自分でキャリア形成できる人は知っている、最新トピックス5選―2015年4月のニュースまとめー

ビジネスパーソンが自ら望むキャリアを形成するには、キャリアに関する世の中の動きを知っていることが必要です。

自分でキャリア形成できる人は知っている、最新トピックス5選―2015年4月のニュースまとめー

ビジネスパーソンが自ら望むキャリアを形成するには、キャリアに関する世の中の動きを知っていることが必要です。

しかし忙しいとニュースをチェックするのがおろそかになってしまうもの。そこでキャリアコンパスが、最新のトピックスの中で、特にキャリアのためにチェックしておきたいものをピックアップし、ご紹介します!

通称「残業代ゼロ制度」を含む労働基準法の改正案が閣議決定



通称「残業代ゼロ制度」として話題の「高度プロフェッショナル労働制」を盛り込んだ、労働基準法改正案が4月3日に閣議決定され、今国会で審議されます。

「高度プロフェッショナル労働制」とは、専門職に就き、高収入を得ている労働者を、労働基準法で定められた時間規制の対象外とする制度です。制度が適用されるのは、金融ディーラーや研究開発、アナリストなど、高度の専門的知識を必要とする仕事に就き、なおかつ年収1075万円を超える人になる見通し。

「自分は当てはまらない」と思うかもしれませんが、今後対象が広がることも考えられます。キャリアを考えるうえでは、常にチェックしていたいトピックでしょう。

(参考記事)

「年収1075万円以上は残業代や労働規制なしへ 独立起業やフリーを目指す人が増える可能性も」BLOGOS

「高度プロフェッショナル労働制は必要」日経ビジネスONLINE

厚労省、労働に関する知識を漫画で解説したハンドブック作成



働くことに関係する法律は、私たちにとってもっとも身近なルールのひとつ。しかし、その内容を詳しく知っている方はあまりいないのでは? 法律というと、難しそうで敬遠してしまうのが、その理由でしょう。

厚生労働省は、労働に関する知識を漫画で解説するハンドブック「これってあり?~まんが知って役立つ労働法Q&A~」を作成しました。高校生や大学生などが対象だそうですが、難しい労働法が分かりやすくまとめてあり、ビジネスパーソンにも役に立つ内容です。これまで労働法は難しそうで敬遠してきた方も、ぜひ一読してみては?

※ハンドブックは以下の厚生労働省のサイトからダウンロードできます。

「これってあり?~まんが知って役立つ労働法Q&A~」厚生労働省

(参考記事)

「労働法:働くルール漫画で学ぼう 厚労省、サイトで公開」毎日新聞

ロボットが人間の仕事を奪う現実を伝える動画が話題に



Youtubeで公開されている、ある動画が話題になっています。それが、「Humans Need Not Apply(人間は採用する必要はない)」。ビデオ・クリエーターであるCGP・グレイさんが作成したこの動画は、昨年8月に公開されて以来反響を呼び、400万回以上の視聴回数を集めています。


(「Humans Need Not Apply」CGP Grey)

動画の内容は、今後ロボットの普及により人間の仕事が奪われていく現実を伝える、というもの。そう聞くとSF映画の中の出来事のようですが、今も実際に、スーパーのレジはタッチパネルで自動化され、コーヒーはバリスタがいなくても機械が提供するようになっていますよね。

そう考えると、私たちの仕事も近い将来、機械に取って代わられるのかもしれません。動画は英語ですが、実際にロボットが洗濯物を畳んだり、絵画を描いたりと、人間がしてきた仕事を行う姿は、言葉以上に「ロボットが働く未来」の現実性を訴えかけてきます。

 

ファストフード世界同時アクション、世界35カ国で同時開催



昨年から行われている「ファストフード世界同時アクション」をご存知でしょうか?ファストフード店などで働く人たちが、賃金アップを求める世界的な取り組みです。今年は4月15日に、世界35カ国以上で同時開催されました。

日本でも、東京の渋谷など30都市で活動が行われたよう。ネットでは賛否両論あるこの取り組み、皆さんはどのように考えますか?

(参考記事)
「アルバイトの時給を1500円に引き上げろ! 東京・渋谷センター街で『ファストフード世界同時アクション』」BLOGOS

ベンチャーバブルに陰り? ゲーム開発企業gumi、上場後わずか2カ月半後に業績下方修正



ゲーム開発企業gumiは、昨年12月に東証1部に上場しました。しかし上場からわずか2カ月半後の今年3月5日、業績を大幅に下方修正したことを発表。波紋を広げています。

近年は、ベンチャー企業が多額の資金調達を実現させる「ベンチャーバブル」ともいわれています。私たちと同年代で活躍する起業家の話題を耳にすることも少なくありません。

しかしサイバーエージェントの藤田晋社長は、「その年齢、規模で、多額の資金を集めることに対する洒落にならなさを痛感してやっているのだろうか。現実に、実業で数億円の投資に見合う利益を出すのは並大抵のことではない」と指摘。ベンチャーバブルに浮かれてしまうことの危険性を指摘しています。(引用:「ベンチャーブームに浮かれる面々にモノ申す」東洋経済オンライン

転職先としてベンチャー企業を考えている方や、起業を考えている方は、必ず知っておきたいトピックです。


(参考記事)
「gumiの下方修正はスタートアップに何をもたらすのか」TechCrunch Japan

「1部上場した途端のgumiの下方修正問題。IPO市場への影響は?」ハーバー・ビジネス・オンライン

仕事で英語を使わないビジネスパーソンが約9割



学生時代、日本人の誰もが長い時間をかけて勉強してきた英語。しかし、日本能率協会グループが行った「ビジネスパーソン1,000人調査」によると、9割の人は仕事で英語を使っていない」という驚きの結果が明らかになりました。

調査は昨年12月、インターネット上で全国20~69歳までの正規・非正規雇用の就業者1,000人を対象に実施。仕事をする上で英語をどの程度使っているかを聞いたところ、「まったく使わない」(73.0%)と「ほとんど使わない」(16.5%)を合わせた約9割(89.5%)が、英語を使う環境にいないことが分かりました。

また、属性別にみると、勤務先の従業員規模が大きい、または年収が高い人の方が、英語を使用する傾向にあるよう。このことを踏まえると、学んだ英語をビジネスに生かすことができているのは一部のエリートだけであるといえそうです。皆さんは、学生時代に学んだ英語を生かせる環境で働いていますか?

ぜひ、キャリア形成のヒントに



さまざまな角度から、ビジネスパーソンのキャリアに関係するニュースを取り上げてみました。今後どのようなキャリアを形成するか、またそのために何が必要なのか、こうした世の中の流れをヒントに考えてみてはいかがでしょうか。


※この記事は2015/05/27にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています。

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