少額のお金でハッピーに?最近の「クラウドファンディング」事情

「クラウドファンディングとは?」と聞かれて、「インターネットを通じてプロジェクト実現のための資金を集める」というサービス自体を知らない人は今や少ないかもしれません。

少額のお金でハッピーに?最近の「クラウドファンディング」事情

「クラウドファンディングとは?」と聞かれて、「インターネットを通じてプロジェクト実現のための資金を集める」というサービス自体を知らない人は今や少ないかもしれません。

ですが、実際に進行中のプロジェクトに興味を持ち、支援したことがある人は、まだ限られるでしょう。

それはなぜか?

見ず知らずの人の夢や目標に、お金を支払う行為は、当然それだけハードルが高いからです。

ですが、2011年ころから国内で台頭してきた「クラウドファンディング」市場は、ここ数年でぐんぐんとバリエーションも増え、プロジェクト内容が充実してきているのも事実。漠然とした先入観で敬遠していたとしたら……実にモッタイナイ話です。

「READYFOR?」や「CAMPFIRE」に代表されるサービスで、その多くが、サイト上で目標金額と募集期間を設定したプロジェクトをエントリーし、支援者にはその見返りとしてリターンを送るシステムを導入。今や国内だけで数十社を数えますが、その中から「どれが自分に合っているのか?」を知るためには、面白そうなプロジェクトを探す……これに尽きる! そこで最近話題になったプロジェクトをご紹介します。

自由に気軽にたくさんの日本酒を飲み比べよう!池袋に日本酒飲み放題店舗オープン!

 


「Makuake(マクアケ)」でスタートしたこのプロジェクトは、「池袋に日本酒飲み放題の店舗『KURAND SAKE MARKET』をオープンする」というもの。目標額は60万円程度でしたが、最終的に集まったのはなんと約293万円!

リターンは、いちばん安い支援額の2300円でもお店の招待券(定価3240円なので実質23%OFF)。5000円以上の支援になると、お店のメニューに自分が選んだ日本酒が追加されたり、ここでしか手に入らない限定の純米酒を1本(720ml)もらえたりと、かなり豪華!(※現在支援者の募集は終了しています)

こうしたケースは、支援というより、自分の大好きなお酒を飲める“行きつけの場所”を作るために、買い物をする感覚に近いかもしれません。プロジェクト支援と聞くと、やや腰が引ける人も、「買い物」感覚でリターン内容を見てみると身近に感じられるのでは?

そこで、「Makuake(マクアケ)」内でユニークなリターンのプロジェクトを2つほどご紹介しましょう。

年貢を納めて村民に?!シェアビレッジ町民、村民1000人募集します。


とある地方の古民家を“村”に見立てて、その村民を募集するというプロジェクト。年貢と呼ばれる年会費(3000円)を払えば誰でも村民になれ、好きな時に、田舎体験をしたり、宿泊できたり…というのがいわゆる“リターン”にあたります。10000円コースなら、「村の新鮮野菜詰め合わせ+希少な国産キイチゴを使った和菓子6000円相当と、あきたこまち2kg」付き!

なでなでするとキャラクターの音声が流れる抱き枕向けキット「痛すぽ」を製品化したい


抱き枕にセンサーを装着し、なでなでする場所によって違う言葉が流れるという代物。例えば胸に装着すれば「やめてよエッチ」という声が…。18000円コースなら、キャラクターの抱き枕カバーと、痛すぽがセットになった“リターン”がもらえます。これはもはや買い物に近い?

このように、自分でさまざまなプロジェクトのストーリーや状況を見て、買い物をする感覚で支援額を決め、お返しを楽しみにしながら応援する。株式投資や寄付よりも、気軽に楽しくできる支援の形なのではないでしょうか。

プロジェクトとの出会い自体も、自分の新たな一歩のきっかけとなり、新しい考え方を与えてくれるかもしれません。日々がちょっぴりハッピーになる……そんな出会いをクラウドファンディングサービスで探してみませんか?

※この記事は2016/11/04にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています。

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