負の【コンテキスト】に惑わされるな!自分らしさを保つための3つの対処法。

会社に自分らしさを奪われていると感じるあなたへ

負の【コンテキスト】に惑わされるな!自分らしさを保つための3つの対処法。

会社に自分らしさを奪われていると感じるあなたへ



日本人には場の空気や雰囲気に左右されやすい人が多いといいます。自分の意思とは違っていても場の空気や雰囲気を優先して発言するという特徴があり、その空気感は同調圧力※となります。同調圧力を今まで職場で感じたことがある人も多いのではないでしょうか?ビジネスの現場では、このような場の空気や背景などから醸しだされる雰囲気を【コンテキスト】と呼んでいます。
会社や仕事がつまらないと感じている人の中には、コンテキストによる同調圧力で「自分らしさを奪われている」と感じているかもしれません。

※同調圧力(どうちょうあつりょく 英: Peer pressure)とは、職場などある特定のピアグループ(英: Peer group )において意思決定を行う際に、少数意見を有する者に対して暗黙のうちに多数意見に合わせることを強制することを指す。 少数意見を有する者に対して態度変容を迫る手段にはさまざまな方法がある。 引用:Wikipedia

ちょっとした変化で変わるコンテキスト


会社や仕事がおもしろくない人は、自分が所属している組織のコンテキストがどのようにして生み出されているのかということを考えてみましょう。もしかすると、居心地の悪さを生み出している原因のひとつは自分自身かもしれません。
「常に自分らしくいたい」というのはほとんどすべての人が抱いている感情。ですが社会ではそれが通用しないことが多々あります。そんな状態が長く続くと、誰でも「この会社は嫌だ」「仕事がおもしろくない」というような感情を抱いてしまうでしょう。負の感情が増えてくると、どんどんと社内の空気が悪くなり次第に仕事に対するモチベーションを失ってしまうのです。つまり負のコンテキストを生み出しているのは、自分を含めた会社全体が原因だといえるでしょう。

しかし、場のコンテキストに飲まれるか飲まれないかは自分次第。コンテキストの外側から俯瞰して「今何が起こっているのか」を読み取ることができたなら、自分の意識次第でその場を心地よくすることができるかもしれません。「会社や仕事が嫌でやる気がでない」という方は、試しに自分にちょっとした変化を与えてみませんか?ここでは、負のコンテキストで会社が嫌になったとき、解決につながるかもしれない対処法を紹介します。

1.社内の人とコミュニケーションを取ってみる


負のコンテキストに飲まれていると、おろそかになりがちなのが社内でのコミュニケーション。プロジェクトの進捗が停滞していたり、報告のミスでクライントを怒らせてしまったり、同じチーム内のメンバーとは些細なことでも摩擦が生じて、業務のこと以外でコミュニケーションを取ることはないという状態になっているのではないでしょうか?チーム内の小さな亀裂は、それだけで居心地の悪い空気感を生み出してしまいます。
そんなときこそ大切なのは、こちら側からの働きかけ。ランチに誘ったり、休憩中にちょっと話かけてみたり、コンテキストを踏まえてコミュニケーションをとってみましょう。ちょっとした誤解をコミュニケーションで解消できたら、居心地の悪さは随分と改善されるはずです。

2.どうして入社したのかを思い出してみる


コミュニケーションなど外側への働きかけの次は、自分の内側に働きかけてみましょう。あなたはなぜその会社に入社したのでしょうか?「やりたい仕事があったから」「給料がよかったから」「働いている人が魅力的だったから」「家が近いから」など、どんな人でもポジティブな要因を糧に入社したはずです。入社したときのポジティブな感情を思い浮かべたら、あなたが今所属している会社の魅力に再び気付くことができるかもしれません。また、入社当時に感じていた魅力をすべて覆されたのであれば、退社の意思を明確にすることにもなるでしょう。

3.目標を立ててみる
この先5年間の中期的な目標と10年、20年の長期的な目標を立ててみましょう。目標に向けて今自分がしなければならないことは何かがわかれば、今の会社に残るのか残らないかを判断することができます。自分の目標のために、この会社で働くということが最適であることがわかれば、負のコンテキストに巻き込まれることなく、マイペースに自分のなすべき仕事を進めることができるでしょう。
コンテキストが生み出す負の空気感は、意思のない人間をすぐに巻き込んでしまいます。自分のためにこの会社で働くという明確な目標ができたのであれば、同調圧力に屈することなく働くことができますし、あなたが生み出すポジティブな空気が周りの人を巻き込んでいくということも起こりえるのです。

まとめ


「仕事がいやで仕方ない」「自分らしさが奪われている」など、会社に対して不満を感じている方は負のコンテキストに巻き込まれている可能性があります。一度肩の力を抜いて、この3つのことについて考えてみてください。そうすれば場の空気感に惑わされることなく「自分らしく」働くことができるでしょう。

※この記事は2016/11/04にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています。

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