スケジュール管理だけじゃない! 理想の人生をかなえる手帳の活用術「3KM」とは?

突然ですが、皆さんは手帳を上手に活用していますか? 実際のところ、多くの人が単なるスケジュール管理のツールにとどめてしまっていることが多いもの。

スケジュール管理だけじゃない! 理想の人生をかなえる手帳の活用術「3KM」とは?

突然ですが、皆さんは手帳を上手に活用していますか? 実際のところ、多くの人が単なるスケジュール管理のツールにとどめてしまっていることが多いもの。

しかし1,200社を超える企業が社員研修用のプログラムの一環として取り入れている「3KM(スリーケーエム)」という活用術を取り入れれば、手帳の使い方次第で自分の人生をさらに充実させることができるのだとか。

今回は3KMを考案した、札幌に本社を置くハウスメーカー「土屋ホールディングス」会長の土屋公三さんにお話を伺いました。

人生の目標を設定し、何をすべきかをスケジュール化


「3KMとは『個人』、『家庭』、『会社』の3Kと、目標(mark)、管理(management)、意欲(motivation)の3Mを組み合わせた私の造語です。未来の自分のありたい姿をまず設定し、その実現には何をすべきか、というスケジュールを立て、かつ目標に向かって行動できているかをチェックするためのメソッドを指します。具体的には次のようなことを書き込みます」(土屋公三さん)

1.「個人」「家庭」「会社」に分けて人生の最終目標を設定する


最終的に自分はどうありたいのか、仕事はどうしたいのか、家族をどうしたいのかという大きな目標をまず設定します。

2.最終目標から逆算して、短期的な目標と今やるべきことを設定する


次に、それらの目標を達成するために「何をすべきか」という具体的な目標、そして各目標をいつまでに達成すべきか予定を立てます。その上で今年の目標と、何をしなければならないかを設定します。

3.目標達成のための行動ができたかをチェックするページを設ける


目標や達成するための行動を書き込むだけでなく、日々行動できているかをチェックする欄や頁も設けます。

「これらをすべて書き込むと、かなりの文字が入ることが想像いただけるでしょう。ただ、3KMは書き込むだけではダメです。書き込んだ内容を日々実践していくことが大切で、それが実行できてこその3KMなんです」(同)

確かに土屋さんの手帳には、これまで説明した3項目について、びっしりと書き込まれています。その内容を日々意識して、少しずつでも実行していくためには、さらなる工夫が必要でしょう。そのノウハウも確立されており、それを実践してはじめて3KMは有意義なものとなっていくそうです。

手帳は日々チェックし、立てた目標を実生活の中で意識する


では手帳に書いた内容を意識し、実践するノウハウとはどのようなものなのでしょう。シンプルですが、3つのポイントが核になっているのだそう。

1.頻繁に手帳に目を通す


立てた目標とそのための行動ができているかを絶えず意識するために、頻繁に目を通します。通勤途中や仕事の小休止の間でも手帳を眺めて確認することが大切です。

2.見やすいようにビジュアル化する


見やすいようビジュアル化することも重要視しています。「高級外車に乗りたい」という目標があるならその車の写真を貼ったり、幸せにしたい家族や恋人の写真をはさんでおく、あるいは目標達成度をグラフ化するなどです。

3.毎年書き換える


特に「3KM」を始めたばかりだと、無理な目標を設定してしまったり、目標が実現できないことが多かったりします。意外かもしれませんが、最終目標を確認しつつやるべきことを見直すためにも、毎年手帳すべてを書き換えることも大切なポイントです。もちろん前年のものとかぶる内容があっても構いません。

…なるほど。これらのテクニックを実践すれば自分の理想とする将来像、その実現のために必要なことがしっかり整理でき、毎日有意義に生活できそうです。ぜひ皆さんも、この手帳の活用術を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、3KMに関して詳細が気になる人は、講習会や、詳しい内容を紹介する書籍、そして専用の手帳も販売されているので、一度チェックしてみては?


(識者プロフィール)
土屋公三/1941年札幌市生まれ。株式会社土屋ホールディングス取締役会長。69年仲介業からスタートし、77年注文住宅業界に進出。それからわずか8年で販売戸数北海道トップに。

※この記事は2014/03/24にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています。

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