年収を上げるためには、見た目にこだわることが大事ってホント?

「出世したい」「年収を増やしたい」。ビジネスパーソンなら誰でも一度は思うものではないでしょうか。美容コンサルタントを務める平松由貴さんは、著書『男の年収は「見た目」で決まる』の中で、見た目がその人の年収を左右すると提唱しています。

年収を上げるためには、見た目にこだわることが大事ってホント?

「出世したい」「年収を増やしたい」。ビジネスパーソンなら誰でも一度は思うものではないでしょうか。美容コンサルタントを務める平松由貴さんは、著書『男の年収は「見た目」で決まる』の中で、見た目がその人の年収を左右すると提唱しています。

「出世をする」「年収を増やす」ための見た目になるには一体どんなことを心がければ良いのか、その秘訣について平松さんにお話を伺いました。

短期間で成果を上げるには、“デキる雰囲気”づくりから!


ビジネスパーソンに、見た目とコンディションに関するアドバイスや講演を行っているという平松さん。講演ではどのようなことを話されているのでしょうか?

「例えば、商談のときに身なりがきちんとしていないと、まともに話しを聞いてもらうことすらできないですよね。そこで私は、常識的な範囲での身なりをクリアした上で、より相手に好感を与えるにはどうすればいいのかを提案しています」(平松由貴さん、以下同じ)

執筆された著書『男の年収は「見た目」で決まる』の中でも紹介されていましたが、年収と身なりはどれくらい関係があるのでしょうか。

「年収と身なりは、大きく関係します。20代の方で例えると、特段優れた能力があれば別かもしれませんが、頑張ろうと思っていても短期間で仕事の実績や大きな成果は生みだせないと思うんです。結果が出るのは5年先になるかもしれないし、10年先かもしれない。だとしたら、短期間で評価を上げるには、その人からにじみ出ている雰囲気が大切になってくるんです。

相手に好印象を与えておくと、何か仕事を任せたいときに、『そういえば、あの人がいたな!』と候補に浮かびやすくなります。好印象を与える見た目を意識することで、大きな仕事を呼び込むことができる可能性が増えるんです」

相手に好印象を与える身なりとは


「相手に好感を与えるために、スーツのシワをなくすとか、スラックスのシワをなくすことから心がけてみましょう。そういった最低限の身だしなみを整えると、初めて印象がマイナスからゼロになります。

それより上に行くためには、肌、姿勢、体型、お腹というところに気をつけてみたり、きちっとまとめた髪や目力が大切になってくると思います。

目力は、話しているときの相手に目を合わせることがポイントです。大事なタイミングで、しっかり目を合わせているかを意識してもらえばいいと思います。年上を相手にしても、しっかりと目を見て話せる人というのは自分に自信があるんだなと思われやすいですから。
逆に瞬きが多すぎると動揺しているように見えてしまい、相手に頼りがいのない印象を与えてしまいます」

意外と勘違いしやすいマナーとして、有名ブランドで身をかためることは逆に良い印象を与えない、と著書で書かれていましたが……。

「高価なものを身につけることで自分自身のブランドを上げるのも一つの方法だとは思うのですが、例えば営業職に就いていて、商談の際、相手にへりくだらなければならないという場面で、ブランドものが邪魔になってしまうことがあります。
この人はブランド志向であり、ミーハーな人なのかなという印象を与えてしまいます」

「また、香水に関しては、就業中はつけない方が好ましいかもしれません。香水の匂いはとってもデリケートで、職場・就業にふさわしい香りを選ぶことももちろんですが、つける量も難しいんです。
香水を使うことに慣れていないなら、つけない方が良いといえるかもしれません」

身なりだけでなく、肌もビジネスパーソンの印象を左右する


平松さんいわく、人に好感を与えるためには、身なりだけでなく肌に気を使うことも重要とのこと。食事、睡眠、運動をバランス良く整えていくことで、肌も心も元気になり自信も持てるようになるそうです。

「肌の血色が悪いと、どうしても疲れているように見えてしまいます。また、目の下のクマがひどかったり、吹き出ものがすごく出ていたり、肌荒れをしているなど、肌のコンディションが良くないと体調が悪そうな印象や、仕事ができない印象を与えやすくしてしまうんです。

よくいわれていることですが、肌の調子を整えるにはできれば早く寝ることを心がけたいですね。もしも仕事が残っている場合は、朝早くから取り掛かれば夜遅くまで働かなくてもいいし、そちらの方が効率も良いはずです。

仕事によっては早く寝ることができない人もいますし、一人暮らしだとバランスの良い食事を摂るのも難しいかもしれません。そんなときに私がオススメしているのは、ちょっとした時間にアーモンドを食べることなんです。疲れたときって体の中に活性酸素がすごく溜まっているんですね。

活性酸素が増えてしまうと、ニキビやクマができたりします。そんなトラブルを回避したいとき、アーモンドのビタミンEには活性酸素を抑えてくれる働きがあるので、とてもオススメです。

睡眠については、スマートフォンを寝る直前まで見てしまうと睡眠の質が悪くなってしまうので、就寝する1時間前には見ないようにすることが大切です。

ちなみに運動は、筋肉トレーニングが大切になってきます。20代で筋肉トレーニングをしている方は、以前よりも少なくなったという印象があります。腹筋やスクワットなどを1日に10~20分ぐらいでよいので行うと、肌の状態が良くなりますし、自律神経も整って心の状態も良くなりますよ。

心と体のコンディションは肌に表れるといいます。そのため、年収が自然と上がる見た目になるには、外見に気を使うことも大事ですが、肌の血色の良さやツヤも非常に大切になってきます」

まとめ


これまで平松さんが出会ったエグゼクティブの方々に共通していたことは、普通の人以上に見た目に気を使っていることだったのだとか。

見た目で人を判断してはいけない…とはいいますが、いざ大切なプロジェクトを任されるとき、血色の悪い顔で「タフなので大丈夫です」と言って、相手に安心してもらうことができるでしょうか。逆に不安な気持ちにさせてしまうかもしれません。

相手の信頼を得て、大きな仕事を任されるような人材になるためには、もちろん仕事のスキルも大事ですが、見た目の改善も心がけてみてはいかがでしょうか。


識者プロフィール


平松由貴(ひらまつ・ゆき) 美容コンサルタント。IMコンサルタント専務取締役。日本美容皮膚科学会所属。准看護師。日本で唯一の、経営コンサルティング会社に所属する美容コンサルタント。多くのエグゼクティブを見てきた経験と、美容の知識を融合させることで、肌の改善を通じて印象力を高め、社会的な評価をも高める方法を提供している。著書『男の年収は「見た目」で決まる』が発売中。

※この記事は2016/11/28にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています。

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