オンライン学習で時間を有効活用! これから学びたい「どうなってもいい力(りょく)」

リモートワークによって働き方が変わり、浮いた時間を有効に使いたい人もいるのではないでしょうか。そこで、この機会に挑戦してみたいのが「オンライン学習」。これからの時代、どんなことをどう学べばよいのか、オンライン学習サービス「Schoo(スクー)」を運営する株式会社Schoo代表取締役社長 森 健志郎さんに話を聞きました。

働き方が変わって、オンライン学習を受ける人が増えている

Schoo」では、毎日さまざまな授業がライブ配信されています。ユーザー数は約45万人。単に動画を見るだけでなく、講師やユーザー同士とのコミュニケーションを重視していることが特徴です。

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株式会社Schoo代表取締役社長 森 健志郎さん

「ここ最近は授業の動画再生数が極めて伸びていますね。在宅勤務でまとまった時間が取りやすくなったり、将来の不安からスキルアップを目指したりなど、ユーザーの行動が変化していると感じます」

Schooは法人向けにもオンライン研修を提供しており、この春は新人研修をオンライン化した企業が激増したそう。個人も法人も、オンラインでの学びが急速に進んでいるといえそうです。こうした状況に合わせて、Schooも新たなコンテンツを用意しているといいます。

「リモートワークを新しく始める企業が増えていきますので、すでに実践されている方々の協力を得て、『リモートワークカリキュラム』を作りました。リモートワークだからこその生産性の高い働き方や、セルフマネジメントなどについて、ノウハウを共有しています」 

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また、在宅勤務が増えた影響で、授業を受けるスタイルにも変化が。

「Schooは夜間帯に生放送を行っているんですが、3月から月曜朝9時に『朝スクー』という授業を始めたんです。これが近ごろ大きく視聴者数を伸ばしています。在宅勤務の方にとって、休日から平日に頭を切り替えるのは大変なんです。『朝スクー』は仕事の“スイッチ”を入れる役割として活用いただいているようですね」

オンライン学習ではどんな授業が人気なの?

では、実際にSchooではどんな授業が人気なのか。いくつかピックアップしていただきました。

『博報堂スピーチライターが教える 5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本』著者:ひきたよしあきさん

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人気ビジネス書をピックアップし、著者をゲストに迎えるシリーズ「著者が解説 人気ビジネス書」。本を書いたきっかけや、読者に伝えたいポイントなどを生放送でインタビューし、人気の秘密に迫ります。本を読んだ人は復習に、読んでいない人はトレンドのキャッチアップに最適。

 ◆会議で使える本気のグラレコ 

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グラレコとは「グラフィックレコーディング」の略で、議論の内容などを絵や図でわかりやすく見せる手法のこと。講座ではグラレコを会議で活用するために、「物事の可視化」「様々な意見の整理」「ファシリテーション」といったスキルを、ワークショップを通じて身につけます。

短いストーリーで共感を引き出す思考実験

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ショートショート作家の田丸雅智さんによる講座。生放送中に受講生から寄せられたたくさんの単語から、その場でショートショートを作り、発想力の鍛え方や文章のまとめ方を学びます。事前に作品を投稿すれば、先生から講評をもらえることも。

これから必要なのは「どうなってもいい力(りょく)」

オンライン学習のメリットのひとつは、質問するハードルが下がること。対面での講義は手を挙げるのに勇気が要りますが、オンラインならチャットで気軽に質問が可能です。Schooも「なるほど」ボタンでリアクションを送れるなど、双方向のコミュニケーションを大切にしているといいます。

「リアルでもオンラインでも、一方的なインプットでは学習効率が上がりません。学びがうまくいくためには、コミュニケーションが不可欠ですから。ただ、オンラインは気軽に話しかけられるからこそ注意が必要。質問の意図が正しく伝わるよう、言葉を選ぶ配慮を忘れないようにしたいですね」

最後に、森さんに「これからの時代で学ぶべきこと」を聞きました。返ってきた答えは「どうなってもいい力(りょく)」。どうなってもいい、とは……?

「新型コロナウイルスによって各国が経済的ダメージを受け、産業構造が大きく変わる可能性があります。これから必要とされる職種だって変わるかもしれない。だから、今は先を読んでスキルを身につけること自体がリスクでもあるんです。『次は野球が来る!』と打撃や変化球を学んでも、サッカーが来たら無駄になってしまいますよね」

そこで森さんがお勧めするのが「どんな仕事でもベースになる能力」です。

「先ほどのスポーツの例えなら、体幹や運動神経を鍛えればどの競技にも活かせます。ビジネスでも、思考力や企画力、文章力などの基礎的な能力を鍛えておけば、どんな仕事や環境でも役立つはずです。歴史や哲学など、教養を学び直すのもよいのではないでしょうか」

これからしばらくリモートワークが続くかもしれませんし、再びオフィスに集まれる日がすぐに来るかもしれません。「どうなってもいい」ように、オンライン学習という選択肢を頭に入れておきましょう。

<取材協力・写真提供>
オンライン学習サービス「Schoo

取材・文=井上マサキ
編集=末松早貴+TAPE

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