エクセルの令和表記を即解決!あっという間に簡単設定

2019年4月1日に新元号が発表され、2019年5月1日から「令和(れいわ)」がはじまりました。 そこで今回は、Microsoft Excel(以下、エクセル)における、新元号「令和」への対応方法をご紹介したいと思います。

【Excel】新元号「令和(れいわ)」への対応方法!Microsoftの更新プログラムは?

 

新元号「令和」に対応したMicrosoftの更新プログラムは?

2019年5月1日より新元号がスタートしました。Microsoft Officeの新元号へ対応した更新プログラムはすでに提供されており、お使いのエクセルが正常に更新されていれば「令和」が表示されるようになっているはずです(2021年7月5日時点)。

基本的にパソコンをインターネットにつなげておけば、プログラムは自動で更新されるので、別途作業が必要になることはありません。

参考URL:日本の新元号に関する Office の更新プログラム(Microsoftサポート)

「令和」対応プログラムに対応しているエクセルのバージョン

Microsoft Officeソフトはおおよそ3年ごとに新しいバージョンが発売されます。そして発売後最低5年間はメインストリームサポートが適用され、新機能やバグ・脆弱性の修正が随時行われます。その後、メインストリームサポートから延長サポートに切り替わるのですが、こちらも原則5年間。

つまり、そのバージョンが発売されて10年間は、更新プログラムを利用可能です。逆を言えば、更新サポートが切れた古いバージョンのエクセルを使っている場合は、バージョンアップはされないということです。 

 

バージョン

発売年

メインストリームサポート

延長サポート

Office 2019

2018年

2023年10月10日

2025年10月14日

Office 2016

2015年

2020年10月13日

2025年10月14日

Office 2016 for Mac

2015年

2020年10月13日

なし

Office 2013

2013年

2018年4月10日

2023年4月11日

Office 2011 for Mac

2011年

2017年7月10日

なし

Office 2010

2010年

2015年10月13日

2020年10月13日

Office 2007

2007年

2012年10月9日

2017年10月10日

Excel2007以前なら手動で令和対応に

Excel2007は延長サポートが2017年で切れていますので、令和対応のプログラムを更新することはできません。そのため、2019年5月以降の日付を和暦(令和)にしたい場合は、以下で説明する手動の方法をお試しください。

Excel2010は2020年10月にサポート終了

Excel2010のサポート期限は、2020年10月13日となっております。すでにサポート対象外となっているので、サポート適用期間中にプログラム更新ができていれば、令和対応になっているはずです。

もし2020年10月13日までに正しく令和対応プログラムが更新されていなければ、手動で令和と表示させる方法(後述の方法)を使いましょう。

サポートが切れているならMicrosoft Officeのサブスクを使う方法も

Excel2013以降のバージョンであれば、令和対応プログラムの適用範囲です。今使っているエクセルが新元号に対応しているか確認したい方は、次の見出しまでお進みください。

なお、Excel2010以前のエクセルを使っている方は、手動で令和対応にする方法のほかに、Microsoft Officeのサブスクリプション版「Microsoft 365」へ移行するのもいいでしょう。サブスクリプション版は、買い切りのパッケージ版と違い、いつでも最新のバージョンのMicrosoft Officeソフトを使うことができます。年間12,984円と決して安くはありませんが、1TBのクラウドストレージも付帯されるので、エクセルやワードをよく使うという方にはおすすめです。

参考記事:【Excel】無料で使う4つの方法!無料でダウンロードできるソフトも紹介

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自分のエクセルが新元号「令和」に対応しているか確認する方法

自分のパソコンのエクセルが「令和」に対応しているかは、以下の方法で確認ができます。
1. 2019年5月1日以降の日付をエクセルに入力する
2.「セルの書式設定」を開き、「表示形式」→「日付」→「カレンダーの種類」を「和暦」に変更する
3.「令和○年」となっているかどうか確認する

もしもまだ「平成」になっている場合には、エクセルのアップデートをするか、手動で「令和」に変更する必要があります。

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「令和」対応になっていない場合はアップデートを

もし「サポート対象内のバージョンを使っているけど令和が表示されない」という場合は、Microsoft Officeソフトのアップデートをしてみましょう。

手順はエクセルを開いて、「ファイル」タブ→「アカウント」→「更新オプション」→「今すぐ更新」をクリックします。

更新されていないプログラムがあれば以下のようにダウンロードが開始されます。

 

手動で「令和」に対応させる方法

サポート期間外のエクセルを使っていたり、何らかの理由でアップデートができない場合は、条件付き書式を使って手動で2019年5月1日以降を令和表記にしていきましょう。

【条件付き書式を使って対応する方法】
まず「ホーム」タブ→「条件付き書式」→「新しい書式ルール」を選択します。そして、以下のようにルールを設定します。

1.「指定の値を含むセルだけを書式設定」を選ぶ
2.「次の値の間」を選ぶ
3.「平成31年5月1日」と「平成31年12月31日」を入力
4.「書式」をクリック

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続いて「セルの書式設定」ダイアログボックスにおいて「表示形式」の「ユーザー定義」を選び、種類の欄に「"令和元年"m"月"d"日"」と入力し、「OK」をクリックしましょう。

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これにより「平成31年5月1日~12月31日は、令和元年○月○日と表示させる」というルール設定ができました。

最後に「条件付き書式」→「ルールの管理」で、設定した内容をチェックしておきましょう。適用先を変更すれば、適用範囲を広げることもできます。令和2年以降も、これと同じように条件付き書式のルールを設定すれば、対応が可能です。

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文字列は置換機能を使って「令和」に変換する

上記でご紹介した方法は、日付の書式にのみ適用されます。そのため、文字として「平成」と入力されているデータは変換できません。
もしも文字列に「平成」が含まれている場合には、置換機能(ショートカットキーは「Ctrl+H」)を使って「平成31年」→「令和元年」に変換しましょう。
ただし、「すべて置換」をすると平成31年1月1日~4月30日の期間も「令和」になってしまうので、ひとつひとつ確認しながら置換をするようにしましょう。

 

まとめ|更新プログラムがリリースされるまでは手動で対応しよう

正式な文書では一般的に和暦表記が好まれることが多いですが、特に必須ではない場合には西暦表記にしておくと安心かもしれません。

また、Excel2010以前のバージョンをお使いの方は、条件付き書式や置換機能を使いましょう。サポートが終了したソフトウェアは使い続けると、情報漏洩やウィルス感染にもつながりかねません。心配な方は新しいバージョンのエクセルを購入したり、サブスクリプション版を使うといいかもしれません。

 

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