東南アジアでは氷入りが常識!?日本と異なる各国のビールの飲み方とは

仕事終わりやお風呂上りにぐいっとビールを飲む時間は、お酒好きにとってはまさに至福のひと時です。

東南アジアでは氷入りが常識!?日本と異なる各国のビールの飲み方とは

仕事終わりやお風呂上りにぐいっとビールを飲む時間は、お酒好きにとってはまさに至福のひと時です。喉ごしのよいビールにお気に入りのおつまみ、一人でしっぽり、仲間とワイワイ……どんなシーンでも定番ですが、美味しいビールの醍醐味と言えば、やはり“よく冷えていること”ではないでしょうか。

ところが東南アジアでは、ビールに氷を入れて飲むのが一般的なのだとか。私たちからしてみると少々邪道に思えるかもしれませんが、そこにはさまざまな背景が。今回は、東南アジアの氷入りビールをご紹介します。

東南アジアのビールは氷を入れることを前提に作られている?

 


日本でも、東南アジア料理店やスーパーで現地のビールを見かけることは少なくありません。有名なところで言えば、タイのシンハー、ベトナムの333、シンガポールのタイガー、フィリピンのサンミゲル、カンボジアのアンコールなどが親しまれています。

これらのご当地ビールを日本のレストランで飲む時、通常の国産のビールを飲むのと同じように提供されます。しかし各国の現地では、ビールのボトルと共に氷入りのグラスが運ばれてくることがほとんどです。

「それでは味が薄まってしまうのでは……」と心配になるところですが、東南アジアのビールは、氷を入れることを前提に作られているものが多いです。もともと濃い目の味に仕上げられており、氷を入れることで飲みやすくなります。

合わせて食べるおつまみも、東南アジアでは基本的にオイリーで濃い味付けのものが多く、氷入りビールとの相性が抜群!お酒も料理もよく進みます。

なぜ氷を入れるようになった?

 


ビールに氷を入れるようになった理由は、東南アジアでは冷蔵設備が整備されるのが遅く、飲み物を氷で冷やすことが一般的だったからからだと言われています。現在でも冷蔵庫を置いていない屋台では、飲み物が氷入りで提供されます。また、東南アジアは年間気温も高いので、キンキンに冷えたビールをゴクゴク飲むためにこの形に辿りついたのでしょう。

今では、日本でもワインに氷を入れたカチ割りワインもよく見かけますし、深酔いしないためにビールに氷を入れ、あえて薄める人もいるようです。とはいえ、まだまだ日本国内ではマイナーな飲み方と言えるのではないでしょうか。

まだまだある?各国の個性的なビールの飲み方

 


日本ではビールをそのまま飲むだけでなく、いわゆる”ビア・カクテル“も定番になりつつあります。ジンジャーエールで割ったシャンディ・ガフはその代表例ですが、グレープフルーツジュースやコーラといったソフトドリンクで割ったものや、カシスやジンなどのお酒と合わせたものなど、日本でもビールの飲み方がバリエーション豊かになってきました。

日本で馴染みのない飲み方を挙げると、韓国ではソメクと呼ばれる焼酎をビールで割った飲み物があります。アルコール度数が高めなので”爆弾酒“と呼ばれているのだとか。

また、今回ご紹介した東南アジアや私たち日本人を含め、気温が高い国で冷えたビールが好まれるのに対し、冷涼なヨーロッパでは常温のものが好まれることもしばしば。喉ごしを楽しむというよりは、香りと味をじっくり舌に感じながら時間をかけて飲まれることも多いです。

それぞれのビールを味わうのに最適な専用グラスが用意されていることも少なくなく、私たちのビール文化とは大きく異なる点と言えるかもしれません。


いかがでしたか?慣れ親しんだ飲み方はもちろんですが、もし東南アジアに行く機会があれば、現地の氷入りビールを味わってみては。暑さや料理との組み合わせもあいまって、想像以上に美味しく感じるかもしれません。是非、お気に入りの飲み方を見つけてみてください。

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