好きな色で自分の心理が見えてくる?色診断で自己分析

服やインテリアなどの色選びには、自分の心理状態が表われることがあるそうです。今回は、色彩専門家の南涼子さんにお話を伺い、「色」が心と身体に与える影響や、心理を読み解く色診断、色ごとの意味や惹かれる心理状態について解説します。

色から相手の心理を読み取るイメージ

普段の生活、仕事、スポーツなど、「色」はさまざまな場面で影響を与えている?

日常生活で色を楽しんでいる人のイメージ

服の色やインテリアの色はなんとなく選んでいることが多いかと思いますが、実は普段の仕事や生活にさまざまな影響を与えているそうです。色が人間に与える影響ついて南さんに聞きました。

「色は心身のコンディションや行動パターン、そして脳の働きに大きな影響を与えます。服や持ち物の色はセルフイメージに影響を与え、仕事のモチベーションやスポーツの勝率につながることも。そのため、一流のスポーツ選手はジンクスとして特定の色にこだわりを持つことも多いのです。

一方で、色が原因で仕事に集中できなくなることもあります。例えば、白い空間で作業をする場合、無意識のうちに『汚してはいけない』と緊張するだけでなく、反射率が高く眩しいので、長時間いると疲労を感じやすくなってしまいます。

逆に言えば、適切な色を活用すれば、集中力を高めたり疲労を回復させたりすることも可能です。

例えば、緑は疲労を回復する効果があります。PCの壁紙やデスク周りの小物、パーテーション、アクセントウォール(壁の一面だけを他とは異なる色にすること)などで色を取り入れるといいですよ」(南さん、以下同)

自己分析のヒントにもなる!?自分の心理が見えてくる「色診断」にチャレンジ!

色には、今の気分や感情、自分でも気づいていない精神状態を把握する効果もあるそうです。

転職活動などで自己分析がうまくいかない……と悩んでいる人は、色を通して自分の心と対話する「色診断」(カラーワーク)をやってみましょう。

図形に直感で選んだ色を塗るだけの簡単なワークですが、塗った色から自分自身について分析できるので、自己分析の助けになるはずです。

今の自分の心理が現れるマッピングカラーワーク

「色を通して自分と向き合い、自らの心と対話する色診断の中でも『マッピングカラーワーク』は直感的に色を選ぶだけなので、簡単に取り組むことができます。

文章で自己分析をすることが難しいと感じる場合に、言語化できない感情や思考を色に託すことで、無意識の領域や潜在意識を探り、自己理解を深めることができますよ。

基本的には自分が何を求めているのかがわからなくなったとき、本当に求めているものについて理解するのに役立ちますが、特に下記のようなときにおすすめです。

【こんなときにおすすめ】
・目標をしっかり定めたいときや、自分が何を求めているのか分からなくなったとき。
・将来に漠然とした不安を感じているとき。
・自分に自信を持って物事に取り組みたい、あるいは頑張りたいという気持ちがあるとき。
・転職を考えていて、自己分析を深めたいとき。

また、色を塗るという行為は、自分自身の感情を解放し、心のバランスを取るのに非常に有効です。うまく言葉にできない思いやストレスを色で表現していくと、心の重荷を和らげることにもつながりますよ」

マッピングカラーワークのやり方

直感で色を選ぶだけで、自分の心理が現れる「マッピングカラーワーク」。まずはこちらの手順で始めてみてください。

STEP1:下記の図形に直感で選んだ色を塗る

色を塗る前の図形

真ん中の円にいま一番気になる色を塗り、外側の右上・右下・左上・左下の枠は直感的に色を塗ってください。

色は【赤・オレンジ・黄色・緑・水色・青・紫・ピンク・茶色・白・グレー・黒】の12色の中から選びましょう。

STEP2:塗った色から自分自身を分析する

図形のそれぞれの位置には次のような意味があります。

真ん中の円に塗った色(現在):今の心理状態を表す
外枠の右上に塗った色(ビジョン・願望):意識しているビジョン、願望を意味する。なりたい自分像。
外枠の右下に塗った色(葛藤・無意識的欲求):無意識に抱える葛藤と抑えている欲求
外枠の左上に塗った色(本音・本心):表に出さない本音、本心を示す
外枠の左下に塗った色(過去・発端):無意識と内面、または過去の出来事を表す

下記の表はそれぞれの位置に塗った色の心理について解説したものです。

真ん中の円に塗った色(現在)の心理

位置 色を選んだ心理状態
向上心が強く、現在ひとつのことにエネルギーを注ぎ込みたいと思っている。ストレスを発散したい。
ピンク 自分に励ましを与えてくれる人間関係を求めている。注目されたい気持ちが強い。
オレンジ 自分の生活を充実させたいと望んでいる。周囲の人ともっと親しく触れ合いたい。
黄色 自由に動き回ってさまざまな経験や冒険をしたい。視野を広げて可能性を追求したい。
ストレスや肉体的な疲労があり、休みたいと思っている。成長の途中である。
水色 自分を変えたいと思っている。一箇所に留まることなく常に動き続けたい。
夢や理想を叶えるために、自分が置かれている状況や問題を整理する必要があると思っている。
茶色 欲求を叶えられず不満や葛藤を感じている。安定した居場所を求めている。
精神的に敏感な状態。矛盾や葛藤、不安を抱えている。心身の疲労を感じている。
失敗をリセットして新しく物事に取り組みたいと考えている。原点に立ち戻りたい。
グレー 周囲と極力関わり合いを持ちたくない。自分が抱えている問題から目を背けたい。
誰の影響も受けずに自分を確立したい、周りに振り回されることなく意志を貫きたい。

 

外枠の右上に塗った色(ビジョン・願望)の心理

位置 色を選んだ心理状態
右上 周囲に影響力を与える存在になりたい。自己を貫き通して目標を達成して人生に打ち勝ちたい。
ピンク 人を助け元気づけられる存在になり、愛し愛され与え合う人間関係や環境を構築していきたい。
オレンジ とにかく一歩を踏み出して行動するべきだと思っている。現状を変えたい気持ちが強い。
黄色 学びや行動範囲、交友関係を広げて、興味があることには臆することなく取り組んでいきたい。
和の中で協力し合いながら成長を遂げたいと思っている。人をサポートすることを望んでいる。
水色 柔軟性を持って自由に生きること、あちこち快活に飛び回れるライフスタイルを求めている。
精神面の豊かさを追求したい。自己研鑽して責任と誇りを持って生きたい。
茶色 長年努力して積み上げてきたことを、真に価値のあるものに変えて収穫していきたい。
直感と創造力を活かして自分を表現することを望んでいる。オリジナリティーが大切である。
新しい自分に生まれ変わりたい。ストイックでも高い志を持ってレベルアップすることを望んでいる。
グレー 先に光や希望が見えないが、困難があってもうまくかわしながら現状維持で歩みたいと思っている。
誰にも真似できない絶対的な価値を持って、傑出した人物になりたいと思っている。

 

外枠の右下に塗った色(葛藤・無意識的欲求)の心理

位置 色を選んだ心理状態
右下 人生に刺激を求めている。前進したい気持ちがあるが叶わないと感じている。
ピンク 過度な期待を抱いている。非現実的な世界に浸っていて現実と乖離している。
オレンジ もっと人生を気楽に生きたい。面倒なことや億劫なことはしたくない。
黄色 奔放に振る舞いたい。集中力と継続性に欠けていると感じている。
回復のための時間を必要としているが、立ち止まることに危機感を持っている。
水色 流されやすい自分に嫌気がさしている。確固たる自我を持ちたいと感じている。
周囲から距離を置いて自分を見つめ直す機会を得たい。自分を客観視したい。
茶色 心の拠り所を見つけたい。自分が安心できる状況になく行き詰まりを感じている。
一貫した意志を持っているつもりでも、目先に振り回されがちだと感じている。
自己否定感にとらわれて自信を失いかけている。軌道修正が必要だと感じている。
グレー 人から無視されていると感じている。今の環境から抜け出したいと願っている。
過去の清算が必要であるが現状を無理に変えたくない。人に干渉されたくない。

 

外枠の左上に塗った色(本音・本心)の心理

位置 色を選んだ心理状態
左上 人の意見に流されたくない。言いにくいことはっきりと主張したいと考えている。
ピンク 荒波に揉まれるシビアな世界よりも、守られた環境で安心して生きていきたい。
オレンジ マイペースで物事を進めていきたい。プレッシャーから逃げたい。
黄色 常識や規則にとらわれず、自由に生きたい。心の赴くままに行動したい。
これまで曖昧にしていたことについて、決着をつけたいと思っている。
水色 自分の方向性、目標を明確にしたいと思っている。しっかりした意志を持ちたい。
心から打ち込めることを求めている。周りから認められる価値ある存在になりたい。
茶色 今は耐える時期だと思っている。支えとなる軸や基盤をしっかりと培いたい。
考えと行動を一致させて、今抱えている矛盾を解決するべきだと思っている。
しがらみから解放されたい。身についたマイナス習慣を改善したいと思っている。
グレー 周囲との衝突を避け、傷つくのが嫌で自分の本音、感情を抑え込んでいる。
周りに惑わされることのない強い精神力を養いたいと思っている。人に言えない秘密がある。

 

外枠の左下に塗った色(過去・発端)の心理

位置 色を選んだ心理状態
左下 人と衝突したり対立したりするような出来事があった。気を張る必要があった。
ピンク 夢を叶えたい気持ちが高まった。ハッピーな出来事があった。心身ともに健康。
オレンジ 抱えている物事の整理が難しく混乱していた。活力や元気を欲していた。
黄色 責任から解放されたい。好奇心の高まり。孤独を感じていた。
精神的に疲労していた。睡眠が不足していた。判断に迷う出来事があった。
水色 執着していた物事を手放した。わだかまりが解消され悩んでいたことが解決した。
目標に向かって踏み出すことを躊躇していた。目標を諦めようとしていた。
茶色 取り組んでいる物事がうまく進まない。受験や就職、転職、賭けに失敗した。
ストレスや心にダメージを負う出来事があった。複雑な悩みを抱えていた。
リセットが必要な出来事があった。虚しさを感じて気力を失っていた。
グレー 理不尽な出来事に巻き込まれた。長年解決しない悩みがある。不安を抱えている。
強いショックを受けた。ストレスを抱えていた。絶望的状況だと感じていた。

こちらの表を参考に、その色を選んだ心理状態について分析してみましょう。例えば、下記のように関心がある部分を重点的に見ていきます。

• 今の心理状態について知りたい
真ん中の円左下
• 将来的なビジョンについて知りたい
右上左上
• 行動の迷いの解消を解消したい
右下

そうすることで、目標をしっかり定めたいときや、自分に自信を持って物事に取り組みたい、頑張りたいと思ったときに、指針となる色を見つけることができます。

また、現在の自分自身の行動に迷いがある場合に、マッピングカラーワークを行うことで、その迷いを明確にする手助けとなるでしょう。

今回は担当編集のYさんが実際にマッピングカラーワークにチャレンジ。シートに色を塗ってみました。

マッピングカラーワーク

その結果は以下のように読み取ることができます。

・真ん中の円に塗った色(現在):ピンク|自分に励ましを与えてくれる人間関係を求めている。
・右上に塗った色(ビジョン・願望): 青|精神面の豊かさを追求したい。
・右下に塗った色(葛藤・無意識的欲求):白|自己否定感に囚われて自信を失いかけている。
・左上に塗った色(本音・本心):グレー|周囲との衝突を避け、傷つくのが嫌で自分の本音・感情を抑え込んでいる。
・左下に塗った色(過去・発端):黄色|重圧から解放されたい。自由を欲していた。

「Yさんは、過去に『重圧から解放されたい』と感じていたようです。現在も、自己否定に囚われて自信を失っているよう。そんな本音を隠して生活しているからか、励ましを与えてくれる人間関係を求めているようです。

また、将来的には精神面の豊かさを追求したい願望があるようですね。励ましを与えてくれる人に出会い、本音で話して自信を取り戻すことが、精神面の豊かさを得るカギになりそうです。

このように、マッピングカラーワークは自分の隠れた本音を知るのに役立ちます」

色にはどんな意味がある?惹かれる色から読み解ける心理とは

好きな色、惹かれる色はそのときどきの気分によって変わります。その色に惹かれている自分がどんな心理状態なのかを理解することで、自身の心身のコンディションの把握にも役立ちます。

色ごとの心理的な意味と、その色に惹かれている際の心理状態について、南さんに聞きました。

※気になる色をクリックすると意味の詳細に遷移できます。

特徴
情熱的な感情、愛を意味する色
オレンジ ビタミンカラーであり、暖かさと温もりを伝えるポジティブな色
黄色 軽快で躍動感のある色
穏やか・安心・安全を象徴する色
大人・自律・秩序・抑制・自制心・消極的を意味する色
神秘的で移ろいやすく不安定な性質を持つ色
ピンク 幸福や健康を象徴する色
茶色 生命を育む大地の色
完璧な状態を表す色
グレー 曖昧ではっきりしない・消極的・抑制的を意味する色
すべての色を飲み込み、何色にも染まらない重量感を持つ色

 

赤のイメージ

【心理的な意味】
「情熱的な感情、愛を意味しています。交感神経を優位にさせ、もっとも人間を興奮・覚醒させる色です」

【赤に惹かれている際の心理状態】
「『周囲から抜きん出た存在になりたい』『自分の力で目標を達成したい』『注目されたい』という願望を持っていると、赤が魅力的に映ります。赤に惹かれているのは、バイタリティに溢れ、仕事での向上心やチャレンジ精神に満ちている状態といえるでしょう。

一方、赤はアドレナリンの分泌を促す色でもあるため、不満や怒り、ストレスを抱えている場合にも求めたくなる色です。仕事などでの不満やストレスが溜まっていると思ったら、意識して感情やストレスの発散をしておきましょう

オレンジ

オレンジのイメージ

【心理的な意味】
「ビタミンカラーであり、暖かさと温もりを伝えるポジティブな色。フレンドリーな交流やコミュニティを意味し、活力と安心感をもたらします」

【オレンジに惹かれている際の心理状態】
「心身ともにエネルギーが充実しており、勇気を持って新しい物事にチャレンジしたり、活動範囲を広げたり、新しい人間関係を築きたいと考えている状態です。

一方で、『わずらわしいことやプレッシャーから開放されたい』と感じていることもあるので、無意識のうちにオレンジ色のものを身につける頻度が多い場合は、転職などで環境を変えたいという願望があるのかもしれません」

黄色

黄色のイメージ

【心理的な意味】
「軽快で躍動感のある色。子どものような無邪気な心、冒険心を表します」

【黄色に惹かれている際の心理状態】
「黄色に惹きつけられるのは、好奇心や探究心が高まっていて、『外の世界に積極的に関わりたい』『自由に動き回ってさまざまな経験をしたい』という気持ちが強くなっているときです。

黄色は視覚的な刺激が強いため、この色を好むときは気力も体力も充実しており、はつらつとした状態であるといえるので、仕事でも十分なパフォーマンスを発揮できるでしょう。

一方で、光の色でもあることからコミュニケーションやにぎやかさを象徴しているので、孤独を感じている人が黄色を求めることもあります」

緑のイメージ

【心理的な意味】
「穏やか・安心・安全を象徴する色。回復・再生や若さ・幼さ・未熟といった意味もあります。暖かさや冷たさを感じさせない中性色であり、もっとも調和とバランスが取れている色です」

【緑に惹かれている際の心理状態】
「緑は癒しの色なので、この色に惹かれているなら、ストレスや肉体疲労、睡眠不足などから、『休息したい、癒されたい』と感じている状態といえるでしょう。また、中間的な色である緑は優柔不断や曖昧さも意味していて、決断しかねていることの方向性を模索しているときにも選びたくなる色です。

緑は色の幅が広く、黄緑と青緑ではそれぞれ心理的な意味合いが異なります。黄緑を好むときは学びと成長を、青緑を好むときは静かさと休息を求めていることが多いです。

穏やかな気分をもたらす色なので、例えば社外の人との会議やMTGの場で緑色の服を着ていると、相手もリラックスして話し合いがスムーズに進むこともあるかもしれません」

青のイメージ

【心理的な意味】
「大人・自律・秩序・抑制・自制心・消極的を意味する色。涼しさや冷たさを感じさせ、冷静さと関連しています」

【青に惹かれている際の心理状態】
「青に惹きつけられるときは、あまり活発なコンディションではなく内省的な状態。周囲の人間関係やわずらわしい出来事から距離を置きたいと思っていたり、自分の内面を成長させる必要があると感じていたりすることが多いです。

夢を叶えるために必要なことを模索したり、自分が置かれている状況や問題をきちんと整理したりしたい。また、目標に向かって踏み出すことに躊躇している、あるいは目標を諦めようとしている場合もあります」

紫のイメージ

【心理的な意味】
「神秘的で移ろいやすく不安定な性質を持つ色。熱さと冷たさ、興奮と鎮静、進出と後退といった、相反する特性を持っています」

【紫に惹かれている際の心理状態】
心身がやや不安な状態で、メンタルが弱っていたり、ストレスを感じていたり、葛藤や矛盾を抱えていたりもすることが多いです。必ずしも体調の悪化を示すわけではないですが、紫に惹かれることが多い場合は少し注意が必要かもしれません」

ピンク

ピンクのイメージ

【心理的な意味】
「幸福や健康を象徴する色。ときめきや高揚感、恋愛の表現として多く用いられます。若さとも関連し、将来の可能性や夢を意味していて、女性性、少女性とも関わりが深い色です」

【ピンクに惹かれている際の心理状態】
心身ともに健康で、幸せに満たされている状態。夢や上昇志向を抱き、それを叶えて成功したいと考えているときにピンクを好ましく感じることが多いでしょう。

恋愛への関心や、心理的な甘え・依存を意味することもあり、『助けてくれる人がほしい』『周りに注目されて優しくされたい』などの願望を持っている場合もピンクが魅力的に映ります」

茶色

茶色のイメージ

【心理的な意味】
「生命を育む大地の色で、どっしりとした落ち着きと安定感を意味しています。充実や満足感、継続による本物・土台・基盤を表すことも」

【茶色に惹かれている際の心理状態】
やりたいことや欲求が叶えられず不満を感じている状態です。不安定な環境にいて、安心や安定を求めているともいえるでしょう。

また、ある物事に対して強いこだわりがあり、新しい要素や人の意見を素直に取り入れられない。『変化よりも現状維持が大切』という気持ちが強いときも茶色に惹かれることが多いです」

白のイメージ

【心理的な意味】
「完璧な状態を表す色。汚れがないことから、神聖・無垢・純粋のシンボルであり、清潔・完全・始まりを意味しています。新しさ・スタート・リセットという意味も」

【白に惹かれている際の心理状態】
悩みやトラブルを経て、『新しい物事にチャレンジしたい』『やり直したい』と考えている状態です。白い服を身につける頻度が高い場合は、転職などで環境をリセットしてやり直したいという気持ちが無意識のうちに現れているのかもしれません。

また、完全・完璧な状態を表す色でもあるので、仕事で今よりもレベルアップしたいと望んでいるときにも好ましく感じます

グレー

グレーのイメージ

【心理的な意味】
「曖昧ではっきりしない・消極的・抑制的を意味する色。自己主張がない色なので、慎ましさや控えめさを意味することも。不安や憂うつ、悩みや心配事を表しています」

【灰色に惹かれている際の心理状態】
『感情を抑えて心を落ち着けたい』『平常心を保ちたい』『自分の意志を明確にしたくない』『敵を作らずに平穏に過ごしたい』などと感じている状態です。

灰色は目立たない地味な色で周囲に溶け込むことができるので、そうした心理状態の際に安心感を覚えるのです」

黒のイメージ

【心理的な意味】
「すべての色を飲み込み、何色にも染まらない重量感を持つ色。強さ・権威・支配・抑圧の象徴であり、強い信念・不屈の精神・反骨心・ストイックな状態を示しています」

【黒に惹かれている際の心理状態】
「何色にも染まらない黒に惹かれる心理背景には、『誰の影響も受けずに自分を確立したい』『周囲に振り回されることなく、自分の意志や目標を貫き通したい』という強い思いがあります。

また、光を吸収して遮断し、余分な刺激をシャットアウトする色なので、強い不安やプレッシャー、ストレスから自分を守りたいときや、人との関わりを避けてエネルギーを充電したいと感じているときにも黒を求める傾向があります」

【さらに深堀り】なぜ「色」は心と身体に影響するの?

色が脳を刺激するイメージ

ここまで色の持つ効果や診断についての話をしてきましたが、そもそも色は、人間の心と身体にどのように影響するのでしょうか。最後に、そのメカニズムと、色の性質が活用されている具体例について南さんに聞きました。

色が脳を刺激するメカニズム

「色の刺激が脳に伝わるルートは『視覚経路』と『非視覚経路』の2種類。

視覚経路では、目に届いた光が網膜で電気信号に変換され、視神経を通って大脳の視覚野に伝わり、見たものの色・形・質感などが認識されます。非視覚経路は色が無意識に脳を刺激する経路で、視神経を通過した後、大脳辺縁系、下垂体、松果体などに刺激を与えます。

つまり、色は目を通して視覚的に認識されるだけでなく、意識しないうちに脳に刺激を与え、心身の状態や行動に影響を及ぼしているのです。この無意識の刺激が、日常生活や仕事の集中力、モチベーション、さらには身体感覚にも影響を与えています」

色特有の性質はさまざまな分野で活用されている

「無意識の刺激を与えるという色の性質は私たちの社会のさまざまな分野で活用されています。

例えば、子育て支援の現場において、子どもの心身の発達を促して情緒を安定させるために、アートセラピーとして色の力を活用することがあります。

高齢者施設では、色が認知症の進行に影響を与えることも。病院においては、無彩色の空間は不安をかき立ててしまうため、色を適切に用いることで不安を軽減させているケースもあります。

オフィス環境では、目的や場所に応じて色を適切に活用することで、従業員のパフォーマンス向上につながります。

短期的な集中力には赤や黄色など鮮やかな暖色系が脳を覚醒させ、読解力を高めることで、成績向上に効果があるとされています。

創造性やアイデアが必要なときは青い壁紙が有効です。疲労回復には緑が非常に効果的なので、観葉植物を置いている職場が多いのです」

色が持つ意味を知り、自己理解に役立てよう!

色は無意識のうちに心や体に強く影響を与えます。また、色はそれぞれ違う意味を持っているため、そのときの心や体のコンディションによって惹かれる色も変わってくるもの。

それぞれの色が持つ意味を知っていれば、心が求める色によって、自分でも気づかない本音を理解することができますよ。

今日のあなたは何色が気になりますか?気分が上がる色を身に着けて、明るい気持ちで一日を過ごしましょう!

監修:南 涼子さん
色彩専門家歴25年。福祉・医療分野の色彩計画・監修、全国での講演、執筆、各大学で講師を行い、ユニバーサルカラーマーク認証、建設の安全、防災の色彩を手掛ける。著書に『一瞬で心が整う「色」の心理学(青春出版社)』などがある。

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