「伝え方」で仕事の成功率が変わる!相手の『ノー』を『イエス』に変える3原則とは?

「伝え方」は、仕事をより円滑に進める上で必須のコミュニケーションスキル。同僚に頼みごとをするときや、取引先とのプレゼンなど、自分の伝え方次第でその後の命運が決まることってありますよね。

「伝え方」で仕事の成功率が変わる!相手の『ノー』を『イエス』に変える3原則とは?

「伝え方」は、仕事をより円滑に進める上で必須のコミュニケーションスキル。同僚に頼みごとをするときや、取引先とのプレゼンなど、自分の伝え方次第でその後の命運が決まることってありますよね。

「もっと上手に自分の想いを伝えることができたら…」と悩んでいる人は多いのではないでしょうか?

今や社会現象になりつつある『伝え方が9割』の著者である佐々木圭一さんいわく「同じ内容でも、伝え方ひとつで相手が『イエス』と言う確率を高めることができる」のだそう。そこで、佐々木圭一さんに相手の『ノー』を『イエス』に変化させる伝え方の基本3原則について教えていただきました!

<伝え方の基本3原則>
1.自分の頭の中をそのまま言葉にしない
2.相手の頭の中を想像する
3.相手のメリットと一致するお願いをつくる

多くの人は自分の伝えたいことを口にする際、相手に「こうしてほしい」という想いをストレートに口にしてしまいます。しかしそれでは、相手に響く伝え方にはなりません。何を言ったら喜ぶかを想像して、相手の“認められたい欲”を刺激したり、感謝の言葉を織り交ぜて、相手が言葉を受け取ったときに心地よい言い回し、に変えるだけで、結果は大きく異なるのです。下記はビジネスシーンで使えるパターンを3つ想定してみました。

1. 後輩がいい企画書を持ってこなかったとき
悪い例「どうしてこんなクオリティの低い企画書を持ってくるんだ」
良い例「君ならもっとチャレンジングな企画書ができるよ。そのレベルに持っていきたいと思っているから頑張ってくれないかな」

これは相手の“認められたい欲”を刺激する言い回しです。頭ごなしに怒るのではなく、「君にはもっとできるポテンシャルがある」と素質を認める言い方をするだけで、相手のモチベーションも変わっていきます。

2. 話しづらい先輩に相談ごとがあるとき
悪い例「先輩に聞いてもらいたい話があるんですけど…」
良い例「先輩が成功したときの話を聞かせていただきたいのですが…」

自分に悩みがあるとき、短刀直入に相手に自分の話を聞いて欲しいと言ってしまいがちですが、それでは相手からいいアドバイスを引き出すことはできません。まずは自分が先輩に敬意を持っている、他の誰かではなく、目の前にいる先輩と話したいということを暗にメッセージで伝えることが大切です。そうすることで先輩は「自分のことを信頼しているんだ。こいつのやることを応援してやろう。悩みがあるなら聞いてやろう」という気持ちになるのです。

3. 領収書を経理の人に渡すとき
悪い例「領収書を落としてください」
良い例「山田さん、いつもありがとうございます。領収書をお願いできますか」

同じ内容でも、感謝の言葉から伝えると人は断りにくいものなのです。とても簡単なことなのですが、これがなかなかできない人が多く見受けられます。人は命令されると嫌がりますが、感謝されると叶えたくなるのです。3つの原則を意識して何度か使ってみることで、自然と伝え方の技術があがってきます。是非とも活用してほしいですね。

視点を少し変えるだけで、相手の『ノー』を『イエス』に変える伝え方の技術。一度試してみる価値はありそうですね!『伝え方が9割』にはさらに使える、伝え方のバリエーションが紹介されています。


(識者プロフィール)
伝え方が9割 佐々木圭一/コピーライター。作詞家。大学非常勤講師。日本人初、米国の広告賞One Show Designでゴールド賞を獲得(Mr.Children)。カンヌ国際クリエイティブアワードでシルバー賞他計3つを獲得。著書に『伝え方が9割』2013年5月6月7月連続、ビジネス書売上1位36万部(ダイヤモンド社)。

※この記事は2013/08/23にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています。

page top