【図解】エクセルで2枚のシートを並べて作業したい!複数シートの表示や便利テクも紹介

Microsoft Excel(以下、Excel)で作業を行う際、複数のファイルを同時に見たい時ってありますよね。そういった場合、どうやって複数のウィンドウを表示させていますか?マウスを使って、一つひとつサイズを調整していませんか?実はある機能を使えばボタン一つで、複数のウィンドウをきれいに表示させることができるんです。今回は、そんな複数のファイルを同時に表示させる方法をご紹介します。

【Excel】「複数のファイル・シートを並べて作業したい」、そんなときの対処法を紹介

Excelを並べて表示する前に…。ブックとワークシートの違い、説明できますか?

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本題に入る前にまず、Excelにおけるブックとワークシートの違いを明らかにしたいと思います。とても基本的なことですが、しっかりと違いを理解している方は案外少ないかもしれません。Excelに関するウェブサイトや書籍では、ブックやワークシートという語句が当たり前のように出てくるので、ぜひ理解しておきましょう。

まず、ワークシートとはExcel下部に「Sheet1」「Sheet2」と表示されているシートのこと。そしてこれらのシートのまとまりをブックと呼びます。

パソコンにはブックごとにExcelファイルとして保存されます。例えるなら、ノートをブック、用紙1枚1枚をワークシートとイメージしてもらうとわかりやすいと思います。

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2つのExcelブックを並べて表示する方法

ブックとワークシートの違いを理解したところで、さっそく複数のExcelウィンドウを並べて表示させる方法をご紹介したいと思います。

違うブック、つまり別のファイルを同時に表示させる方法をご説明します。やり方は、「表示」タブ→「並べて比較」を選択するだけ。

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3つ以上のExcelファイルを開いている場合は、「並べて比較」と書かれたダイアログボックスが出てくるので、並べて表示させたいファイルを選択すれば、2つの画面を並べて表示できます。

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「並べて表示できない」「左右・上下を調整したい」ときはショートカットキーを使う

もし「並べて比較」を押しても2つのウィンドウが正しく表示されない場合には、Windowsマークのボタン(正式名称はWindowsロゴキー)を使いましょう。「Windowsロゴキー+矢印キー(←・→・↑・↓)」を押せば、ウィンドウの位置を変えることができます。

Excelだけでなく、Word、PDF、ブラウザなど別のアプリケーションを同時に表示させたい時にも使えるショートカットキーなので、覚えておいて損はありません。

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また、本当は「左右」に表示したいのに、以下のように2画面が「上下」に表示されてしまう。そんな場合も、「Windowsロゴキー+矢印キー」で調整すれば、「上下→左右」「左右→上下」へと表示形式を変更できます。

【上下表示から左右表示への変更手順】

① 左に表示したいウィンドウにカーソルを置いて「Windowsロゴキー+←」
② 続けて「Windowsロゴキー+↓」を押す
③ 表示させたいアプリ(ウィンドウ)を選択する
④ これで左右の2画面表示が完了

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同じブック(ファイル内)で2つのワークシートを並べて表示する方法

同じブックを複数のウィンドウで表示させる方法もあります。これを使うと、一つのファイルに含まれている「Sheet1」と「Sheet2」を見比べることができます。

「表示」タブ→「新しいウィンドウを開く」をクリックして、「並べて比較」を選択します。

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あくまで一つのブックなので中身は連動しており、片方に何かを入力すればもう片方にも同じ内容が表示されます。

「Sheet1からSheet2に、一部の情報だけをコピペしたい」「同じファイル内のシート同士で内容を見比べたい」という時には、シート間を行ったり来たりしなくても済むので便利です。

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Excelを並べて表示させ、2つのウィンドウを同時にスクロールすることも可能

同時に表示させた2つのウィンドウを一緒にスクロールさせることも可能です。「表示」タブ→「並べて比較」を選択し、「同時にスクロール」を有効にします。そうするとそれぞれ同じ動きをさせることができます。

たとえば、似たような内容のExcelを見比べる際に使うと、それぞれを個別に動かさなくてもいいので作業効率アップにつながります。なお、このとき「2つの画面の表示倍率を同じにしておく」のもポイントです。表示倍率が違うと、スクロールされる幅が右と左で変わってしまいます。

 

3つ以上のウィンドウを並べて表示させるには「整列」を使う

「並べて比較」機能は2つのウィンドウまでしか表示できません。3つ以上の場合には、「表示」タブ→「整列」を使います。

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「整列」機能では並べ方を、以下の4パターンから選ぶことができます。注意点としては、整列できるのはその時点で画面に表示されているウィンドウだけなので、ウィンドウを最小化しているとそれを含まずに整列がおこなわれてしまいます。

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1つのシートを2画面にするには「新しいウインドウを開く」

1つのシートのみ使用する場合でも、2画面にした方が作業しやすい場合があります。ここでは例として、総務省統計局で発表している「主要家計指標」をExcelで確認してみましょう。

情報量が多いため下の部分を一度に確認できない

下に移動することで確認できる情報

本資料は、「実数」「対前年名目増減率」「対前年実質増減率」といった3つのパートに分かれています。しかし、画面に収まりきらないため、複数のパートを同時に確認することは困難です。サイズを小さくして表示することは可能ですが、数字が読み取れなくなるでしょう。

そんなときに、1つのシートを2画面にします。基本的なやり方は、「同じブック(ファイル内)で2つのワークシートを並べて表示する方法」と同じです。

まず、「表示」タブをクリックしてから「新しいウインドウを開く」を選択しましょう。

「表示」タブをクリックして「新しいウインドウを開く」を選択

これで同じシートが2つのウインドウで表示された状態になるので、次は「表示」タブの「並べて比較」アイコンを選択します。

「並べて比較」アイコンを選択する

ここまでの作業で、1つのシートを2つに分けて表示できます。ただし、今回のケースでは左右に並べた方が見やすいので、「表示」タブの「整列」を選択し、「左右に並べて表示」を指定しましょう。

「左右に並べて表示」を選択する

後は、それぞれ確認したい位置に合わせれば、膨大なデータでも気になる部分だけを比較できます。今回は、以下のように「対前年名目増減率」と「対前年実質増減率」を比較できるように合わせました。

左右に並べて比較できる

2つのウインドウを同時にスクロールしたい場合(させたくない場合)は、「Excelを並べて表示させ、2つのウィンドウを同時にスクロールすることも可能」で説明したやり方を参考にしてください。

なお、データによっては「分割」を使った方がスムーズに処理できる場合もあります。ショートカットキー「Alt + W + S」を押せば、1つのシートを以下のように4分割することも可能です。

4分割で表示

出典:総務省統計局「家計調査 2024年(令和6年)10~12月期平均(2025年2月7日公表)」

まとめ|複数のExcelファイルは並べて表示させると作業効率アップ!

今回ご紹介した「並べて比較」と「整列」は、使えるといろいろな場面で活用できます。

また、途中でご紹介したWindowsロゴキーも1度使い方を覚えたらやみつきになるので、あわせて覚えておきましょう。Windowsロゴキー+矢印キー(←・→・↑・↓)を押せば、マウスを使わずに複数のウィンドウの位置を調整することができます。

これらの機能をフル活用して、効率的な作業を目指しましょう。

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