
- あなたはお金が貯まる人?貯まらない人?「金銭感覚」診断テストにチャレンジ
- なぜお金が貯まらない? ついついやってしまいがちな12のNG行動習慣
- 毎月余ったお金を貯めようとしている【浪費レベル★★★】
- 契約しているサブスクサービスがやたらと多い【浪費レベル★★★】
- お金の使い道に明確な軸がない【浪費レベル★★☆】
- クレジットカードやキャッシュレス決済の明細を見ない【浪費レベル★★☆】
- レシートは残さずにすべて捨てている【浪費レベル★★☆】
- 毎日コンビニへ行っている【浪費レベル★★☆】
- 毎日1回以上外食をしている【浪費レベル★★☆】
- 家にビニール傘が何本もある【浪費レベル★★☆】
- 自分へのご褒美がやたらと多い【浪費レベル★☆☆】
- スーパーで無計画にまとめ買いをしている【浪費レベル★☆☆】
- 期間限定メニュー・限定品をよく買っている【浪費レベル★☆☆】
- 部屋の中がごちゃごちゃで整理整頓されていない【浪費レベル★☆☆】
- 目指せ、お金が貯まる人!お金が貯まる10の行動習慣
- まとめ
「また今月も貯金できなかった……」と自分を責めてしまうことはありませんか? でも、社会人の場合、貯蓄ができない理由は意志の問題ではなく、忙しさに追われるうちに身に付いてしまった行動習慣にあるかもしれません。
そこで今回は、お金が貯まらない人がやりがちなNG行動を踏まえ、お金が貯まる人になるために普段から意識したい行動習慣についてファイナンシャルプランナー(FP)の飯村久美さんに伺いました。
あなたはお金が貯まる人?貯まらない人?「金銭感覚」診断テストにチャレンジ
まずは、今の自分が「お金が貯まらない人」なのかどうか、飯村さん監修による次の「金銭感覚」診断テストで確認してみましょう。
【「金銭感覚」診断テスト】
次の項目のうち、当てはまるものにすべてチェックを入れましょう。
□自分の総貯蓄額を把握していない
□月々の貯蓄は“先取り”ではなく、余った額を貯蓄する
□老後資金がいくら必要か知らない
□財布の中にポイントカードがいっぱいある
□家計簿をつけたことがない
□クレジットカードの利用額を把握していない
□買いものでは“必要なもの”より“欲しいもの”を買う
□自炊よりも外食派
□毎日コンビニに行っている
□固定費を見直したことがない
□食事や飲み会の誘いを断れない
□利用しているサブスクが多い
□気分で衝動買いをすることが多い
□クレジットカードのリボ払いをしている
□通っていないカルチャースクールや、買っても使っていないものがある
□毎日、自販機で飲み物を買っている
□ネットショッピングで届いた商品を忘れていたことがある
「いかがでしたか。では、さっそく診断結果です。実はこのテストにある項目は、すべて『お金が貯まらない人』がやりがちな行動習慣。つまり、当てはまる項目が多いほど、『お金が貯まらない人』の度合いが高いと考えられるのです」(飯村さん、以下同)
もし、「お金が貯まらない人」と診断が出た場合、具体的にどうすれば良いのでしょうか。続けて見ていきましょう。
なぜお金が貯まらない? ついついやってしまいがちな12のNG行動習慣

「お金が貯まらない人」に該当してしまったら、まずは普段のなにげない行動に関して振り返ってみる必要があります。飯村さんによると、忙しい社会人がついやってしまいがちな次のような行動習慣にお金が貯まらない理由が潜んでいるそうです。飯村さんにそれぞれ解説してもらいました。
毎月余ったお金を貯めようとしている【浪費レベル★★★】
「『前月分の給料が余ったら貯金しよう』と考えていませんか。残念ながらこの考え方ではお金はまず残りません。
お金を貯められる人は先取り貯蓄を実践しているだけでなく、『旅行のために10万円貯める』といった具体的な目標を持っています。余ったお金を貯めるのは、よほど強い意志を持っていない限り難しいでしょう」
契約しているサブスクサービスがやたらと多い【浪費レベル★★★】
「複数の動画配信サービスを契約しているなど、同種のサブスクサービスに複数入っている人も要注意。
ほとんど使ってないのに解約せずに放置しているなら、もったいない浪費です。それぞれの月額の金額は小さくても、年間で見ると大きな金額になっています」
お金の使い道に明確な軸がない【浪費レベル★★☆】
「買い物をするとき、いつも衝動的に欲しいものを買っていませんか。お金が貯まる人は、自分にとって必要なもの(needs)を買い、その上で、欲しいもの(wants)を買うといった明確な『買いものの軸』があります。
こうした軸がないと、『欲しい』という欲望に振り回されてついで買いをする浪費癖がついてしまいます」
クレジットカードやキャッシュレス決済の明細を見ない【浪費レベル★★☆】
「クレジットカードやキャッシュレス決済は、現金決済よりも『お金を使った』という感覚が希薄です。あとから明細を見て、使いすぎに気づいて愕然としたことはありませんか。
そうならないためにも、Web明細をこまめに見て、現在の利用状況を把握しておきましょう」
レシートは残さずにすべて捨てている【浪費レベル★★☆】
「『あとで見返すことがないから』と、レシートをすぐに捨てたり、受け取らなかったりしていませんか。
レシートは自分の消費行動を振り返るための重要なツール。レシートをすぐに捨てると、何にどれだけお金を使ったのかを把握する機会を失ってしまうのです」
毎日コンビニへ行っている【浪費レベル★★☆】
「通勤や帰宅時、仕事の合間などにコンビニに行く習慣があると『何か買わないとお店に申し訳ない』などと考え、何かしら購入してしまいがち。
ペットボトル飲料やお菓子だけだとしても、毎日のように購入していると、月換算ではかなりの金額を浪費していることになってしまいます」
毎日1回以上外食をしている【浪費レベル★★☆】
「リモートワークが減って出社する機会が増えたことで、1日に1回以上外食していませんか。外食が増えると出費はかさみます。
会社の先輩や同僚からの誘いを断れないとき、本当に忙しいときなどは仕方がないものの、そうではなく『外食が当たり前』という感覚になっている場合は要注意です」
家にビニール傘が何本もある【浪費レベル★★☆】
「折りたたみ傘を持ち歩けばいいのにそれを面倒がって、ついつい出先で雨が降るとコンビニでビニール傘を買っていませんか。
家にそんな理由で買ったビニール傘が何本もある人は要注意。困ったら買えばいいやの気持ちは浪費癖がついてしまう入り口になりがちです」
自分へのご褒美がやたらと多い【浪費レベル★☆☆】
「『仕事を頑張った自分へのご褒美』などの名目があると、高価なランチを食べたり、服を買ってしまったりと、財布の紐が緩みがちに。
心の栄養のためにもご褒美は大切ですが、乱発して浪費グセがつかないように気をつけましょう」
スーパーで無計画にまとめ買いをしている【浪費レベル★☆☆】
「節約しているつもりでまとめ買いをしても、計画性がないと消費期限内に食べきれなかったりして、結局のところ無駄遣いになってしまいがちです。
飲み物やお酒は安いときにまとめ買いするのは一見おトクに見えますが、結局は消費量が増えるだけになることも多いので、必要な分だけ買うようにしましょう」
期間限定メニュー・限定品をよく買っている【浪費レベル★☆☆】
「『季節限定の〇〇バーガー』といったファーストフード店などの限定メニューや限定商品は、忙しい日々のなかに楽しみを添えてくれるもの。
しかし、今しか食べられない、今しか買えないという理由があると、ついつい財布の紐が緩みがちになってしまいます」
部屋の中がごちゃごちゃで整理整頓されていない【浪費レベル★☆☆】
「仕事で忙しくて部屋の整理整頓をする時間や気力がないときは、何を持っているのか把握できていないため、日用品や食品で同じものを買うダブり買いをうっかりやりがち。
部屋だけでなく、冷蔵庫の中もごちゃごちゃしている場合はその傾向がさらに強くなります」
目指せ、お金が貯まる人!お金が貯まる10の行動習慣

では、「お金が貯まる人」になるためには、日常生活の中でどんなことを意識すると良いのでしょうか。忙しい社会人でも取り組みやすい具体的なテクニックを、節約の基本的な考え方を踏まえながら、飯村さんに伝授してもらいました。
取り入れられそうなものから取り入れてみて、少しずつお金が貯まる人に近づいていきましょう。
1.「先取り貯蓄」を徹底する
「『お金が貯まる人』が必ず行っているのは、給料が入ったらまず決まった額を別の口座に移す『先取り貯蓄』。
当たり前の話と思いがちですが、お金を貯められない人はかなりの確率で先取り貯蓄をしていません。何はさておき、まずはこれを実践しましょう。生活費用の口座と貯蓄用の口座を分けるのが効果的です」
2. 家計簿アプリなどで “見える化” する
「1カ月の収入と支出、クレジットカードの利用額などを把握することが、お金を貯めるための第一歩。
家計簿は手間がかかると思いがちですが、今は便利な家計簿アプリも活用できます。家計簿アプリはレシートの内容をそのまま読み込めたりと、さまざまな便利機能を持つものが登場しています。こうしたアプリなどで使ったお金を記録する習慣をつけましょう」
3.「何のためにお金を貯めるか」明確にする
「お金を貯める人になるには目標設定も必要です。
『老後のために』といった遠い目標ではなく、『次の連休に旅行するために10万円貯める』『クリスマスまでに5万円貯める』など、なるべく近い未来のための具体的な目標を設定すると、お金を貯めるモチベーションを維持しやすくなります。やりたいことや夢をリスト化しておくのも良いでしょう」
4. レシートを振り返りの材料にする
「自分がどのくらいお金を使ったのかを定期的に確認するのも大事。レシートは家計簿の入力に使うほか、余裕があれば、振り返りにも使いましょう。
レシートをもらったら捨てずに保管し、週末などに『必要な支出(needs)』だったのか『欲しいもの(wants)』だったのかに分けて、どのくらいお金を使っているのかそれぞれの金額を確認するのがおすすめです。
自分の消費行動を見直せば、無駄遣いのパターンが見えてくるでしょう」
5. コンビニは“回数制限”でムダ遣い防止
「会社の行き帰りの間についついコンビニに寄って何かしら買ってしまうのなら、それを防ぐための小さなルールを設けてみましょう。
使う金額の上限を決めてもいいですが、『1週間のうち3日はコンビニに行かない』ようにしてみるというようにコンビニに行かない日を決めてもよいでしょう」
6. 外食せずに家に帰る理由をつくっておく
ついつい外食しがちな人なら、出かける前に炊飯器の炊飯予約をセットしておき、『今日は家にご飯があるから』と外食せずに家に帰らなければならない状況を自らつくっておくのが効果的です。
今はお米も高いので、無駄にしたくないという気持ちが働いて外食をせずに済みます」
7. 1週間に使えるお金の上限を決める
「お金を貯めている人ほど、『何でもかんでも我慢!』ではなく、自分へのご褒美も大切にしつつ、お金をかけるところ・抑えるところのメリハリをつけています。
おすすめは、1週間に使えるお金の上限を決め(例:週に20,000円で生活費をやりくり、など)、その範囲内でやりくりすること。
使いすぎたら翌週は節約を心がけたり、逆に余ったら自分へのご褒美に使ったりするなど、全体として帳尻を合わせつつ、自分で決めた金額内でやりくりしているうちに、お金の使い方が上手くなっていくはずです」
8. 買い物は“リスト持参”で計画的に
「お金が貯まる人は普段の買い物も計画的です。スーパーなどへ行く際は、あらかじめ買うものをスマホのメモなどにリストアップしてから向かいましょう。
できれば、『必要なもの』と『欲しいもの』を分けて考え、『必要なもの』から優先して買うという軸を持てると理想的です。
また、空腹で買いものに行くと、ついつい総菜などを衝動買いしてしまいがちなので、満腹、もしくは何かしらお腹に入れてから買いものに行きましょう。カートを使わずカゴを手に持つと買った量をダイレクトに感じるので、買いすぎ防止につながります」
9. 衝動買いは “ひと晩寝かせる”ルールで防止
「お店やオンラインショップなどで衝動的に『欲しい』と思っても、すぐに購入するのは避けましょう。
『一晩寝かせて、翌日も欲しかったら買う』というような自分なりの衝動買い防止のためのルールをつくるのがおすすめです。
その場で購入するのを我慢する際は、『買っても持っている洋服と合わせづらいかも』などのネガティブ要素をあえて思い浮かべてみるのが効果的です」
10. 部屋の整理整頓で“ダブり買い”を防ぐ
「部屋の整頓は節約と関係ないのではと思っていませんか。
実はお金を貯める上では重要なポイントなんです。なぜなら自分の持ちものを把握でき、同じものを買ってしまう『ダブリ買い』を防げるから。部屋だけでなく、冷蔵庫の中も整理しておくのも有効です」
まとめ
お金が貯まらない人の行動習慣に共通しているのは、「今」の欲求や満足を優先したい気持ち。一方、お金が貯まる人は少し先の未来を見据えて逆算し、「今」の行動を決める傾向があります。
「お金を貯めたい」と思ったら、お金は将来の安心や選択肢を増やすもので、「夢のための道具」と捉えてみてはいかがでしょうか。そこの意識を変えると、自分にとって本当に価値のあるものにお金を使うことができるでしょう。
話を聞いた人:飯村久美さん
金融機関在籍中にファイナンシャルプランナー(FP)資格を取得し、2006年にFP事務所アイプランニングを開業。これまでの家計診断は1100世帯を超える。セミナー講師としても活躍。『年収300万円でもラクラク越えられる「貯蓄1000万円の壁」』(KADOKAWA) など著書多数。
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