「で、結局何が言いたいの?」と言わせない。上司とのコミュニケーションで意識すべき、4つのポイント

仕事中の上司との会話。自分の考えていることをきちんと伝えるべく、物事を順序立てて話しているつもりなのに、上司から「で、結局何が言いたいの?」と言われてしまう。こんな経験、1度や2度あるのではないでしょうか?

「で、結局何が言いたいの?」と言わせない。上司とのコミュニケーションで意識すべき、4つのポイント

仕事中の上司との会話。自分の考えていることをきちんと伝えるべく、物事を順序立てて話しているつもりなのに、上司から「で、結局何が言いたいの?」と言われてしまう。こんな経験、1度や2度あるのではないでしょうか?

「頑張ってしっかり伝えなければ・・・」と、思えば思うほど混乱してしまい、コミュニケーションに苦手意識をもってしまう。そんな苦手意識のせいで上司との会話が怖い。そんな思いを抱いている方も多いと思います。

しかし、コツさえ掴めばコミュニケーションは自然に、円滑にできるもの。今回は、上司から「結局、何が言いたいの?」と言われないために知っておきたい、相手に伝わる話し方のコツを紹介していきます。

1. コミュニケーションは「聞き手」に負担をかけるもの、という認識を持っておく

 


上司から「で、結局何が言いたいの?」と言われてしまう。その大きな原因の一つとして、「相手の気持ちを考えられていない」ということが挙げられます。

聞き手は、話されている内容を理解するために集中します。せっかく集中して話しを聞いているのにわかりにくい話し方や、結論が見えないと、相手はストレスを感じていってしまうのです。

気づかぬうちに、自分主体となって話を進めていってしまいがちですが、コミュニケーションは、聞き手に負担をかけるもの。この認識を頭に入れて、相手と話しをすべきでしょう。

相手の気持ちを考える上で、まず出来ることは、コミュニケーションをとるタイミングをきちんと見計らうこと。では、どういったタイミングで話すのがベストなのでしょうか?

2. 優先度を意識する。相手が話しを聞きやすいタイミングとは?

 


例えば、急いで上司からの回答を得なければいけない場合、上司ではなく“自分”の都合を優先して話しかけに行ってしまいがちですが、それでは上手くコミュニケーションをとることはできません。

上司はあなただけではなく、多くの部下から方向・相談を受けます。自分中心に動いてしまっては、相手にストレスをかけるだけ。ですから、適切なタイミングを選ぶためにも、自分が話したい事柄の優先度合いを、きちんと理解しておくようにしましょう。

優先度が高い事柄の場合は、すぐに聞きに行くべき。ただし、上司のスケジュールなどをチェックしや上で聞きに行くのがベスト。お昼や外出をする前に、話しかけに行ってしまっては、うまくコミュニケーションをとることができません。ですから、何となくでも良いので上司の行動はチェックしておくと、コミュニケーションがうまくいくはずです。

また、それほど優先度が高くない事柄であれば、社内のコミュケーションツールを使ったり、休憩スペースや喫煙所など話しかけたりしてみるのも良いでしょう。

自分が話したい事柄の優先度合いを意識し、タイミングを図ることであなたの話しがぐっと聞きやすくなり、自分の伝えたいこともきちんと伝わるはずです。

3. 自分が本当に伝えたいことって何だっけ?コミュニケーションの目的を理解する

 


また、コミュニケーションの目的を理解しないまま、上司に話しかけにいってしまっては、「結局何が言いたいの?」と言われてしまいかねません。ですから、話しかけに行く前に「自分が本当に伝えるべきこと」を理解しておくようにしましょう。

もしも、これまでに「話しているうちに、自分でもよく分からなくなってしまった・・・」という経験があるのであれば、「コミュニケーションの目的」を理解できていなかったということ。

あなたが上司に話したい内容は質問でしょうか?それとも指示を仰ぐことでしょうか?あるいいは何かの提案でしょうか?

質問をしたいのであれば、どこに疑問を抱えているのかシンプルに伝えましょう。これは指示を仰ぐ場合や、提案する場合も同様。目的をシンプルに伝えることで、話す内容がまとまり、目的にあった会話のキャッチボールができるでしょう。

4. すべてを伝える必要はない!結論を先に言ってしまう

 


相手に物事を伝える際、「頑張って、ちゃんと伝えないと!!」と思うことでしょう。その意識は大切ですが、その思いがかえって自分を苦しめていく・・・ことに。

また、話しが回りくどくなってしまったり、会話の途中で「伝わっていないんじゃないかな」と思ってしまい、パニックになってしまったりする。

こういった状況に陥ってしまっているあなたは、少し頑張りすぎかもしれません。頑張ることも、もちろん大切ですが、頑張ってすべてを伝えようと思わなくても大丈夫です。

「で、結局何が言いたいの?」と言われるのが怖いのであれば、最初に結論を言ってしまえば良いのです。

書き言葉では、「起承転結」を意識するのは大切なことですが、話すときは思い切って「結」を先に言い、「起・承・転」は後回しにしましょう。

質問をしたいのであれば、「ここがわからないです。」と先に言ってしまい、提案をするのであれば、「Aが採用されていますが、Bにするのは如何でしょうか。」と先に結論を言ってしまいます。

結論を先に言うことによって、「話しているうちに自分でもよくわからなくなってきた」という現象は起きなくなりますし、「何が言いたいの?」と聞き返されることもなくなるでしょう。

意識すべきは「人」が相手ということ

 


上司も一人の人間。変に特別な意識を持って、コミュニケーションをとろうと思う必要はありません。緊張せず、「どんな風に話せばわかってもらえるかな?」と意識するだけでコミュニケーションは円滑になっていくはずです。

ちょっとした意識の変化に思うかもしれませんが、コミュニケーションはこうした意識の変化が最も大切だったりします。まずは「結論から話してみる」だけを実践してみてはいかがでしょうか?出来ることから試していき、コミュニケーションに対する苦手意識をなくしていきましょう。


※この記事は2016/11/04にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています

page top