本業以外に社会活動! 会社員が「2枚目の名刺」を持つメリットとは?

日頃の仕事で必須アイテムの名刺。会社勤めであれば、本職の名刺を1枚用意しているのが普通ですが、最近では、社会に関わる取り組みに参加し、「2枚目の名刺」を持つことが注目されているのをご存知でしょうか?

本業以外に社会活動! 会社員が「2枚目の名刺」を持つメリットとは?

日頃の仕事で必須アイテムの名刺。会社勤めであれば、本職の名刺を1枚用意しているのが普通ですが、最近では、社会に関わる取り組みに参加し、「2枚目の名刺」を持つことが注目されているのをご存知でしょうか?

そこで今回は、NPO法人 二枚目の名刺の安東直美さんに、会社員が「2枚目の名刺」を持つメリットを伺いました。

なぜ「2枚の名刺」が必要とされるのか?


NPO法人 二枚目の名刺では、2枚目の名刺を「本業で持つ1枚目の名刺のほかに、組織を超えて新しい社会を創ることに取り組む、かっこいい“二枚目な社会人”が持つ名刺」と定義づけているそう。2枚目の名刺を持つ人を増やすことで、社会人自身も成長し、社会全体が豊かになると考え活動しているのだといいます。

2枚目の名刺を持つ働き方が注目されているのは、働き方への考えが変わってきているからではないかと安東さん。

「昔は会社が決めた部署で仕事をすることがキャリアに直結していましたが、今、キャリアやスキルは自分自身でコントロールするものになってきました。そのような背景から、自分自身の“働き方”を問う社会人が増えてきたのだと考えられます」(安東さん:以下同)

2枚目の名刺を持つメリット


それでは、2枚目の名刺を持つことにどのようなメリットがあるのでしょうか。安東さんは次の点を挙げます。

◎自分の強み・弱み・成長に気付く


「本業で培った知識やスキルを本業とは異なる場所で試すことで、今まで見えなかった自分の強み・弱みが見えてくることがあります。また、2枚目の名刺で得た経験によって、あらためて1枚目の名刺の職業に戻ったときに成長に気付くことも特徴です」

◎社会課題を解決する手触り感を得ることができる


「本業と異なる社会活動に参加することは、最先端の社会課題に取り組むことに直結します。社会全体の課題は、本業の日々の業務に追われると見えにくくなりがちですが、2枚目の名刺での社会活動は実際の課題に向き合い、手触り感を得ながら取り組むことができるとても貴重な機会です」

◎異なるバックグラウンドを持つ人と出会える


「異なるバックグラウンドを持つ仲間と2枚目の名刺の活動に取り組むので、多様な考えに触れることができます。多様性に触れ、新しい発見や、異なる分野の人同士による化学反応が起きる瞬間も醍醐味(だいごみ)です」

◎社会活動団体にとっても、課題解決につながる


「社会活動団体にとっても、本業を持っている社会人が参加することは、貴重な戦力を得て課題への取り組みを加速させることにつながります」

2枚目の名刺を持つ人の例


それでは、実際に2枚目の名刺を持って活動する人の例をいくつか見ていきましょう。

【Tさんの場合】


「銀行にお勤めのTさん(20代後半・男性)は、2枚目の名刺でNPOを有期で支援するプロジェクトを複数経験。ファンドレイジング(資金集め)施策や企業とのコラボレーションの企画の実行支援などを行う中で、プロジェクトマネジメントや場のデザインのスキルを身につけるなど、新たな学びを得ることができました。

プロジェクトが終わって本業に戻ったとき、Tさんはこの経験を生かして、銀行員があまりやらないような『ワールドカフェ』と呼ばれるワークショップの手法を取り入れた顧客支援を実施。この提案は新たな取り組みとして社長賞を授賞し、二枚目の名刺の活動を本業に還元された素晴らしい例となりました」

【Mさんの場合】


「客室乗務員のMさん(20代後半・女性)は、東京・大手町で開催された『二枚目の名刺 夏フェス2015~社会に変化を仕掛ける本気の社会人が集う場~』にイベント運営側として参加。Mさんにとっては本業とは全く異なる分野でしたが、仲間とともにつくり上げ、イベントは大成功を収めました。この経験から、専門性やプロフェッショナルな領域でなくても、新しいことを仕掛けることはできると感じることができました。

Mさんはもともと、友人のプロアスリートを応援したいと考えており、今では友人を含めたアスリートたちを支える仕組みや取り組みを企画する側として活躍されています。

2枚目の名刺として、『自分らしい社会との関わり方』や『新しいチャレンジ』を実践されているMさん。ゆくゆくは、1枚目の名刺でも自分のやっていることや社会へのまなざしをうまく表現できるようにしていきたいと考えています」

【Oさんの場合】


「Oさん(40代男性)の本業は、メーカーでのマーケティング業。たまたま参加した2枚目の名刺のイベントで、ろう児を支援するBBED(バイリンガル・バイカルチュラルろう教育センター)に出会い、サポートプロジェクトに参加するようになりました。社会課題を解決していく活動に関わるなかで『本気が社会を変えられるんだ』という実感を持ったそうです。

それまでは仕事でも、どこか冷静な視点を持って取り組んでいて、『社会を変える』なんて簡単にできることではないと思っていましたが、今は『一緒に社会を変えていきたい』と情熱を傾けています」

2枚目の名刺のメリットを最大にする4つのコツ


安東さんによれば、2枚目の名刺のメリットを大きいものにするためには次のようなことが重要だそうです。

1.タイムマネジメント


「本業を持ちながらの活動になるので、時間があまりありません。効率的に、かつ効果的に本業も2枚目の名刺の活動も行うことは、重要な課題です。時にはネット上のクラウドサービスやスカイプなどをフル活用しながら進めるのも、解決の一案でしょう」

2.本気で取り組む!


「本気で活動をしてこそ、自分自身の成長につながるもの。『他の活動もしているから』と力を抜いてしまうと本末転倒です。本業も2枚目の名刺活動も、手を抜かずに取り組むことで、自分自身にも社会にもインパクトを与えられるようになります」

3.コミュニティーやスキルに共通点を見いだす


「活動をしていると『あ、これ本業のほうで使えるな』とか『この人、2枚目の名刺の活動につなげたい』ということが出てきます。うまく本業と2枚目の名刺の活動を両立させている人ほど、その傾向は強いようです。

そのとき、本業と2枚目の活動で人のつながりやスキルなどを分けて考えてしまうと、経験が分断されて相互に影響を与えることが少なくなってしまいます。それぞれが循環できるように垣根を低くし、共通する点を見いだすことで、経験や人のつながりを活用することができるのです。この共通している場所が広がるほど、周りの人にも自分自身を開示でき、理解も得られるはずです」

4.変化を楽しむ


「今まで苦手だと思っていたことが意外に強みだったり、実際の課題を前にしてパニックになってしまったりと、環境が変わることでこそ今まで見たことのない自分に出会うことができます。その変化を楽しむ気持ちが、2枚目の名刺を持つのには欠かせません。変化を経験した後の自分は、きっと前より進化して、新しいステップを踏み出しているはずです」

まとめ


ビジネスパーソンを成長させる可能性を秘めている「2枚目の名刺」。ぜひ皆さんも、本業以外に社会活動に参加して、“二枚目な社会人”を目指してみては?


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NPO法人・二枚目の名刺のプロフィール


2009年に代表の廣優樹ら3人で「二枚目の名刺」(11年よりNPO法人)を立ち上げる。社会人が、本業・本職以外に2枚目の名刺を持ち、組織の枠を超えて新しい社会を創る活動に参画することを通じて、その経験や学びを本業や社会に還元していくことを目指す。具体的には、社会人チームとNPO等の団体が一緒になって、社会課題を解決する事業を推進する「サポートプロジェクト」に取り組むほか、社会人が2枚目の名刺を持つさまざまな価値を発信する活動をしている。 https://www.facebook.com/Nimaimenomeishi?fref=ts

※この記事は2016/03/25にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています。

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