昨年夏からじわじわとブームが続いていると言われる激辛料理。
最近はトウガラシやコショウのピリリと効く辛さだけでなく、花椒(オワジャオ、ホアジャオとも)の “シビれる辛さ” を求める傾向が強くなっているようです。
担々麺や麻婆豆腐など、花椒がふんだんに使われている四川料理を求めて食べ歩く “マー活” が人気なのに加えて、コンビニやスーパーでもシビれ系の刺激を味わえるカップ麺やスナック菓子が続々と発売されていますよね。
辛~いランチは仕事中の気分転換に最適。ただし、自分のリミットを知ることも大切です。許容範囲を超えた量の香辛料を口にすると体調不良を招いてしまう可能性も。
ということで、今回は辛~い料理に含まれる香辛料の効能と注意点を探っていきたいと思います!
激辛スパイスの効能その1:トウガラシ
まずは辛い食べ物の王様、トウガラシ。種類によって辛さの度合いが大幅に変化します。
ちなみにギネス世界記録に認定されている世界一辛いトウガラシは「キャロライナ・リーパー」で、そのすさまじい辛さは日本のトウガラシの70倍以上だとか……。
トウガラシは、もともと漢方薬として使われていたほどたくさんの効能が備わっています。辛味のもととなる「カプサイシン」は、血の巡りを促進し、冷え性の改善を助けます。
また、食欲を増進し、疲れた体を元気にしてくれるので、仕事でお疲れモードのときには重宝しそうですね。
暑い気候の国や地域ほど辛い食べ物を多く食べる傾向にありますが、これは「カプサイシン」の発汗作用あってのこと。
ほかにも、美肌効果やアンチエイジング効果など、魅力的な効能を持つといわれるトウガラシですが、食べ過ぎにはくれぐれもご注意を!
胃腸が荒れてしまったり、下痢の症状が出たり、最悪は味覚が麻痺してしまうこともあるようです。
激辛スパイスの効能その2:ショウガ
インドのアーユルヴェーダや中国の漢方など、さまざまな国で二千年以上親しまれてきたショウガ。トウガラシと同じく発汗作用があり、体をぽかぽかと温める働きもします。
最近では下痢を止めたり嘔吐を抑制したりする働きも認められ、急性胃腸炎の症状を和らげる食材として注目されています。
激辛スパイスの効能その3:山椒
”ジャパニーズペッパー“と呼ばれる山椒は、うな重以外の食べ物とも相性抜群。天ぷらなどにも良く合います。
独特の香りとピリッとくる辛さは大脳を刺激し、胃腸の働きを活発にするそうです。
激辛スパイスの効能その4:花椒
山椒と同属別種の花椒は四川料理の花形スパイス。麻婆豆腐や担々麺とは切っても切れない関係です。大人になって好きになったという人も多いのでは?
華やかな香りとシビれる辛さが花椒の最大の魅力でしょう。
花椒には血圧を下げる効能があると言われています。加えて消化を助けるなど、これまでご紹介してきたほかの香辛料とも相乗効果を成しています。
食べ過ぎは厳禁!刺激が強すぎると逆効果に
どんなに素晴らしい効能を持っている香辛料でも、食べ過ぎは体に悪影響を及ぼしかねません。
トウガラシの早食いコンテストに出場した参加者が原因不明の頭痛に悩まされたこともあるとか。また辛いものの食べ過ぎは口内や胃腸を荒らし、下痢を誘発してしまうこともあるそうです。
“マー活ランチ” で無理をして、午後は会社のトイレにこもりっぱなし……なんて最悪な事態に陥る前に、自分に合った辛さを見極めておくことが重要です。
「このぐらいだったら大丈夫!」という辛さの度合いを意識しながら注文したり、調理したりしましょう。外食で不安になったら、注文時に店員さんにあらかじめ辛さの度合いを確認することも大切です。
激辛料理は自分に合った辛さでほどほどに楽しんで、ピリッと刺激的なランチブレークを過ごしましょう!
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