体験者たちのリアルな声が聞きたい! 海外でたくさんの経験を積めるワーキングホリデー

2016年9月27日、オーストラリア政府がワーキングホリデーの年齢制限を35歳に引き上げることを発表しました。これはワーキングホリデーによる滞在者の新税率の導入によって、利用者の減少を防ぐために導入されたものです。

体験者たちのリアルな声が聞きたい! 海外でたくさんの経験を積めるワーキングホリデー

2016年9月27日、オーストラリア政府がワーキングホリデーの年齢制限を35歳に引き上げることを発表しました。これはワーキングホリデーによる滞在者の新税率の導入によって、利用者の減少を防ぐために導入されたもの。

限られた年齢でしか経験できないワーキングホリデー、そこにはどんな魅力があり、どんな体験が待っているのでしょうか。経験者たちの体験談をもとに、失敗しないためのコツやリアルなワーホリ事情について聞いてみました。

ワーキングホリデーとは?


「ワーキングホリデー」とは、それぞれの国が相手国の青少年に、文化や一般的な生活様式を理解する機会を提供するため、一定期間の休暇と滞在費を補うための就労を相互に認める制度です。

日本のワーキングホリデー制度では、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国、フランス、ドイツ、イギリス、アイルランド、デンマーク、台湾、香港、ノルウェー、ポルトガル、ポーランド、スロバキア、オーストリアの16カ国に行くことができます。

また対象年齢が定められており、18歳~30歳(オーストラリアは35歳まで)であれば、「ワーキングホリデービザ」を申請することができ、上記の国で働くことが可能です。

そこで今回は、オーストラリアのワーキングホリデー体験者である、下記の男女2名に具体的なお話を聞いてみました。

横堀友聡さん(29)

群馬県出身。大学を卒業後、中学にて英語の臨時教員として5年間働く。その後、バックパッカー旅行で訪れたインドで知り合ったオーストラリア人と仲良くなり、彼が帰国するということで、ワーキングホリデーを決意。2015年11月から2016年7月まで、メルボルンに9カ月間滞在。

鈴木愛弓さん(31)

東京都出身。専門学校を卒業後、歯科衛生士として約10年間働く。海外旅行好きで、母親がオーストラリアのメルボルンに留学していた経験もあり、30歳を目前にワーキングホリデーを決意。2016年2月からバイロンベイに滞在中。

オーストラリアでワーキングホリデー

 

「観光」も楽しみの一つ!

 

大迫力の自然を間近で感じることができるのも魅力!



―お二人が滞在している(していた)街は、どんな街ですか?

横堀:メルボルンという街は都会で、個人経営のレストランやカフェが多いです。特にカフェ文化が強く根付いていますね。アートの街でもあり、建造物も魅力的でした。夜の雰囲気も良く、飲み屋に行くとフレンドリーなオーストラリア人は、よく話しかけてきてくれました。

鈴木:バイロンベイは、オーストラリア最東端の海沿いに位置する街です。田舎ですが自然が多く海がきれいで、サーフィンやヒッピー文化の街として有名です。先日見たスーパームーンは、その大きさと美しさに感動しました! 周りが自然に囲まれているからこそ、くっきり見えたのだと思います。

気になる家賃と収入は?

 

鈴木さんの現在のお部屋。窓からも緑があふれる



―オーストラリアのワーキングホリデーでは、どんなお仕事をされてきましたか?

鈴木:まず4カ月間、語学学校で英語を学びながら2カ月が経ったころ、イスラエル人が経営するすし屋で働きはじめました。現在は、日本人経営の創作料理店(カフェ)で働いています。

横堀:最初の1カ月は、オーストラリア人の友達の実家にホームステイさせてもらいました。英語は中学生レベルだったので、参考書を持って行って独学で勉強していましたね。その後、住まいを決めて日本人が運営する運送会社で、トラックに乗ってレストランへ食品の配送をしていました。

―オーストラリアは日本より物価が高いと聞きますが、お給料と時給ってどれくらいなのでしょうか?

鈴木:日本食レストランの時給は、平日18ドル、土日22ドルで、チップ(相場は1ドル)をもらえればプラスされます。住まいはシェアハウスの個室で週190ドル。ちなみに、職場が田舎なので車は必須ですね。中古車を2200ドル(走行距離29万キロ!)で購入しましたが、実は今の車は3台目…。

日本のように、購入前の車がしっかりメンテナンスされていなかったり、未舗装の道路が多かったりして故障しやすいんです…。

横堀:時給は21.5ドル。7時半~17時まで週5で働いていました。さらに、週1日は現地の補習校で日本人の中学生に数学を教えていました。12時~17時まで働いて時給は29ドルです。合わせると月に4200ドルほど稼いでいました。税金で所得税として33%引かれましたが、「タックス・リターン」という制度があり、7月に申請をしたら税金は全額(約8000ドル)戻ってきました。

住まいは、田舎にある一般家庭の離れの小屋から都心のシェアハウスの2人部屋まで4軒ほど住みましたが、家賃は週100~180ドルほど。あまり節約をせず、外食も多かったので、帰国前に手元に残ったのは1万2000ドル(タックス・リターン8000ドルを含む)ほどでした。この他にも、スーパーアニュエーションという年金制度によって、1000ドルほどの小切手が届く予定です。

本当に英語は身に付くのか?


―「英語を学ぶ」という目的からすると、日本人経営の職場だと英語を話す機会は減りそうですよね?

鈴木:そうですね。現地の人が経営しているローカルのお店の方がお給料もいいのですが、ある程度の英会話能力がないと雇ってもらえません。でも、以前のイスラエル人が経営するレストラン(すし屋)にはオーストラリア人スタッフが多く、コミュニケーションは英語でした。話すのは苦手ですが、言っていることは理解できるようになってきて、ヒアリングがすごく上達しましたね。

友達とスマイルと横堀さん



横堀:日本人経営のレストランに品物を届けることが多かったので、英語を使う機会はあまりありませんでした。同僚は世界各国から集まったワーホリの人たちなので、その人たちとは英語で会話していましたね。

だから、休日はなるべく飲食店に入ったり、スーパーで買い物をしたりして、英語に触れる機会を増やしていきました。

―実際ワーキングホリデーに行って、英語は身に付きましたか?

横堀:もともと文法はある程度できたのですが、スピーキングとヒアリングが苦手で…。オーストラリア人は優しいので、英語が苦手な僕ら外国人に対して話を合わせてくれるのですが、オーストラリア人同士の会話は聞き取れませんでしたね。

オーストラリア人は早口だし、スラングが多いんです。だから、英語を鍛えるためにも、バスケのチームに入って外国人のチームメイトと英語でコミュニケーションをとる場をもうけていました。

鈴木:当たり前のことなのですが、旅行するのと生活をするのでは全然違うな…と痛感しました。旅行ならある程度、やり過ごせるじゃないですか。でも、住居を探したり、お金を稼いだり、車を買って市役所みたいなところで手続きをしたり…。私はまったく英語を話せないし聞き取れなかったのですが、生きるために嫌でも身に付いてきましたね(笑)。

ワーホリのメリットと、失敗しないために気をつけること

 

日本ではなかなか経験できない濃厚な時間を過ごしているという鈴木さん



―ワーキングホリデーをして良かったことは何ですか?

鈴木:やっぱり、海外で学んで、働いて、生活する…という、日本では経験できないことがたくさんできることじゃないでしょうか。しかも20代でしかできないことですし。生の英語に触れる環境に自分の身をおけることが大きなメリットだと思います。

あと、ワーキングホリデーに来る人は、ちょっと変わっていて面白い人が多いですね(笑)。年齢も10代から私のように30歳前後の人までいて、いろんな人と仲良くなれるのが楽しいですね。日本にいたら交流できないような人たちと友達になれますよ。

横堀:まず、「外国人に慣れる」ということですね。日本人からすると外国人って普段あまり接しないから、なんか怖いと思いがちじゃないですか。でも、怖いのはただ単に彼らのことを知らないからで、知らないのはコミュニケーションをとっていないからだと思うんです。話をするようになると、だんだん英語にも耳が慣れてきます。

また、教員という狭い世界で生きていたのですが、世界にはいろいろな人がいて、いろいろな仕事や価値観があることに気付かされ視野が広がりました。将来も教員を続けていきたいので、教育者としてワーキングホリデーはとても良い経験になったと思っています。

横堀さんのホームステイ先。羊に囲まれとてものどか



―では、ワーキングホリデーの滞在中、気をつけるべきことは?

横堀:仕事を選びすぎると、なかなか決まりません。仕事が見つからずに帰国していったルームメイトもいました。トラブルはありませんでしたが、ファームの仕事で悪徳業者につかまってお金を搾取された…という話は聞いたので、会話力を高めてしっかり情報を集めるなど、自分の身は自分で守る…という意志が必要だと思います。

そして、せっかく来たからには、どんどん積極的に行動することが大事なんじゃないでしょうか。

鈴木:同じ国の人たちと行動している人が多いですね。オーストラリア人はオーストラリア人と、韓国人は韓国人と、日本人は日本人と。日本人同士でずっといたら、英語は上達しません。だから、「英語を上達させる」「稼いで旅行を楽しむ」など、目的意識をしっかり持って滞在することが大事だと思います。

私も今、一日10時間働くこともあり、日本に居たときより忙しいような状況なので、改善しないともったいないなと思っているところです。

まとめ


ちなみに、鈴木さんから女性ならではの意見として、オーストラリアでは物価が高い割りにクオリティーは日本と比べて劣るので、化粧品や洗顔フォームなど身の回りのものはできるだけ自分が使い慣れているものを持参して行くほうが良いとアドバイスをいただきました。

年齢が限られている貴重なワーキングホリデーだからこそ、目的意識をしっかり持ち、事前の情報収集を欠かさないようにしましょう。そして、英語を上達させたいのであれば、現地では積極的に英語に触れられる環境に飛び込む“行動”を起こすことを忘れずに!


※この記事は2016/12/23にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています。

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