職場の人間関係で役立つ心理学!「開放性の法則」と「類似性の法則」をマスターする

ビジネスパーソンとして組織に所属する以上、良好な人間関係を築く必要があります。特に上司との関係性は重要。そこで心理学の見地から、コミュニケーション・メソッドを伝授。今回は上司に好感を得るための「開放性の法則」と「類似性の法則」です。

上司との人間関係で役立つ心理学!「開放性の法則」と「類似性の法則」をマスターする

多彩な知識を持ち、優秀な学歴やキャリアを持っていても、コミュニケーションのスキルがなければそれらを活かせないかもしれません。特に職場の上司との人間関係はビジネスパーソンにとって重要です。上司から好感を持ってもらうポイントは、「親しみ」を感じてもらうこと。今回紹介する「開放性の法則」と「類似性の法則」という2つの心理学を活用して、上司との心理的な距離を近づけましょう。

連載第2回目は、心理的な距離を近づける「開放性の法則」と「類似性の法則」の活用方法についてご紹介します。

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上司の懐に入るためにはまず自分を知ってもらうことから――「開放性の法則」

「開放性の法則」とは、人は胸襟を開いて自分のプライベートな部分を見せてくれた相手に対して、好感を持ちやすいという心理のことです。

みなさんは職場のランチや飲み会などの場で、どのような会話をしていますか?

例えば、上司から「休日は何やってるの?」と聞かれたときに、「別に……」「特に何もやってないです」などと二言、三言で終えていないでしょうか。こうした返答だけをしていると、上司はあなたという人間を理解できず、親しみを感じることができません。

実際、休日に大したことをしていなくても、ただ空を見つめて過ごしているだけではないはずです。「ゲームですね。RPGばっかりやってます」「ベッドでゴロゴロです。1日中でも寝られます」など、どんなことでもいいのです。あなたが日々やっていることをシンプルに伝えてみましょう。そうすれば上司の方も会話の糸口を見つけることができて、「RPGね。俺も好き! 何にはまってんの?」「たしかに、自分も若い頃には1日中寝てたなぁ」など、たわいのないことに共感してくれて、親しみを持ってもらえるものです。

互いの共通点を見つけて親しみを得る――「類似性の法則」

そして、二つ目の「類似性の法則」とは、「類は友を呼ぶ」のことわざ通り、人は自分と似た特性をもつ相手に対して好感を持ちやすいという心理のことです。

飲み会やランチの席などの場では、上司の話をただ聞いているだけではダメということです。上司の言葉の端々から、上司の人物像が分かる部分をしっかりキャッチしておきましょう。

その中から、自分の好みや特性と共通するものをピックアップし、「自分もそれ好きなんです!」「実は自分もそうなんですよ」などと伝えてみてください。すると、上司は「お、気が合うねぇ」ときっと親しみを感じてくれるでしょう。

たとえば、上司が「ベルギービールが好きなんだよね」と言ったとき、自分もベルギービールを飲んだことがあるなら、「自分もこの間飲みました。おいしいですよね!」などと伝えてみてください。趣味嗜好が合うなと感じると、親しみを持ってくれるでしょう。

さらに、目上の方とのコミュニケーションで重要なのは「どんな銘柄がおいしいですか?」「おすすめの店ありますか?」というように、「教えてください!」というスタンス。すると上司は「かわいいやつ!」と感じて、あなたに好感を持ってくれるでしょう。

このように、上司に好感を持ってもらうためには、自分という人間に「親しみ」を感じてもらうこと。そのために、「開放性の法則」と「類似性の法則」という2つの心理学を活用して、コミュニケーションしてみてください。きっと上司の心を掴むことができるはずです。

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プロフィール

産業カウンセラー
大美賀直子

メンタル&マインドコンサルティング代表。産業カウンセラー、公認心理師、精神保健福祉士、キャリアコンサルタントの資格を持つ。「こころと人生と人間関係」のベストバランスを提案するカウンセラー、セミナー講師として活動する。ストレスマジメントに関する著著・監修多数。

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