【2025年版】Wordは無料で使えるの?使用方法や有料版との違いを解説!

Wordが自分のパソコンに入っていなくても、無料で使えることがあります。ただし、有料版と比較して機能が制限されることがある点に注意が必要です。本記事で、Wordを無料で使う方法や、有料版と無料版の違いを確認していきましょう。

Microsoft のワード(以下、Word)を無料で利用したいなら、オンライン版のWeb用Wordを検討しましょう。ただし、漢字に振り仮名をつけられないなど、一部機能が制限される点に注意が必要です。

本記事では、Wordを無料で使用するための3つの方法や、そのほかの無料文書作成ソフトなどを紹介します。自分のパソコンにWordが搭載されていない方は、ぜひ参考にしてください。

Wordは無料で使えるの?

パソコンにインストールされているWordは原則有料(※)です。ただし、オンライン版「Web用Word(Word for the web)」(旧:Word Online)などにより、無料でWordを使うこともできます。

つまり、インターネット環境とMicrosoftアカウントさえあれば、無料で簡単な書類作成はできるのです(詳しい使い方は後述)。

※購入時にPCにWordがインストールされている場合、Wordのライセンス料がPC購入代金の中に含まれています。インストールされていない場合は、ご自身でWordを購入可能です。

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Word有料版と無料版の違い

ここから、Wordの有料版と無料版の違いを紹介します。無料で使う具体的な方法をすぐに知りたい方は、Wordを無料で使う方法は3つを先にご確認ください。

ブラウザ上で操作をするオンライン版のWeb用Word(無料版)は、有料版と比べて使える機能が少ないです。例えば、Web用Word(無料版)には「マクロが使えない」「グリッド線を使用できない」「透かしを使えない」などの制限があります。

また、Web用Word(無料版)のタブやメニューが比較的シンプルである点も、有料版との違いです。使いやすければ最低限の機能でも構わないのであれば、Web用Word(無料版)でもよいでしょう。

Wordを無料で使う方法は3つ

ここから、Wordを無料で使うための3つの方法を紹介します。

① オンライン版のWeb用Word

Web用Wordを利用するには、パソコンをインターネットに接続し、「Microsoftのアカウント」を用意します。アカウントはMicrosoft公式サイトで作成できます。

ここから、Web用Wordを利用する手順を確認していきましょう。

手順1 Microsoftアカウントを作成

WebのMicrosoft Word(Microsoft365)のページに移動して「無料でサインアップ」を選択します。

Microsoftアカウントを作成

続いて、自分のメールアドレスを入力して「次へ」をクリックするか、「新しいメールアドレスを取得」を選択しましょう。

「新しいメールアドレスを取得」か「次へ」をクリックする

その後、画面に表示される手順に従って操作していきます。

手順2 Microsoft365のサイトにアクセスしてサインイン

アカウントを作成したら、再度Microsoft 365のサイトにアクセスします。アカウントに関する必要事項を入力して、「サインイン」しましょう。

手順3 Web用Wordの利用開始

手順1や2の作業を終えると、以下のような画面が表示されて、オンライン版のWordを利用できるようになります。白紙から文書を作成する場合は「白紙のドキュメントを作成」、テンプレートを活用する場合は、「テンプレートを使って作成する」の中からシーンに適したものを選びましょう。

白紙のドキュメントやテンプレートで文書を作成

【オンライン版Web用Wordのメリット・デメリット】

メリット

●パッケージ版のWordとの互換性が高い
●クラウド保存や共同編集が可能
●テンプレートが豊富

デメリット

●ネット環境がないと作業できない
●機能制限がかけられている

こんな人におすすめ

●簡単な文書を作りたい方
●たまにしかWordを使わない方

参考URL:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/free-office-online-for-the-web

② Microsoft 365 Personalの試用版

サブスクリプション版のOfficeソフト「Microsoft 365 Personal」には、1カ月間の無料期間が設けられています。Wordだけでなく、ExcelやPowerPointなども利用できるので、「普段はほとんど使わないけど、仕事でExcelやPowerPointも急遽必要になった」という方は、こちらを利用するのも良いでしょう。

ここから、Microsoft 365 Personalの試用版を利用する方法について、手順を簡単に解説します。

手順1 Microsoftアカウントを作成

Microsoft 365 Personal体験版を利用する場合もMicrosoftのアカウントが必要です。アカウントを所有していない場合は、先ほどと同じ手順で作成しておきましょう。

手順2 Microsoft 365で「1か月無料で試す」

Microsoft 365のサイトにアクセスし、「1か月間無料でお試しください」「無料使用版をお試しください」などを選択します。サインインの画面が表示されたら、所有するアカウントの情報を入力しましょう。続いて、画面の指示に従って操作を進めていけば、Microsoft365を利用できるようになります。

Microsoft 365 Personalの申し込みにあたって、クレジットカードの情報の入力が必要です。試用期間1ヶ月が終了すると自動的に料金がかかる可能性があるため、体験期間のみ使用したい場合は注意しましょう。

なお、継続請求の有効・無効は「サブスクリプション」ページの「管理」で設定できます。

【Microsoft 365 Personal体験版のメリット・デメリット】

メリット

●Wordのすべての機能が使える
●テンプレートが豊富
●ExcelやPowerPointも利用可能
●サブスク加入を考えているなら利用必須

デメリット

●料金の支払いはクレジットカード払いのみ
●無料で使えるのは1カ月のみ

こんな人におすすめ

●サブスクリプション版の購入を考えている方
●デザイン性の高い文書を作りたい方

参考URL:https://products.office.com/ja-jp/try

③ iOS/Androidアプリ版のWord

Wordはパソコンだけでなく、スマホやタブレットでも利用可能です。モバイル端末でWordを利用したい場合は、アプリを活用しましょう。ダウンロードするだけで、Wordファイルの閲覧や編集、保存ができます。

ここから、アプリ版のWordを利用する手順を確認していきましょう。

手順1 アプリをダウンロード

iOSの場合はApp Store、Androidの場合はGoogle Playで「Word」のアプリをダウンロードします。

手順2 アカウントを作成

Microsoftのアカウントがない場合は、他の方法と同様にあらかじめ作成が必要です。

手順3 利用開始

ダウンロード・インストールした「Word」をタップします。画面が切り替わったら、下部の「サインイン」をタップして、必要事項を入力しましょう。

「サインイン」をタップ

サインインが完了したら、以下のようにWord文書を作成できるようになります。

Word文書を作成可能

なお、スマホ・タブレットで作業する場合は、Bluetoothキーボードを使えば入力しやすいです。作業効率を上げたい方は購入を検討してみてください。

【アプリ版Wordのメリット・デメリット】

メリット

●パソコンを持っていなくても使える
●場所を選ばず、スキマ時間に作業するのに便利
●iOS/Android両方あるので使用機種を問わずに利用可能

デメリット

●使える機能は限定的
●外付けキーボードがないと文字入力が大変

こんな人におすすめ

●パソコンを持っていない方
●出張先や電車の中で作業したい方

iOS版:https://apps.apple.com/jp/app/microsoft-word/id586447913
Android版:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.microsoft.office.word

Microsoft365のWordを無料で利用できるケース

家族の誰かがすでにMicrosoft 365 Familyに加入している場合、Wordを無料で利用できる可能性があります。

Microsoft 365 Familyは、27,400円/年(単月なら2,740円)で加入する1〜6ユーザー向けのサブスクリプションサービスです。そのため、加入している家族本人を含め合計6人までがMicrosoftのサービスを利用できます。

家族が加入するMicrosoft 365 FamilyでWordを利用するためには、ユーザーの追加が必要です。加入している家族に招待してもらいましょう。

また、教員や学生は所属する教育機関によってMicrosoft 365 Educationを利用して無料でWordを利用できることがあります。会社に勤めながら大学院などに通っている方も利用できる可能性があるので、確認してみてください。

スマホやiPadでWordを無料で使うなら?

Wordをスマホやタブレットで無料で利用したい場合は、Wordアプリを使いましょう。iOSとAndroid両方のバージョンが用意されているため、ほとんどの機種でWordを使用できます。

おすすめの使い方は「パソコンとモバイル端末の併用」です。例えば、プレゼン用の原稿をWordで作るなら、まずはパソコンで文章を作成します。その後、作成した文章をスマホやタブレットで読み直してみましょう。

閲覧環境を変えると、誤字脱字やおかしな言い回しを見つけやすくなるのでおすすめです。また、スキマ時間の活用にもつながり、パソコンだけで作業するよりも効率が上がるでしょう。ぜひ、試してみてください。

なお、タブレットはサイズによってWordのアプリを無料で使用できない場合があるため注意が必要です。

Wordと互換性のある無料ダウンロードソフト

ここから、Wordのように使える無料文書作成ソフトを紹介します。Wordが使用できない場合に試してみましょう。

① Googleドキュメント

Googleドキュメント

「Googleドキュメント」は、Googleが提供している文書作成ソフトです。Web用Wordと同様に、ブラウザ上で作業します。

Googleドキュメントは、Googleアカウントがあれば、誰でも無料で使用可能です。また、作成した書類をWord(.docもしくは.docx形式)としてダウンロードできます。

もしGmailやGoogleドライブをすでに利用しているなら、ファイルの共有や保存、メールでの送付がスムーズで、Wordとも相性がよいGoogleドキュメントの利用がおすすめです。

参考URL:https://www.google.com/intl/ja_jp/docs/about/

② LibreOffice「Writer」

「LibreOffice(リブレオフィス)」も、Microsoft Officeの代替ソフトとして利用されることがあります。LibreOfficeは無料で使えるオフィスソフトのことで、ワープロソフト「Writer」、プレゼンテーションソフト「Impress」、表計算ソフト「Calc」などが含まれています。

WriterはWord(.doc形式, .docx形式)と互換性があります。ただし、作成した文書をWordで開くとデザインや見た目が変わる可能性があるため、Writerで作成した内容を誰かにチェックしてもらいたい場合は、PDF化するなどの工夫をしましょう。

参考URL:https://ja.libreoffice.org/discover/writer/

③ FreeOffice「TextMaker」

FreeOfficeも、Microsoft Officeの代わりに使用可能な無料ソフトウェアです。FreeOfficeのTextMakerを使えば、WordのDOCとDOCXファイルを元と同じ状態で開いて保存できます。

また、App StoreやGoogle Playでも入手可能なため、iPhone・iPad、Androidでも利用できる点が強みです。

参考URL:https://www.freeoffice.com/ja/

④ Pages(Macユーザー向け)

「Pages」はApple社が提供するワードプロセッサです。ほとんどのApple製デバイスに内蔵されているため、MacユーザーならWordの代わりにPagesを無料で利用できます。

PagesはOfficeとの互換性があり、Wordを使っている人との共同制作も可能です。ただし、文書によってWordとPagesの間で変換がうまくいかず、表示が崩れることはあります。職場が主にWordを使用している場合は、MacユーザーであってもWordの利用を検討した方が無難です。

参考URL:https://www.apple.com/jp/pages/

⑤ OneNote

OneNoteは、ノートや計画などの情報を1か所にまとめて保存できる、Microsoftのデジタルノート作成アプリです。OneNoteには、Wordで作成した文書も貼り付けられます。

また、OneNoteはMicrosoftアカウントを使って有効期限なしで無料で利用可能です。ただし、ページが固定されない無限キャンパス形式である点には注意しなければなりなせん。A4の文書などの作成には馴染まないため、報告書などかしこまった文書を作成する際は別の方法を検討しましょう。

参考URL:https://www.onenote.com/

Word以外の無料ソフトを使う際に注意すること

互換性があっても、Word以外の無料ソフトでWordを開くと一部表示が崩れることがある点に注意が必要です。また、ソフトによっては、セキュリティ上の問題がある可能性もあります。

今までWordを中心に作業していた場合は、利便性やセキュリティリスクなどを考慮してまずWordで作業する前提で考えたほうがよいでしょう。

Wordで有料版を使う際の選び方

機能面などを考慮してWordの有料版を使う場合、Microsoft 365 Personalにするか、Office 2024にするか決めなければなりません。Microsoft 365 Personal は月もしくは年単位で利用料を払うことでOfficeソフトを使用できるサブスクリプションサービスで、Office 2024は費用を前払いしてインストールすることにより、追加料金不要で使い続けられる永続版(買い切り型)の製品です。

それぞれの価格は以下の通りです(2025年3月現在/価格はすべて税込)。いずれのプランも、Wordだけでなく、ExcelやPowerPointなどもあわせて利用できます。

【サブスプリクション版】
Microsoft 365 Personal(旧・Office 365 Solo):21,300円/年(単月なら2,130円)

【永続版(買い切り型)】
Office Home & Business 202443,980円(*2台のWindows PC または Mac で使用可能)
Office Home 202434,480円(*2 台の Windows PC または Mac で使用可能)
*日本国内で購入する場合

長く使うケースほど、永続版のほうがお得です。ただし、永続版はバージョンの更新に対応していないため、常に最新バージョンのWordを利用したい方は、サブスクリプション版がよいでしょう。

サブスクリプション版は初月無料のトライアル期間があるので、迷ったらまずは1カ月だけ利用してみる方法もあります。

Word家庭向けと一般法人向けの違い

Microsoft 365には、「家庭向け」(Microsoft 365 Family・Microsoft 365 Personal)と、「一般法人向け」(Microsoft 365 Business Standardなど)があります。

主な違いには、家庭向けではMicrosoft アカウント(個人用)を使用するのに対し、一般法人向けではMicrosoft 職場および学校アカウントを使用する点などがあります。家庭向けでは自身でアカウントを作成するか、アカウントを所有する家族から招待を受けることで利用を始められるのに対し、一般法人向けではアカウントを作成した管理者から権限を付与されたユーザーが、サービスを利用できます。退職する際は、ユーザーとして与えられた権限を取り消すことも可能です。

なお、本記事で紹介していたのは、主に家庭向けサービスのMicrosoft 365 Personalです。

状況に応じてWord無料版・有料版を使い分けよう

今回紹介したWeb用Wordは、誰でも無料で使用可能です。「ときどきしかWordを使わない」「文章を作成できさえすればいい」などのライトユーザーなら、Web用Wordをはじめとする無料版でも十分でしょう。

しかし、Wordの無料版ではできないこともいくつかあります。そこで、仕事で頻繁に使用したり、デザイン性の高い文書を作ったりするヘビーユーザーには、有料版のWordがおすすめです。

今回の記事を参考にしながら、自身の用途に合わせて利用するサービスを検討してみてはいかがでしょうか。

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