著名人たちのインタビュー集。IT起業家たちや社会起業家、田舎暮らし実践者、伝統に生きる茶人、僧侶まで、さまざまな分野で注目の10人が取り上げられています。

■タクスズキのおすすめポイント!
「インターネットを利用して生きていくためのコツを教えてくれる指南書です。けんすう氏、家入氏などのIT起業家や、半農半Xを実践する塩見直紀氏が、就職せずに好きなことを活用する方法を語ってくれます。

目次を読めば分かりますが、とにかくさまざまな生き方のロールモデルが収録されているんです。この本はそうしたロールモデルを通して『インターネットだけでも生きていけるかも?』と考えるきっかけを与えてくれました。いまも自分の本棚に置いてあるバイブル的な本です」

5. 人は月10万円でも生きていけると気付かされる


『ブログエイジ ―イケダハヤトのブログ農耕ライフ』
(イケダハヤト/未来系レーベル)


■どんな本?
プロブロガーであるイケダハヤト氏の2012年度に書いた記事から38本を厳選し、一冊に収めたもの。その一つ一つにイケダ氏のあとがきが付け加えられており、ブログ運営のリアルな声を聴くことができます。イケダハヤト氏は1986年生まれ。2012年4月からは育児に時間を割くべく、「プロブロガー」として広告収入やアフィリエイト収入で生活しています。

■タクスズキのおすすめポイント!
「いまでこそプロブロガーとして有名であるイケダハヤトさんが、ブログから得られる収入が月10万円だった時代についてのエピソードを書いています。僕がこの本を最初に読んだときは、『10万円でも生きていけるんだ』と思いました。

尊敬するイケダハヤトさんのエッセンスが詰まっており、ファンでなくとも必見の一冊です。イケダハヤトさんは私のベンチマークです」

「好きなことをして飯を食う」ために必要な、「没頭」と「発信」


最後に、タクスズキさんが考える「好きなことして飯を食うことができる人」の条件を聞きました。

「物事をトコトン突き詰められる人だと思います。周りが気にならないくらい特定の分野に没頭できる人が、その条件です。

加えて『情報発信を遠慮なくできる人』でしょうか。ブログやSNSなどで『これやりたい』とか『これ欲しい』ということを発信し続けると、意外とかなうものですよ。インターネット上で表明することで、それを読んだ誰かが『これやりたい』と思っている環境に導いてくれるのです。

最初は文章が下手なのは当たり前なので、0点でもいいから取りあえず発信するというのが大事です。記事を公開して人に読んでもらって、そうして文章はうまくなっていくと思うので」

好きなことをして生きていく。インターネット環境がこれほど整った現在、あとは自分に「覚悟」があるかどうかの問題なのです。まずはタクスズキさんが推薦してくれた本を手に取り、自分にどの程度の覚悟があるのか、考えるきっかけにしてみると良いでしょう。

識者プロフィール
タクスズキ/1989(平成1)年生まれ。山形県出身。ブロガー。大学に進学するタイミングで関東へ。在学中にインターネットの可能性に気付く。卒業後の2013年、ネットベンチャーにエンジニアとして新卒入社。現在は「らふらく^^」というブログを運営している。2014年4月には月間73万アクセスを記録。ブログでは「インターネットを利用して収入を得る方法」「ゆとり世代ならではの働き方」を発信し続ける。9/23には下北沢B&Bでイベントを開催した。


※この記事は2014/10/08にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています。

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