
Microsoft のエクセル(以下、Excel)には、有料のサブスクリプション版や買い切り版(パッケージ版)を使う方法と、無料で利用する方法があります。無料で使用する場合は、一部の関数やグラフを使用できない点に注意しましょう。
本記事では、Excel有料版のサブスクリプション(Microsoft 365)と買い切り版(Office 2024)の違いを説明した上で、無料で使うための手順を詳しく解説します。
パソコン(PC)ならExcelを無料で利用できる?
パソコンにインストールされているExcelは基本的に有料(※)です。ただし、オンライン版「Web用Excel(Excel for the web)」などで、無料でExcelを利用する方法はあります。
ここからExcelを無料で使う方法を説明する前に、有料版Excelの種類や料金を紹介します。有料版の種類をすでに理解している方、すぐに無料版の利用方法を知りたい方は、Excelを無料で使う3つの方法を先にご確認ください。
※一部のPCにあらかじめインストールされているのは、購入代金にライセンス料が含まれているため
サブスクリプション(Microsoft 365)と買い切り版(パッケージ版)(Office 2024)の料金・値段

Excelのサブスクリプション版(Microsoft 365 Personal)と永続版(Office 2024)の価格は以下の通りです(2025年11月27日現在/価格はすべて税込)。
- 【サブスクリプション】Microsoft 365 Personal(旧・Office 365 Solo):21,300円/年(単月なら2,130円)
- 【買い切り版(パッケージ版)】Office Home & Business 2024:43,980円
- 【買い切り版(パッケージ版)】Office Home 2024:34,480円
有料でExcelなどのMicrosoft Officeのアプリケーションを使う際は、「サブスクリプション版のMicrosoft 365」か、「買い切り版(パッケージ版)のOffice 2024」を購入しましょう。
Microsoft 365(※)の種類は、以下の通りです。
- Microsoft 365 Personal【家庭向け】
- Microsoft 365 Family【家庭向け】
- Microsoft 365 Business Basic【一般法人向け】
- Microsoft 365 Business Standard【一般法人向け】
- Microsoft 365 Business Premium【一般法人向け】
- Microsoft 365 Apps for business【一般法人向け】
※今回の記事でMicrosoft 365として主に取り上げるのは、「Microsoft 365 Personal」
一方、Office2024には、Office Home & Business2024とOffice Home2024があります。
単純に料金だけを考慮した場合、長く使う(目安3年以上)のであれば買い切り版のほうが安上がりです。ただし、買い切り版にはバージョンの更新がありません。
サブスクリプション版のMicrosoft Office 365は、定期的にバージョンアップが実施されます。そのため、常に最新のバージョンを利用したいのであればサブスクリプション版がおすすめです。
さらに、1か月単位で契約できて試用期間もあるため、まずはサブスクリプション版から試してみる方法もあります。
Excelサブスクリプション版と買い切り版(パッケージ版)の特徴
サブスクリプション版は月もしくは年契約でOfficeソフトを利用する方式に対し、買い切り版(パッケージ版)は、購入して一度パソコンにダウンロードすれば追加料金なしでずっと使える方式です。
ここから、それぞれの特徴を解説します。
サブスクリプション版はクラウドストレージ1TBが付帯

サブスクリプション版の「Microsoft 365 Personal」(旧・Office 365 Solo)は、OneDrive クラウドストレージ1TBが付帯サービスとして含まれている点や、Microsoft Copilot(※)を搭載している点などが特徴です。
また、Word・Excel・PowerPoint(パワポ)・デジタルノートの「OneNote」のほか、スケジュール管理もできるメールソフト「Outlook」、データベース管理ソフト「Access(Windows PC のみ)」なども含まれています。
※Microsoft Copilot〜AI がユーザーの質問やリクエストを理解し、情報収集などを支援する業務支援ツールのこと
買い切り版のExcelは主に2種類!

買い切り版(パッケージ版)のExcelは、「Office Home & Business 2024」と「Office Home 2024」の2種類です。
両者の主な違い(*)として、「Outlookや関連機能を使用可能か」が挙げられます。Office Home 2024では、Outlook および関連機能を利用できません。
以下に、サブスクリプション版の「Microsoft 365 Personal」と買い切り版の「Office Home & Business 2024」「Office Home 2024」の違いをまとめました。

*本来、Office Home 2024では商用目的の利用が不可。ただし、日本で購入する場合は商用利用もできる。
Excelを無料で使う3つの方法
Excelを無料で使う方法には、主に以下の3つがあります。
- Microsoft 365 Personalの体験版
- Microsoft 365のExcel for the web
- Excelの無料アプリ
PCにあらかじめExcelがインストールされていない場合は、サブスクリプション版のMicrosoft 365を利用するにしても、買い切り版のOffice 2024を利用するにしても、基本的に年間1万円以上の経費がかかるでしょう。「Excelをちょっとだけ使いたい」「Excelをたまにしか使わない」などに該当する方は、ここでMicrosoft純正Excelを無料で使う方法を押さえておきましょう。
① Microsoft 365 Personalの体験版(1か月無料試用版)

※各画面の画像は、使用する機種や時期によって異なる可能性があります。
体験版なら、「Microsoft 365 Personal」 のすべての機能を1か月間に限り無料で使用できます。「今月しか使う予定がない」「まずは試したい」という方は、まず体験版から利用してみましょう。
ここで、Microsoft 365 Personalの1か月体験を活用し、Excelを無料で利用する流れを解説します。
手順1 Microsoftのアカウントを用意する
体験版を使うにはMicrosoftのアカウントが必要です。Microsoft 365の画面で「無料で試す」「1か月間無料でお試しください」「無料試用版をお試しください」などを選択するとサインインの画面に移るため、「アカウントをお持ちでない場合、作成できます。」の「作成」(もしくは「アカウントがありませんか? 作成しましょう!」「作成しましょう!」)をクリックしましょう。

続いて、表示されたアカウント作成画面で指示に従って操作すれば、Microsoftのアカウントを取得できます。
なお、体験版の利用回数は1つのアカウント、1つのパソコンに対して1回のみです。一度利用したアカウントやパソコンで、再度体験版を使うことはできません。
手順2 サインインして「Excel」を選択する
Microsoftアカウントを取得した方、すでに持っている方は、Microsoft 365の「1か月間無料で試す」(もしくは「1か月間無料でお試しください」「無料試用版をお試しください」)を選択してサインインしましょう。
「サブスクリプションを確認する」画面が表示されたら、指示に従い支払い情報などを入力していきます。

ここで、[試用版を開始して、後で支払う] を選択した時点で、Microsoft Store 販売条件に同意したことになる点に注意が必要です。無料使用期間終了後、入力した支払い情報に基づき料金が請求されるため、無料にとどめたい方は必ず請求日の2日前までに継続請求を「無効」にしてください(「サブスクリプション」ページの「管理」で設定可能)。
支払い情報の入力が完了したら、最後に「Excel」を選択して利用できます。
参考URL:https://products.office.com/ja-jp/try
② Microsoft 365のExcel for the web

1か月に限らず長く無料で使いたい方は、「Excel for the web」を利用しましょう。「Excel for the web」とは、Excelのオンライン版です。一部機能や関数に制限があるものの、インストール版のものとほぼ変わらずにExcelを使うことができます。
手順1 Microsoftのアカウントを用意する
体験版と同様に、Excel for the webを利用するためにはMicrosoftのアカウントが必須です。Microsoft 365にアクセスして「サインイン」を選択してから、「アカウントをお持ちでない場合、作成できます。」の「作成」をクリックしましょう。
画面の指示に従って操作すると、マイクロソフトのアカウントを取得できます。
手順2 サインインして「Excel」を選択する
Microsoftのアカウントを用意したら、Microsoft 365のサイトにアクセスしてサインインします。メニュー画面が表示されるため、「Excel」を選択してください。
以降、通常のExcelと同じように操作できます。
ただし、ブラウザ上で作業を行うため、基本的にインターネットに接続していないと使えません(一部作業はオフラインでも可)。その分、複数人同時に1つのファイルを共同編集できたり、常時自動保存されたりする点が、オンライン版の特徴です。
参考URL:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/free-office-online-for-the-web
③ Excelの無料アプリ

スマホやタブレットでExcelを使うのであれば、モバイルアプリを利用しましょう。無料でExcelファイルの閲覧、編集、保存ができ、外出先でもすぐに利用できるのがアプリ版のメリットです。
機能面ではパソコン版よりも劣りますが、基本的な四則演算や関数、グラフの作成などは問題なく作業できます。外付けのキーボードを用意すれば、スマホ・タブレットでもパソコンに近い感覚で仕事ができるでしょう。
なお、タブレットのサイズによって、無料アプリでは編集ができないことがあります。基本的に、10.1インチ以下のタブレット・スマートフォンでの閲覧・簡易編集に対応しており、10.1インチより大きいタブレットは閲覧しかできません(編集するには、Microsoft 365の有料契約が必要)。
ここから、Excelの無料アプリを利用する手順を紹介します。
手順1 アプリを無料ダウンロード
iOS の場合は App Store、Android の場合は Google Play で「Excel」のアプリをダウンロードします。
手順2 アカウントを作成
Microsoftのアカウントを所有していない場合は、作成しておきましょう(作成方法は、体験版利用時などと同じ)。
手順3 利用開始
ダウンロード・インストールした「Excel」を開き、画面上部の「新規」左横にある人の形をしたアイコンをタップします。

次に、上部の「サインイン」をタップします。

その後、必要情報を入力したら、フォーマットを選択してスマートフォンでExcelの入力ができます。以下のようにフォーマット一覧が表示されない場合は、下部中央の「+」をタップしてください。

iOS版:https://apps.apple.com/jp/app/microsoft-excel/id586683407
Android版:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.microsoft.office.excel&hl=ja
Excel無料版と有料版の主な違い
Excelの無料版(※)と有料版の主な違いは、以下の通りです。
- 無料版はグラフの種類が制限される
- 無料版は一部の関数が使えない
- 無料版は以前のマクロ言語を扱えない
ここから、それぞれ詳しく解説します。
※Excel for the webを利用する場合
グラフの種類が制限される
無料版(Excel for the web)の場合、使えるグラフに制限がある点に注意しましょう。例えば、3-DグラフはExcel for the web に対応していないため、2-Dバージョンでの作成が必要です。
なお、Excel for the webでも、以下のように基本的なグラフは網羅しています。

一部の関数が使えない
無料版(Excel for the web)は、有料版の一部の関数が使えません。
例えば、関数HYPERLINKは、有料版の場合にクリックして移動できるアクティブなリンクを返しますが、Excel for the webでは非アクティブなリンクのテキスト文字列を返す可能性があります。
以前のマクロ言語を扱えない
無料版(Excel for the web)を利用する場合、以前のマクロ機能(Microsoft Excel 4.0マクロ関数やMicrosoft 5.0ダイアログシートなど)が含まれているブックは表示できません。
マクロとは、必要なときに、複数の操作をまとめて自動処理できる機能のことです。マクロでできることや、使い方について知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
<関連記事>5分でわかるExcelマクロ!使い方やできることを解説
そのほかにも、無料版は「一部のファイル形式をサポートしていない」「有料版と表示・動作が異なることがある」「Copilotの使用範囲や機能に制限がある」などの違いがあります。
有料のExcelをダウンロードする流れ
サブスクリプション版と買い切り版に分けて、有料のExcelをダウンロードする流れを簡単に解説します。
サブスクリプションの場合
Microsoftの公式サイトで購入するプランを選択したら、「今すぐ購入」をクリックしてMicrosoftアカウントでログインし、支払方法などを入力しましょう。
登録完了後、Microsoft 365(M365 Copilot)のホームページで左側の「アプリ」をクリックし、右上の「アプリをインストール」・「Microsoft 365 Apps」を選択します。

続いて、遷移した画面で「Officeのインストール」をクリックすれば、ExcelやWordなどのOfficeソフトのダウンロードが始まります。

最後に、ダウンロードしたインストーラーをクリックして指示に従っていけば、インストールが完了します。
なお、先ほど紹介した方法でMicrosoft 365 Personalの体験版を利用している場合は、解約の手続きを済ませていない限り使用期間終了後に規定の料金が自動で引かれ、すでにダウンロード・インストールしているExcelをそのまま有料版として使用する形になります。
買い切り版(パッケージ版)の場合
買い切り版は、Microsoftの公式サイトや家電量販店、ECサイトで購入できます。購入後、Microsoft公式ダウンロードページにアクセスして「始める」をクリックしたら、Microsoftのアカウントでサインインし、購入した商品に記載されているプロダクトキーを入力しましょう。その後、画面の指示に従い進めていけば、インストールできます。
参考URL: https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/p/office-home-business-2024/cfq7ttc0pbm7
Excelをダウンロード・インストールできない理由
Excelのダウンロードできない場合は、以下のような理由が考えられます。
- Microsoftアカウントやサブスクリプションに問題がある
- ネットワークが不安定
- セキュリティ対策でブロックされている
Excelのダウンロードには、Microsoftの公式サイトへのログインが必要です。正しいアカウントを入力してサインインできているか、確認しましょう。
サブスクリプションの有効期限が切れている場合も、「アプリをインストール」などのボタンが表示されなかったり、クリックしても反応しなかったりすることがあります。有効期限に問題がないかの確認が必要です。
また、そもそもネットワークが不安定だと、ダウンロードも当然できません。Wi-Fiやインターネット回線に問題がないか確認してください。
セキュリティソフトが原因でエクセルをダウンロードできないこともあります。その場合は、提供元が信頼できる相手であることを確認したうえで、一時的にウイルス対策機能を無効にすることを検討しましょう。
なお、インストールがうまくかない場合は、一度パソコンを再起動してから、再度インストールしてみてください。それでもインストールできない場合は、パソコンからMicrosoft 365・Office2024・Office 2021などをアンインストールしましょう。
上記を試みてもインストールできない場合は、利用しているパソコンがExcelをインストールするためのシステム要件を満たしていない可能性があります。
参考:Microsoft|Office をインストールする場合のトラブルシューティング
Excelと互換性のある無料のおすすめ表計算ソフト
最後に、Microsoft純正のExcelの代わりに無料で使用できる表計算ソフトをいくつか紹介します。
① Googleスプレッドシート(Google Sheets)

「Googleスプレッドシート(Google Sheets)」は、Google社が提供している表計算ソフトです。Googleアカウントさえあれば、誰でも無料ですぐに使えます。ダウンロードではなくオンライン上で作業するソフトで、Excelとの互換性もほぼ問題ありません。
また、同じくオンラインソフトであるExcel Onlineとも、表計算ソフトとしての基本的な機能面で大きな差はないでしょう。
「GmailやGoogleドライブをメインに使っている」場合は、スプレッドシートのほうが便利なことがあります。ほかのGoogleサービスとも相性が良く、ファイルの共有や保存、メールでの送付もシームレスにできる点がGoogleスプレッドシートを使うメリットです。
参考URL:https://www.google.com/intl/ja_jp/sheets/about/
ExcelとGoogleスプレッドシートどちらを利用すべきか迷っている方は、以下の記事も参考にしてください。
<関連記事>Excel VS スプレッドシート 外出先で仕事をするときにおすすめのアプリはどっち?
② LibreOffice「Calc」

「LibreOffice(リブレオフィス)」とは、Microsoft Officeアプリケーションの代わりになるフリーソフトウェアです。Officeと同じ様に、ワープロソフト「Writer」(Wordにあたる)、プレゼンテーションソフト「Impress」(PowerPointにあたる)などの種類があり、Excelにあたるのが表計算ソフトの「Calc」です。
Excelとの互換性もほぼ問題なく、ファイルの拡張子も「.xlsx」の形式で保存可能です。ただし、「Calc」のファイルをExcelで開いた場合、そのまま再現できない可能性があることを理解しておきましょう。完璧に再現するためには、PDF化するなどの対策が必要です。
参考URL:https://ja.libreoffice.org/about-us/who-are-we/
③ Apache Open Office「Calc」

Apache Open Office(アパッチオープンオフィス)も、LibreOfficeと同様に無料で使えるオープンソフトウェアです。そのうち、表計算ソフトの「Calc」は、Excelとの互換性をもち、Excel形式での保存もできます。
もともと、オープンソースのプロジェクト「OpenOffice.org」の後継プロジェクトとして、Apache Open Officeが誕生しました。その後、プロジェクトの一部メンバーがLibreOfficeへ派生しています。
LibreOffice「Calc」と Apache Open Office「Calc」の源流は同じであるため、見た目や使い方も似ています。
参考URL:https://www.openoffice.org/product/index.html
④ Numbers(Macユーザー向け)

「Numbers」とは、Apple 社が提供する表計算ソフトです。ほとんどの Apple 製デバイスに内蔵されており、Mac ユーザーであればExcelの代わりにNumbersを無料で利用できます。
また、Numbersで作成したスプレッドシートをiCloudやBoxに保存しておけば、Windowsパソコンを使った作業も可能です。その反対に、Microsoft Excelで保存したファイルをNumbersで直接開くこともできます。
参考URL:https://www.apple.com/jp/numbers/
まずはExcelを無料でダウンロードしてみよう
たまに簡単な表計算を実行する程度であれば、Excel for the webを使うことで、無料でもExcelを利用可能です。ただし、「仕事でしっかりとExcelを使う」のであれば、この方法には限界があります。
そこで、急遽Excelで資料を作成しなければならなくなった場合は、「Microsoft 365 Personal」の体験版を利用してみてはいかがでしょうか。体験版であれば、無料で十分な機能を備えたExcelを使用できます。
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