プロブロガー「イケダハヤト」が認めた、現在進行形で成長しているメディア5選

月間PV数130万を獲得しているブログをはじめ、フェイスブック、ツイッターなどで、歯に衣着せぬ発言で話題を呼ぶ、プロブロガーのイケダハヤトさん。

プロブロガー「イケダハヤト」が認めた、現在進行形で成長しているメディア5選

月間PV数130万を獲得しているブログをはじめ、フェイスブック、ツイッターなどで、歯に衣着せぬ発言で話題を呼ぶ、プロブロガーのイケダハヤトさん。

最近では高知への移住をきっかけにブログのタイトルを「イケハヤ書店」から「まだ東京で消耗しているの?」に変更したことで話題になるなど、Iターンや独立した新しい働き方、生き方を提唱する20代の旗手でもあります。

今回はそんな既成概念にとらわれないイケダハヤトさんがネット上でどのような情報をどのような媒体から収集しているのか、いつも刺激を受けているという5つのサイトをご紹介いただきます。

決め手は「AKB的成長ストーリー」


まず、イケダさんはどのようなサイトに魅力を感じているのかを聞いてみました。

「ぼくが中毒的に見てしまうのは、AKB48じゃないですが、成長ストーリーがあるサイトなんですよね。この人は頑張って変化しているなぁ、と感じると、そのサイトを気に入って毎日のようにチェックすることになります」(イケダハヤトさん:以下同じ)
なるほど。新しい情報がスビーディーに更新されていくことはウェブの魅力ですが、ただ新しい情報ではなく「成長」という要素が含まれるサイトに、イケダさんは魅力を感じているようです。
それでは具体的に、「推しメン」ならぬ「推しサイト」を5つ紹介していただきましょう。

1.ラジおこし --21歳の学生が運営する、ラジオ番組書き起こしメディア-


「好き過ぎて、このサイトのアドバイザーになってしまっているんです。ラジオ番組の書き起こしサイトなんですけど、最も中毒的に読んでいるサイトです。社会的意義のあるコンセプトが素晴らしいのはもちろん、21歳の学生が就活を捨てて運営しており、応援せざるを得ません。

すでに複数のラジオ番組と公式パートナーを結ぶことに成功しており、このままラジオ番組の内容が書き起こされるプラットフォームに進化していきそうです」

2.CuRAZY -「笑えるコンテンツ」の発信に特化したバイラルメディア-


「バイラルメディアってあんまり好きじゃないのですが、ここはすごく好きでよく見ています。代表の伊藤さんは、このメディアを割と軽いノリで始めたそうなんですよ。海外でバイラルメディアがはやっているから、うちも新規事業をやってみるか、的な。

どのバイラルメディアもそういったノリで始まっていると思いますが、伊藤さんはもともと『COSMO』というショートコミックの作成ができるアプリを運営していただけあって、ウェブでウケるネタ画像には詳しかったんです。CuRAZYでは、伊藤さんがウケそうなネタ画像をここぞとばかりにキュレーションして、10万いいね!を超える記事をバシバシ出すことに成功なさいました。その結果、立ち上げ初月で870万PVを獲得するという驚異のパフォーマンスを記録しています。

先日、バイラルメディアとしては巨額の1億円を資金調達したことを考えると、今後ますます存在感は高まっていくでしょう。2014年に登場した、最も注目のメディアメーカーだと思います」

3.laugh-raku^^ -「好きなことで飯を食う」を目指し孤軍奮闘するブロガーのブログ-


「『laugh-raku^^(らふらく)』は1989年生まれのプロブロガー、タクスズキさんのブログです。彼はブログの収益化が大変うまく、2014年の3月にはブログの収益が35万円を超えています。しかもこれ、サラリーマンをやりながら出した成果です。もはや本業を上回る収益をブログで獲得しちゃっていたわけですね。

そんなこともあって、彼は2014年の6月には会社を辞めて、専業ブロガーとなりました。ブログ運営ノウハウや記事執筆の哲学などからは、同じく専業でブログを書いているぼくも強く刺激をいただいております。

タクスズキさんは『好きなことをして稼ぐ』という若きロールモデルとして、これから多くの人のキャリアに影響を与えていくのでしょう。3年後、彼がどのような存在になっているかが楽しみでなりません」

4.メディア・クエスター -現役東大生がメディア業界の動向を取材、発信するブログ-


「こちらも若き才能。東大生の大熊将八さんが更新しているブログです。現在はメディア業界の先人たちを取材していく(クエストしていく)テイストのブログとして人気を博しています。津田大介さん、ハフィントンポスト・松浦編集長、弁護士ドットコムの亀松編集長、朝日新聞の奥山記者などなど、大物のインタビューが既に多数掲載されています。

自己紹介によれば、彼は近々アメリカに飛び、メディアの最先端に触れてくるそうな。今後の情報発信と、彼がいずれ仕掛けるであろう新しいメディアに、今から注目しまくっています」

5.The Startup -ネット業界の未来を予測し、一足先のトレンドを提供するブログ-


「国内外のスタートアップの最新動向に詳しいUmekiさんのブログ。情報の質が高いのはもちろんのこと、着実に進化していく様子に日々刺激を受けています。

業界最大手の有料サロン『Umeki Salon』には、けんすうさん、田端信太郎さん、Gunosy木村さんなどなどの大物が参加し、面白さが格段に増しています。最近は大手企業と連携してスタートアップへの投資事業も開始したようです。

Umekiさんは、ブロガー/ライターがどのような方向性でビジネスを拡張していくことができるのかを示す、最も刺激的なロールモデルだと思います。今後は個人としての影響力を一層高め、日本におけるテック系スターブロガーとして名をはせていくのでしょう」

いかがでしたでしょうか。イケダさんご自身が、プロブロガーとしてメディアを運営しているだけあって、次世代のメディア業界を担っていきそうな不思議なパワーを感じるサイトばかり。そしてインディペンデントで個人としてメディアを運営している方が多いのも、イケダさんらしい人選といえそう。誰でもメディア時代といわれて久しいですが、今後のメディア業界を担っていくのは、皆さんと同じ、既成概念にとれわれていない20代なのかもしれませんね。

イケダハヤト
識者プロフィール
イケダハヤト/1986年、横浜市生まれ。横浜市立戸塚高等学校、早稲田大学政治経済学部卒業後、2009年に半導体メーカーへ就職。1年ほどで退社した後、ITベンチャーに転職。ソーシャルメディア活用に関わるコンサルティング事業に携わる。2011年4月からフリーランスのライターに転身。四国・高知県を拠点にプロブロガーとして執筆活動するほか、多摩大学経営情報学部非常勤講師、各分野の専門家が集まるプロボノ集団「テントセン」をつくりNPOマーケティング支援などの活動も行っている。

※この記事は2014/08/29にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています。

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