「NR、ジャストアイデア、カニバリ、クラスタ…」新入社員として覚えておきたい、よく使われるビジネスカタカナ語【#5】

よく使われるビジネスカタカナ語の意味をしっかり把握しておきましょう。

「NR、ジャストアイデア、カニバリ、クラスタ…」新入社員として覚えておきたい、よく使われるビジネスカタカナ語【#5】

多くの新社会人にとって最初の関門となる、ビジネスカタカナ語。聞き慣れない言葉の数々に、「それはもう日本語でいいじゃないか」と心の中でツッコみたい気持ちを抑えている人もいることでしょう。

また、会社によってビジネスカタカナ語の意味合いが大きく異なる場合もあるため、新天地に飛び込んだ転職者を困らせることも多々あるようです。

そんなことにならないよう、よく使われるビジネスカタカナ語の意味をしっかり把握しておきましょう。

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新入社員として覚えておきたい、よく使われるビジネスカタカナ語

「NR(ノーリターン)」|no return


NRは一般的に、「no return」を略した言葉。和製英語なので、英語としては意味が伝わらない可能性があります。

直訳すると「戻りません」となりますが、ビジネスシーンでは「外出先で仕事を終えたら、会社に戻らずに直帰します」という意味になります。外での打ち合わせが多い職種の方であれば、目にする機会も多いでしょう。

【使用例】
社員A:このあと、●●さんを交えて打ち合わせできるかな。
社員B:スケジュールに「NR」ってあったから、明日にしよう。

「ジャストアイデア」|just (an) idea


一般的に使われる「アイデア」に、「ちょうど良い」という意味の「ジャスト」をくっつけた和製英語が、「ジャストアイデア」です。正しく英語で記載するならば、just an ideaといったところでしょうか。

主に、その場でひらめいたアイデアを「思い付き」とは言わず、「ジャストアイデア」と表現します。同様の意味を持つ言葉として「フラッシュアイデア」「アイデアベース」があるので、合わせて覚えておきましょう。また、ここから発展して、自分の意見や主張を謙遜する際に使うこともあります。

【使用例】
上司:この件について、何か良い施策はないですか?
部下:「ジャストアイデア」で恐縮ですが、●●はいかがでしょう。

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「アライアンス」|alliance


英語では「同盟」や「提携」といった意味を持つアライアンス。ビジネスの現場でも大きくニュアンスは変わらず、「●●社とアライアンスを結んだ/組んだ」といった具合に、他社と提携したり、協力したりする際に使われます。

アライアンスには、企業間の上下関係に言及する意味合いはありません。あくまでも対等な立場で、お互いに不足している箇所をカバーし合う際に使う言葉として捉えておきましょう。

【使用例】
同僚A:●●社との協業プロジェクトの進め方ってどうなったの?
同僚B:「アライアンス」を結んだから合同定例を設けて進捗管理をすることになったんだ。

「インセンティブ」|incentive


「刺激」「動機」という語源を持つ「インセンティブ」は、ビジネスでは「何か良いことをした際のご褒美」「報奨金」といった意味合いを持ちます。

求人などで「実績に応じてインセンティブあり」という文言があれば、実績に応じて追加で対価が支払われるということです。

また、値引きすることを「インセンティブ セール」と呼んだり、何かをしてもらうためにオマケすること(例:会員登録をしたらポイントを付与するなど)を、「インセンティブを付ける」と言ったりもします。

場面によって意味は変化しますが、元々の語源である「刺激」「動機」に繋がる「代わりの何か」と捉えると間違いないでしょう。

【使用例】
課長:メンバーのモチベーションがいまひとつ上がらないのですが……。
部長:実績に応じて「インセンティブ」を支払うから、みんなを引っ張ってくれ。

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「カニバリ」|cannibalization


「共食い」の意味を持つ英単語「カニバリゼーション」を縮めた「カニバリ」は、特にマーケティングの分野で聞く機会が多いビジネスカタカナ語です。

その意味は、主に自社にある複数のサービスやブランドが、お互いの顧客や得意分野といった領域を侵食しあってしまう状態のこと。まさに語源の通り、「共食い」ですね。

「カニバリ」は「カニバリを起こす」といった具合に名詞として使われる一方、「カニバる」と、動詞のように使う人もいます。

【使用例】
部下:このような新商品を企画したのですが、いかがでしょうか。
上司:うーん、既存商品とメインターゲットが「カニバってる」んじゃないかな。

「クラスタ」|cluster


「クラスタ(クラスター)」は、「集団」や「群れ」という意味です。

ビジネスシーンで「クラスタ」という言葉が出たときは、「集団の中から似たものを集めたグループ」と理解するようにしましょう。

【使用例】
部下:応募者のデータがひと通りそろいました。次はどんな手を打ちましょうか。
上司:じゃあ、今度は「クラスタ」ごとに分けて分析してみよう。

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慣れないビジネスカタカナ語も、意味を知ってしまえば何も怖くありません。ぜひこの機会に使い方を覚えて、毎日の仕事へと活かしていきましょう。

【よく使われるビジネスカタカナ語まとめ】

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