面白いことを追求し続けるために。面白法人カヤックCEO・柳澤大輔さんの働き方に影響を与えた本3冊

社員が毎月サイコロを振って給料を決める「サイコロ給」、Googleの検索結果をもとに選考を行う「エゴサーチ採用」など、ユニークな社内制度や採用方法で知られている面白法人カヤック。

面白いことを追求し続けるために。面白法人カヤックCEO・柳澤大輔さんの働き方に影響を与えた本3冊

社員が毎月サイコロを振って給料を決める「サイコロ給」、Googleの検索結果をもとに選考を行う「エゴサーチ採用」など、ユニークな社内制度や採用方法で知られている面白法人カヤック。

この独特かつ個性的な会社を立ち上げたのは柳澤大輔CEOが20代のときでした。他の企業が思いつかないアイデアを次々と生み出してきた柳澤さん。その経営スタイルに影響を与えたものは何なのか、知りたいと思いませんか? そこで今回は、「仕事のスタイルに、間違いなく影響を与えた本」3冊を教えていただきました。柳澤さんの働き方を形成してくれたのはどんな本だったのでしょうか…?

“何年間も続けていける何か”を見つけることが、仕事をする上では大切


─どのような20代を過ごされたのですか?

24歳のときに新卒で入社した会社を辞め、起業しました。そのときは結婚をしたり、子どもができたりと、僕の人生の中でいろいろと変化が大きく激動の時期でした。とはいえ、基本的に真っすぐに、一生懸命仕事をしていたのが20代の僕でした。

─20代のうちに「これをやっておくべき!」と思うことは?

仕事において、「必要だと思われることを継続する」体質に自分を変えることだと思います。続けることはなんでもいいんです。“何年間も続けていける何か”を1つでも見つけてください。

─では働く上で大切にしているモットーはありますか?

働くことを通して、自分自身をより愛し、自分自身が尊敬できる人間になりたいと思っています。あるいは特別な何かに昇華していきたいと思っています。そうなれるように、日々理想の自分に向かっていけるよう今後も努力していきたいですね。

戦略的な思考を持つことで仕事の成績が上がると教えてくれた一冊


『企業参謀』(大前研一著/講談社)


20代のころ、戦略とは何かを学ぼうとしたとき、友人に薦められてこの本を読みました。戦略というものがそもそも何かを理解していなかった当時の僕にとって、『企業参謀』はたいへん分かりやすい本でした。しかも、著者の大前研一さんはこの本を30歳そこそこのときに書かれたという事実にも驚嘆しましたね。

人はなんとなく社会人になって、仕事をなんとなく始めるものだと思います。そのなんとなく始めた仕事にも戦略というセオリーがある。
スポーツもゲームも、なんとなくルールを覚えて実践で鍛えるだけではなく、きちんと各種理論を座学で学ぶことでぐっと視座が上がるし、自分の成績も伸びます。つまり仕事をする際にも戦略的な思考を持つことで視座が上がる、ということを僕に教えてくれた一冊なんです。

交渉の達人になるためのノウハウを教えてくれた“交渉の教科書”


『交渉の達人』(ディーパック・マルホトラ、マックス・H・ベイザーマン/森下哲朗・高遠裕子訳/日本経済新聞出版社)


起業をして会社が成長するとともに交渉する機会が増えていきました。その中でこの本に出会い、すごく衝撃を受けたんです。

僕が最も感銘を受けたのが以下の言葉でした。
「沈黙に耐えられない、という人は少なくない。そのため、喋るべきでないときに、つい喋ってしまう。とくに口を開くのが危険なのは、自分が最初に提示した条件を、相手が検討しているときだ。相手がなかなか口を開かないと(一部省略)条件を引っ込めたり、さらに譲歩をしたくなる。

有能な交渉者は、沈黙の効用だけでなく、沈黙に動じないことの必要性を知っている。相手が発言するべきときに自分が口を開いたら、そのツケを払うことになると認識しておくべきだ。」

こんなふうに、深く納得をしてう~むとうなってしまうようなノウハウがたくさん出てきます。交渉の本ですが、心理学を学べる参考書でもあると思います。

物をどう売るか? 売るために使う心理戦を学ぶことができた


『影響力の武器』(ロバート・B・チャルディーニ著/社会行動研究会訳/誠信書房)


この一冊もマーケティングの本でもあり、心理学の本ともいえるでしょう。そもそもマーケティングに限らず、ビジネスと心理学とは切っても切り離せない関係にあるのではないでしょうか。

この本では特に、物をどう売るかという心理戦の話が書かれていました。物が余り、物理的には欲しいものがなくなりつつある昨今の日本では、『物を売るのではなく、体験を売るんだ』なんてことをよく聞きますよね。そういう時代にも生かせるヒントがこの本の中には詰まっています。

まとめ


今回、紹介していただいた書籍は、企業戦略・交渉の仕方・物の売り方の3つのテーマについて書かれており、経営者なら誰もが知りたい事柄についてまとめられたものばかり。

とはいえ経営者だけでなく、ビジネスパーソンなら学んでおきたいことがたくさん詰まっています。戦略やマネージメントに興味のある方は、ぜひ手にとって読んでみてくださいね。


識者プロフィール
柳澤大輔(やなさわ・だいすけ) 1998年、学生時代の友人と共に面白法人カヤックを設立し、代表取締役CEOに就任。神奈川県・鎌倉に本社を構え、オリジナリティのあるコンテンツをWebサイト、スマートフォンアプリ、ソーシャルゲーム市場に発信し、注目を浴びている。主な著書に『アイデアは考えるな。』『空飛ぶ思考法』などがある。

※この記事は2016/08/23にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています。

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