本、ポスター、インターネットのサイトなど世の中には”デザイン”があふれています。洗練されたスタイリッシュなものから、個性が全面に押し出された独創的なものまで、モノの数だけデザインがあります。
デザインを手がけているのは”デザイナー”と呼ばれる職業の人たちです。美術大学や専門学校を卒業後、企業に属して活躍している人もいれば、フリーランスとして活動している人もいます。
そして、なかには昼間はデザインとは関係ない本職で働き、夜はそれに力を注ぐ「副業デザイナー」もいます。
絵を描くことが好きな人の中には、「これを仕事にすることができたら……」と思う人も少なくないでしょう。今回は「副業で始めるデザイナー」について紹介していきます。
どんな人が向いてるの?
デザイナーには美大で学んだ人が多いですが、専門知識が得られる学校を卒業していなくてもデザイン業界で活躍する人は沢山います。日頃から何かを描くことが好きで、SNSを使って作品発表を行なっているような人なら素質は十分にあると言えます。
ただ、イラストなどは個性を発揮するものですが、仕事として受注する場合は発注者(クライアント)の意向やイメージに沿う必要があります。つまり、自分の個性を残しつつ、依頼内容に合わせて対応できる柔軟さが求められるのです。
と言っても、必要以上に身構える必要はありません。最初は自分のレベルに合わせた仕事を選んでいけば、副業デザイナーとしてのデビューは可能です。
どうやって仕事を探すの?
一口に”デザイン”と言っても、イラスト、ロゴ、キャラクターデザイン、ホームページ作成などさまざまなものがあります。最初に仕事を探す時はインターネットを利用した「クラウドソーシング」を活用すると便利です。
国内大手のクラウドソーシングサイト「クラウドワークス」や「ランサーズ」では、カテゴリ別にデザインの案件が用意されています。
例えば「イラスト」のカテゴリには、「○○風のイラスト作成」や「挿絵イラスト募集」といった案件が紹介されています。いずれも発注者のコンセプトに合わせて描いていくものですが、自分の絵柄やテクニックで表現できそうな案件を見つけて応募するとよいでしょう。
そのほかの探し方については、さまざまな企業の募集ページを見て応募したり、人の紹介で繋がる場合などがあります。
仕事の流れはどんな感じ?
仕事の形式は大きく分けて2つあります。それは、特定のデザイナーに依頼する「プロジェクト形式」と、不特定多数のデザイナーからデザインを募って発注者がイメージに近い作品を選ぶ「コンペ形式」です。
過去にデザインの仕事を請け負ったことがある経験者や受賞歴のある腕に覚えありの人は「コンペ形式」にチャレンジしてもいいでしょうし、初心者はまず簡単な「プロジェクト形式」の案件を見つけて応募するといいと思います。
「プロジェクト形式」の場合はまず自分の作風、実績を発注者に示す必要があります。作品数点やポートフォリオ(自分の作品集のようなもの)提出を求められることが多いので、あらかじめまとめておくといいでしょう。
発注者から正式な依頼を受けたら、与えられた条件で作成し、納期までに仕上げたら納品となります。
「コンペ形式」は事前に与えられる発注者のイメージから作品を作り上げ、提案をします。他のコンペ参加者と比べて、より発注者のイメージに近いものが作り上げられたら採用となります。
どちらの形式でも納品データはJPG形式(.jpg)やフォトショップ形式(.psd)、イラストレーター形式(.ai)などが主流です。
また、納品までには発注者からよりイメージに近づけるための修正依頼があることもあります。そこで細かい依頼にも順次応えられると作品の質が上がり、自分自身のスキルアップにもなっていくでしょう。
そして、それが次の仕事に繋がることもあるかもしれません。
好きを仕事にする副業デザイナー
SNSが普及したことで、一昔前と比べてクリエイターの作品発表の場が増えました。ツイッターなどに随時作品をアップして、ネット上にアーカイブも用意しておけば、そこからデザインの依頼が舞い込むことだってあるでしょう。
報酬は小さな仕事なら数千円程度ですが、大きなプロジェクトになると数万円~10万円以上になる案件だってあります。
デザインは直感的に人に訴えかけることも多いです。あなたがこれまで「ただ好きで描いていただけの作品」が、仕事にすることでこれまで以上に世界に広がり、誰かに影響を与えることだってあるかもしれません。
「描ける力」を副業として活かすことができたら、これほど素晴らしいことはないのではないでしょうか。空いた時間を使って、副業デザイナーを始めてみるのはいかがですか?
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