24時間仕事人間から、好きなだけ旅をして月100万円以上稼ぐ働き方へ! 松田然流・理想のライフスタイルのつくり方

「月曜日に会社に行くのが億劫だ」、「旅行に行きたいけど仕事があるから時間が取れない」。そんな悩みを持つビジネスパーソンは多いのではないでしょうか? 

24時間仕事人間から、好きなだけ旅をして月100万円以上稼ぐ働き方へ! 松田然流・理想のライフスタイルのつくり方

「月曜日に会社に行くのが億劫だ」、「旅行に行きたいけど仕事があるから時間が取れない」。そんな悩みを持つビジネスパーソンは多いのではないでしょうか? 

今回ご紹介する合同会社スゴモンの代表兼ライターの松田然(まつだ・もゆる)さんも、20代のときはそんなジレンマを抱えていた一人でした。

しかし、自分の「ありたい理想像」を掲げ、その理想に向かってトライアンドエラーを重ねたことで、起業してから自転車で47都道府県を走破し、今では月の半分を旅しながら毎月100万円以上を稼ぐライフスタイルを実現させたのです。これは彼が特別なスキルを持っていたからではなく、理想に近づくよう働き方を工夫したから。「ライフを追求してワークにする」、そんな松田然さん流の理想のライフスタイルのつくり方についてじっくりお聞きしました。

好きなこと・できること・貢献できることを掛け合わせると「自分らしさ」が見えてくる


24時間仕事漬け……松田さんの20代は、そう言っても過言ではないほど仕事一筋だったそうです。そんな彼が本格的にライフスタイルの変革を開始したのは、今から3年前の2013年、33歳のときでした。

「20代のころは会社勤めのライターとして、土日も関係なく仕事に没頭していました。仕事にはやりがいも感じていたし、ライティングスキルは身についたもののプライベートはそっちのけ。大好きな旅はまったくできていなかったし、健康も恋愛も後回しでした。30代になってライターとして独立したあとも、ライター以外のWEB制作やソーシャルメディアの運用など幅広く手がけていたら、結局やりたいことができないままで……。その状況に向き合いながら、自分らしい生き方ってなんだろうと真剣に考えたのです」(松田然さん:以下同じ)


自分らしさを考える上で松田さんが指標にしたのが、好きなこと・できること・貢献できることの3つの軸だそう。

「この3つを掛け合わせると、だんだん本当にやりたいことが見えてくるはずです。私の場合は、好きなこと=旅、できること=ライティング、貢献できること=旅した先や、自分自身のワークスタイルを発信することだと考えました。でも、結局分からないので行動に移せない……なら、まずは1つの分野、例えば好きなことを今すぐはじめてみればいいんです。それで失敗しても、『お酒の席のネタ』にするくらいの気持ちで実験してみるのが大事」(同)

仕事がたくさんあって好きな旅に出られなかった松田さんは、それなら仕事をしながら旅に出ればといいと思い立ち、自転車で日本全国を回り、2013年9月にはライティング事業を中心とした「合同会社スゴモン」を設立しました。「時間に縛られずに旅をしながら、自分らしく生きられるライフスタイルを実現したい」という思いとともに、「そういった自分らしい働き方を目指す人を応援したい」との気持ちも会社設立の背景にあったと語ります。

トライ→改善の「実験」を繰り返し、旅をしながら月100万円の売上を達成



旅をしながら働くというワークスタイルを始めたとき、いわゆる旅記事執筆の仕事はゼロだったという松田さん。では、どうやって月に100万円もの売上を達成できたのでしょうか?


「私の場合は、まず『旅をしたからできる仕事』ではなく、『旅をしながらできる仕事』の仕方を考えました。その方法は主に2つで、まずはオンラインで完結する仕事を増やすこと。地方でも、山奥に行かない限りネットは通じますし、海外でもホテルやカフェなどWi-Fiが使える場所がたくさんあります。そしてクライアントなどとの連絡は、堅い文章になりがちなメールよりもチャットを活用し、時間や場所にこだわらずコミュニケーションがスムーズにできるよう工夫しました。これからの時代は、もっとテクノロジーが発達してオンラインの仕事がやりやすくなるでしょうね。

もう1つは、自分のスペシャリティを発揮できる分野以外の仕事は極力、断るか、業務委託などをして他者に協力を仰ぐこと。得意分野に集中して取り組むことでアウトプットの質が上がるし、自分の活動に注力する時間も増えます。最初からすべてがうまくいったわけではありませんが、トライ→発信→フィードバックをもとに改善を繰り返し、次第に成果を出していきました」(同)

そうやってまずは「旅をしながらできる仕事」に注力していた松田さんでしたが、同時に「旅をしたからできる仕事」につなげるためのキッカケづくりも行っていたそう。

「ただ旅をするだけだと自己満足で終わると思い、自分らしい旅の仕方として自転車旅をしながらブログやSNSで情報発信をするようにしたんです。もともと運動が好きで学生時代も自転車旅ばかりしていたので旅・自転車・働き方と3つの旗を立てたことでキャラが確立され、旅や自転車関係の仕事依頼が増加。売上も安定して月100万円を超えるようになりました」(同)

理想のライフスタイルをかなえるには、仕事を人生の最優先にしないこと

 


20代の若手ビジネスパーソンの多くは仕事を最優先に考えざるをえず、ついつい他のことがおろそかになってしまっているのではないでしょうか? しかし、松田さんは「仕事だけしていればいいというのは怠慢」だと言います。

「理想のライフスタイルが分からないとか、余裕がないからといって、目先の仕事だけをしているのは人生をサボっていることだと私は思っています。分からないなら、『すてきな人生を送っているな』と思う人を見つけて話を聞いてみるとか、自分の好きだったことを見つめ直してみるとか、そういう時間を取ることが大事です。

そして、なんとなく理想が見えてきたら、それに近づくための実験をしてみてください。今の環境でかなわないのであれば、転職や独立をするキッカケになるかもしれないし、もちろん今の環境のままで少しずつ変えてみるのもアリ。ただ、私のようにライフを追求してワークにするには、一定レベルのスキルが必要だと思います。そこで先述のように、自分の得意分野を仕事を通じて磨くことが近道になるはず」(同)

理想のライフスタイルを実現した今、「20代のときと比べて人生が180度変わった」と松田さん。

「どこかに行きたいと思ったときに時間の制限はなくなったし、同じように独立して理想のライフスタイルを実現した妻とも一緒に旅ができるようになりました。訪れた場所で仕事を生んだり、現地の方とコラボレーションしたりすることもあれば、トライアスロンやマラソン大会に出場することもあります。

旅をしながら仕事をするだけでなく、趣味も充実させて、家庭も豊かになり、体も健康的になり、お金もきちんと生まれる。旅を通じて、このプラスの循環ができています」(同)


最後に若手のビジネスパーソンへのメッセージをお願いしたところ、「勇気を出そう」との温かい励ましの言葉を送ってくれました。

「私は努力すること、がんばることは案外簡単だと思っています。やりたいことをやっていれば自然とその気持ちは湧いてきますし、逆に自分らしさが分かっていない状況だと、置かれた環境でがんばることも安心材料になるからです。でも勇気を出すのは難しい。私も最初は新しいスタイルに飛び込むのに勇気がいりました。ただ、とにかく1つクリアすると、次の挑戦のハードルは確実に下がります。勇気を出すと「自分のありたい理想像」が、どんどん膨らんでいく。まず一歩でいいので、勇気を出してみてください」(同)

まとめ


自身の失敗体験を織り交ぜながら、分かりやすい言葉で丁寧に伝えてくれた松田さん。理想のライフスタイルをつくり上げることは決して簡単なことではありませんが、とにかく一歩踏み出してみないと現状は何も変わりません。

誰でも情報を得やすい時代、どこでも働ける環境をつくりやすい時代だからこそ、可能性は無限大。まずは、理想を掲げることから始めてみませんか?

松田さんが登壇するイベント『【松田 然 × 旅人メディアSAGOJO代表 対談】旅をしながら食えるライターになるには』の詳細はこちら

識者プロフィール
松田然(まつだ・もゆる)/ライターカンパニー 合同会社スゴモン代表 兼 ライター。
旅をしながら仕事をするTravel Worker(トラベルワーカー)で、日本47都道府県全てを自転車で走行。個人事業主や起業家のライフスタイルを良くするメディア「SoloPro」編集長。
松田然 公式ブログ:
SoloPro(ソロプロ):
合同会社スゴモン公式ホームページ:
(取材・文:高良空桜)

※この記事は2016/12/06にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています。

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