- 「手前味噌」の意味・由来とは
- 「手前味噌ですが」「手前味噌で恐縮ですが」などと表現する
- 「手前味噌」の使い方
- ビジネスで「手前味噌ですが」を使う際の注意点
- 「手前味噌」の類語
- 「手前味噌」で自分(自社)をアピールできる
「手前味噌」とは、上司や取引先に、自分や自社のことをアピールする際に使う言葉です。アピールする際の前置きで、「手前味噌ですが」「手前味噌で恐縮ですが」と表現します。
本記事では、「手前味噌」の意味や由来を説明してから、実際の使い方や類語などを例文と一緒に説明します。
「手前味噌」の意味・由来とは
「手前味噌」とは、自分で自分のことを褒めることです。
昔は、各家庭で「味噌」を手作りしていました。諸説ありますが、一般的に自家製の味噌を自慢するときの言葉が、「手前味噌」の由来とされています。
「手前味噌ですが」「手前味噌で恐縮ですが」などと表現する
ビジネスで「手前味噌」を使う場合、「手前味噌ですが」「手前味噌で恐縮ですが」などと前置きで使うことが一般的です。手前味噌は、目上の相手にも使用できます。
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「手前味噌」の使い方
「手前味噌」の使い方を、上司に使う場合と取引先に使う場合に分けて紹介します。
上司に使う場合
ビジネスでは、上司に自分の能力や成果をアピールすることも時として必要です。しかし、一方的にアピールし過ぎると、嫌味に聞こえたり、自信過剰に見えたりする可能性があります。
その点、以下のように「手前味噌」を使えば控えめにアピールできるでしょう。
(営業会議において、今期の目標や方針について説明する場面で)
今年度下期も早い段階で、目標を達成できるよう努める所存です。手前味噌ですが、上期も4か月で成約目標100%を達成しました。
取引先に使う場合
謙遜だけでまったくアピールしなければ、自社の製品を買ってもらうことは難しいです。しかし、その一方で、アピールし過ぎると、相手に不信感を持たれる可能性があります。
以下のように、「手前味噌」を使って謙虚の姿勢を見せつつ、上手にアピールしましょう。
(取引先に新商品を説明する際に)
手前味噌で恐縮ですが、こちらの商品には従来商品にはないすぐれた機能がいくつも備わっています。
ビジネスで「手前味噌ですが」を使う際の注意点
ビジネスなどで「手前味噌ですが」を使う際、誤用に注意しましょう。
例えば、相手に手土産などを渡す際に、「手前味噌ですが・・・」と言って渡すのは、手前味噌の使い方としては誤りです。手土産を渡す際は、「お口に合うと嬉しいのですが・・・」などの言葉を添えるとよいでしょう。
「手前味噌」の類語
「手前味噌」には、いくつか類語があります。それぞれの意味や例文を確認していきましょう。
自画自賛
「自画自賛」とは、自分がした行為を自分で褒めることです。「自賛」だけでも同じような意味で使えます。
なお、「自我自賛」は間違った書き方のため、注意しましょう。
「自画自賛」の例文
「自画自賛」も、アピールする場面で謙虚な姿勢を示すために使うことがあります。例文は以下のとおりです。
(自社製品のプレゼンで)
自画自賛と思われるかもしれませんが、本商品は今までにない画期的なものだと考えております。
うぬぼれ
「うぬぼれ(自惚れ)」とは、実際以上に自分がすぐれていると思い込み、得意になることや、その気持ちです。「おのぼれ(己惚れ)」と表現することもあります。
「うぬぼれ」の例文
「うぬぼれ」を使って自分(自社)をアピールする際の例文が、以下のとおりです。
(上司との人事評価面談で)
うぬぼれかもしれませんが、課全体の上期営業成績に貢献したのではないかと考えております。
「手前味噌」で自分(自社)をアピールできる
「手前味噌」とは、自分で自分のことを褒めることです。「手前味噌」を使うことで、謙虚な姿勢を見せつつ、自分や自社をアピールできます。
また、お土産を渡す際に使うと誤用のため、注意が必要です。今後上司や取引先にアピールする場面があれば、状況に応じて「手前味噌」を使ってみてはいかがでしょうか。
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