【2022年版】Wordを無料で使う3つの方法! Wordと互換可能な無料ソフトも紹介

Microsoft Word(以下、Word)は世界で最も利用されている文書作成ソフトの一つです。提案書、報告書、履歴書などさまざまな書類を作ることができるので、一度は何かで使ったことがあるのではないでしょうか。 今回はそんなWordを無料で使う3つの方法を紹介していきます。有料版と無料版Wordの違い、おすすめの無料文書作成ソフトなども紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

Wordは無料で使える? 有料版との違いは?

パソコンにインストールされているWordは原則有料(※)です。ただ、オンライン版「Web用Word」(以前の名称はWord Online)を利用すれば、無料でWordを使うことができます。インターネット環境とMicrosoftアカウントさえあれば簡単な書類作成が可能です(詳しい使い方は後述)。

Web用Word:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/free-office-online-for-the-web

それでは無料版と有料版はどう違うのでしょうか。ここではまず、無料版の特徴や有料版との違いを確認していきましょう。

※購入時にPCにWordがインストールされている場合、Wordのライセンス料をPC購入代金として支払っています。インストールされていない場合は、ご自身でWordを購入することが可能です。

無料のWeb用Wordは一部の機能が使えない

ブラウザ上で操作をするオンライン版のWeb用Wordは、有料版と比べて使える機能が少なくなっています。例えば、Web用Wordでは「漢字にフリガナ(ルビ)を入れられない」「マクロが使えない」「縦書きにできない」などの制限があります。

一方、Web用Wordは、ファイルデータがクラウド上(OneDrive)に保存されるので、複数のデバイスからアクセスしやすいのがメリットです。例えば、自宅のパソコンで作ったWord文書を、通勤中に電車等でスマホを使って確認することも可能です。常時自動保存がされるのも、Web用Wordのいいところといえるでしょう。

デスクトップ版Wordを利用する方法は、パッケージ版とサブスクリプション版の2種類

無料のWeb用Wordはブラウザ上で利用できるのに対し、デスクトップ版は有料で、パソコンにWordのアプリケーションをダウンロードして使います。そして、有料版には「パッケージ版(永続ライセンス)」と「サブスクリプション版」の2種類があります。

パッケージ版は購入後、一度パソコンにダウンロードすると追加料金不要で使える方式です。サブスクリプション版は、月もしくは年単位で利用料を払うことでOfficeソフトを使う方式です。

それぞれの価格は以下の通りです(2022年7月現在/価格はすべて税込)。なお、いずれのプランもWordだけを購入することはできず、ExcelやOutlookなどがセットになっています。

【サブスプリクション版】
・Microsoft 365 Personal(旧・Office 365 Solo):12,984円/年(単月なら1,284円)

【パッケージ版】
・Office Home & Business 2021:38,284円
・Office Personal 2021:32,784円

それぞれの価格を考えると「おおよそ3年前後で費用が同じ」くらいになります。その意味でいえば、長く使えば使うほどパッケージ版のほうがお得といえるでしょう。しかしながら、Microsoft Officeソフトは約3年ごとに大幅なバージョンアップが行われますが、パッケージ版の場合はバージョンの更新はされません。

最新バージョンのWordを利用したい場合は、サブスクリプション版がおすすめです。サブスクリプション版は初月無料のトライアル期間があるので、迷ったらまずは1カ月だけ利用してみるというのもいいでしょう。

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Wordを無料で使う方法は3つ

Wordを無料で使うには、以下の3つの方法があります。

  • オンライン版のWeb用Wordを利用する
  • Microsoft 365 Personalの無料試用版を利用する(1カ月のみ)
  • iOS/Androidアプリ版のWordを利用する(スマホのみ)

Wordを無料で使う方法① オンライン版のWeb用Wordを利用する

Web用Wordを利用するには、パソコンをインターネットに接続し、「Microsoftのアカウント」を用意します。アカウントはMicrosoft公式サイトで作成できます。

【Microsoftアカウント作成方法】

1. Microsoftアカウントのホームページに移動し、「アカウントを作成」を選択。

2. 「新しいメールアドレスを取得」を選択し、「次へ」をクリック。その後、画面に表示される手順に従って操作を行う。

アカウントが作成できたら、Microsoft 365のサイトにアクセスしサインインをしましょう。そうするとメニュー画面が表示されるので「Word」を選択すれば、オンライン版のWordを利用できるようになります。

【オンライン版Web用Wordのメリット・デメリット】

メリット

●パッケージ版のWordとの互換性が高い
●クラウド保存や共同編集が可能
●テンプレートが豊富

デメリット

●ネット環境がないと作業できない
●機能制限がかけられている

こんな人におすすめ

簡単な文書を作りたい方
たまにしかWordを使わない方

参考URL:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/free-office-online-for-the-web

Wordを無料で使う方法② Microsoft 365 Personalの試用版を利用する

サブスクリプション版のOfficeソフト「Microsoft 365 Personal」には、1カ月間の無料期間が設けられています。Wordだけでなく、ExcelやPowerPointなども利用できるので、「普段はほとんど使わないけど、WordだけでなくExcelやPowerPointも急ぎ必要になった」という方はこちらを利用するのも良いでしょう。

オンライン版同様、Microsoft 365 Personal体験版を利用する場合もMicrosoftのアカウントが必要です。また、Microsoft 365 Personalの申し込み時には、クレジットカードの情報を入力する必要があります。試用期間1ヶ月が終了すると自動的に料金がかかるので、体験期間のみ使用したい場合は注意が必要です。

【Microsoft 365 Personal体験版のメリット・デメリット】

メリット

●Wordのすべての機能が使える
●テンプレートが豊富
●ExcelやPowerPointも利用可能
●サブスク加入を考えているなら利用必須

デメリット

●料金の支払いはクレジットカード払いのみ
●無料で使えるのは1カ月のみ

こんな人におすすめ

サブスクリプション版の購入を考えている方
デザイン性の高い文書を作りたい方

参考URL:https://products.office.com/ja-jp/try

Wordを無料で使う方法③ iOS/Androidアプリ版のWordを利用する

Wordはパソコンだけでなく、スマホやタブレットでも利用可能です。モバイル端末でWordを利用したい場合は、アプリを活用しましょう。ダウンロードするだけで、Wordファイルの閲覧や編集、保存ができます。さらに、スマホ・タブレットに接続可能なBluetoothキーボードを使えば、入力作業の効率も格段に上がります。

【アプリ版Wordのメリット・デメリット】

メリット

●パソコンを持っていなくても使える
●場所を選ばず、スキマ時間に作業するのに便利
●iOS/Android両方あるので使用機種を問わずに利用可能

デメリット

●使える機能は限定的
●外付けキーボードがないと文字入力が大変

こんな人におすすめ

パソコンを持っていない方
出張先や電車の中で作業したい方

iOS版:https://apps.apple.com/jp/app/microsoft-word/id586447913
Android版:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.microsoft.office.word

 

スマホやiPadでWordを無料で使うなら? パソコンとの使い分けがおすすめ

スマホやタブレットでWordを無料で使うなら、上記で紹介したWordアプリを使いましょう。iOSとAndroid両方のバージョンが用意されているので、ほとんどの機種でWordを使えます。

おすすめの使い方は「パソコンとモバイル端末の併用」です。例えば、プレゼン用の原稿をWordで作る場合、まずはパソコンで文章を作成します。その後、その文章をスマホやタブレットで読み直します。

閲覧環境を変えると、誤字脱字やおかしな言い回しを見つけやすくなるのでおすすめです。また、スキマ時間の活用にもつながるので、すべての作業をパソコンでやるよりも効率アップが期待できます。ぜひ、試してみてください。

Wordと互換性のある無料ダウンロードソフト

最後にMicrosoft製のWordではありませんが、Wordのように使える無料文書作成ソフトを2つ紹介します。いずれもメジャーなツールなので、Wordが使用できない場合に試してみるのも良いでしょう。

Word互換可能な無料ソフト① Googleドキュメント

「Googleドキュメント」は、Googleが提供している文書作成ソフトです。Googleアカウントがあれば、誰でも無料で使えます。Web用Wordと同じくブラウザ上で作業を行います。

Googleドキュメントで作成した書類は、Word(.docもしくは.docx形式)としてダウンロードすることも可能です。Wordとの互換性もおおむね問題なく、機能面でもWeb用Wordとほぼかわらないといっても差し支えないでしょう。

もしGmailやGoogleドライブをすでに利用している方であれば、Googleドキュメントはファイルの共有や保存、メールでの送付もスムーズに行えてWordとも相性がいいのでおすすめです。

参考URL:https://www.google.com/intl/ja_jp/docs/about/

Word互換可能な無料ソフト② LibreOffice「Writer」

「LibreOffice(リブレオフィス)」も、Microsoft Officeの代替ソフトとしてよく利用されます。ワープロソフト「Writer」だけでなく、プレゼンテーションソフト「Impress」、表計算ソフト「Calc」もあります。Wordとの互換性も高く、ファイル拡張子「.docx」の形式で保存可能です。

ただし、これらのフリーソフトで作成した文書をWordで開くと、デザインのずれや不具合が生じる場合があります。もし、まったく同じ内容を誰かに見てもらいたいという場合は、PDF化するなどの工夫が必要です。

参考URL:https://ja.libreoffice.org/discover/writer/

 

まとめ

今回ご紹介したWeb用Wordは誰でも無料で使えます。「ときどきしかWordを使わない」「文章を作成できさえすればいい」などのライトユーザーにとっては十分な機能を備えています。しかし仕事で高頻度に使用したり、デザイン性の高い文書を作ったりするヘビーユーザーには、有料版のWordをおすすめします。

今回の記事を参考にしながら、自身の用途に合わせて利用するサービスを検討してみてはいかがでしょうか。

 

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