Wordで改行ズレのイラっを解消するには!番号ズレについても解説

Microsoft Word(以下、Word)に搭載されている機能「箇条書き」。箇条書きを使うと文書がわかりやすくなるので、よく使うという方も多いと思います。 しかし、箇条書きは簡単そうに見えて意外と奥が深く、仕組み自体を理解しておかないと正しく扱えません。 そこで、この記事では箇条書きの仕組みや設定方法、箇条書きにまつわるトラブルなどについて解説します。合わせて「改行位置や段落番号がずれるとき」の解決法もご紹介します。

【Word】「箇条書きの位置がずれる」「箇条書き内で改行したい」箇条書きトラブルを一斉に解決

 

Word文書での箇条書き設定方法

まずは基本の箇条書き設定方法をご説明します。超基本的な内容になるので、「箇条書きにするだけなら問題なくできる」という方は読み飛ばしていただいても問題ありません。

【箇条書きの設定方法】
1. 箇条書きにしたい部分を範囲選択
2.「ホーム」タブ→「段落」→「箇条書き」を選択

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箇条書きには「記号」と「番号」の2種類があります。各項目に関係性がない場合には「記号」を使い、手順や目次など順序を示したいときには「番号」を用いるのが一般的です。

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「箇条書きのあるあるトラブル」を解決

Wordにおける箇条書きのトラブルにはいろいろなものがあります。今回は以下のような「あるあるトラブル」を一挙に解決していきたいと思います。

【箇条書きのあるあるトラブル】
「箇条書き内で改行したい」
「箇条書きのずれ・スペースを修正したい」
「箇条書きを解除したい」
「箇条書きの記号・アイコンを変更したい」

 

箇条書き内で改行したいときの解決法

箇条書き内で改行したいとき、単に「Enter」を押しただけでは次の項目に移ってしまいます。項目を変えずに改行したい場合には、「Shift+Enter」を押すようにしましょう。

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勘違いしやすいのですが、実は「Enter=改行」ではありません。「Enter」は「改段落」をおこなうコマンドで、「改行」は「Shift+Enter」でおこなわれます。これは「意外と知られていないけど、とても重要なWordのルール」なので覚えておきましょう。

改段落と改行では以下のように記号が異なります。箇条書きにおいては1項目1段落で扱われるため、「Enter」を押すと改段落となり次の項目に移ってしまうのです。

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箇条書きのずれ・スペースを修正したいときの解決法

箇条書きの先頭がずれてしまったり、スペースの幅がそろわなかったりするのもよくあるトラブルです。例えば、以下のようにコロンの位置がずれてしまっていては、見た目も美しくありませんよね。

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このとき、スペースキーを使ってもいいのですが、もっと便利なのが「Tab」です。スペースを空けたいところに「Tab」を入れることで、自動で間隔をそろえてくれます。

Wordにおける「Tab」は箇条書きに限らず、いろいろな場面で活躍できるので使えるようになっておきましょう。

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箇条書きを解除したいときの解決法

箇条書きを解除する場合は、終了させるところにカーソルを合わせて「箇条書きボタン」を選択するか、「Back Space」を押して解除します。

また、「・」と「スペース」を押しただけで箇条書きになってしまう場合は、「自動設定」がオンになっていると考えられます。

「自動設定」の解除方法は以下の通りです。設定を解除しておくことで、勝手に箇条書きのスタイルになってしまうことを防ぐことができます。

【箇条書き自動設定の解除方法】
1.「ファイル」タブ→「オプション」→「文章校正」の「オートコレクトのオプション」を選択
2.「入力オートフォーマット」タブを選択
3.「入力中に自動で書式設定する項目」の「箇条書き(行頭文字)」のチェックを外す

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箇条書きの記号・アイコンを変更したい

箇条書きの記号は、文字・数字・イラスト・図などいろいろなものに変更することができます。

【箇条書きのアイコン変更方法】
1.「箇条書き」→「新しい行頭文字の定義」を選択
2.「記号」から好きなものを選択。もしくは「図」を挿入

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「図」を選択して画像を用意すれば、独自の記号を使って箇条書きにすることもできます。また、「文字書式」からは、以下のように細かな書式設定をすることも可能です。

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改行、段落番号のあるあるトラブルを解決

箇条書きの仕組みと合わせて覚えておきたいのが、「改行と段落番号」でよくある不具合の解決策です。

 

改行位置がずれてしまうときの対処方法

改行位置の具体的な解決法を紹介する前に、まずは「インデント」について理解しておきましょう。インデントとは、テキストの書き出し位置を調整できる機能。改行位置がずれてしまうケースの多くは、インデントの設定を調整することで解決できます。

インデントはWordの上部にある「ルーラー」で調節できます(ルーラーが表示されていない場合は「表示」タブ→「ルーラー」にチェックを入れましょう)。

そして、そのルーラーの両側には野球のホームベースのような形のマークがあり(左インデントと右インデントと呼びます)、この左右の幅は「文字が入力される幅」を示しています。

左インデントには2つのホームベースマークがあり、上を「1行目のインデント」、下を「ぶら下げインデント」といいます。

書き出し位置は左インデントの「1行目のインデント」と「ぶら下げインデント」の位置で調整ができます。例えば、段落のはじめに1字分のスペースを空けたい場合は、「1行目のインデント」を右にずらせば文頭の開始位置が右へ移ります(このとき、ぶら下げインデントの位置はそのまま)。

逆に、段落の2行目以降にスペースを入れたい場合は、「ぶら下げインデント」を右にずらします。

なお、微調整は「ホーム」タブ→「段落」の設定でできるので、うまくいかない場合はこちらも試してみましょう。

 

Wordの段落番号のずれを治す方法

段落番号でよくあるトラブルは、「段落番号が適切に振られない」というものです。例えば以下のように、第3章の中身を「第1節、第2節…」としたいのに、第2章の続きから番号が始まってしまう場合があります。

このときの解決方法としては、段落番号を1から振りなおしたい場所で右クリック。「1から再開」を選択すれば、番号がまた1から始まります。

なお、段落番号には「1.1」や「第1章 第1節」「1 (ア)」など様々な書式が用意されています。状況に応じて使い分けができ、自分で段落番号の定義を決めることも可能です。その場合、「ホーム」タブ→「アウトライン」→「新しいリストラインの定義」、もしくは「新しいリストスタイルの定義」を選択します。ダイアログボックスが表示されるので、そこで段落番号についての詳細設定がおこなえます。

 

Wordの段落番号のスペースを調整する方法

段落番号を入れると適宜、見出しと本文の間にスペースが入ります。この幅を調節する際にも、先ほどご紹介したインデントが役立ちます。

例えば、「第1章」と「Word文書での箇条書き設定方法」の間のスペースを広げたいとします。その場合、1行目のインデントの位置はそのままにして、ぶら下げインデントの位置を右にずらします。

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【まとめ】意外と奥が深いWordの箇条書き・改行・段落番号

以上、Wordの箇条書き・改行・段落番号のトラブル解決法をご紹介しました。

特に、「Enter」と「Shift+Enter」の違い(改段落と改行の違い)、インデントの仕組みは理解しておくとWordのスキルが格段にアップします。いろいろなシーンで役立ちますので、ぜひ覚えておきましょう。

 

【これだけは覚えておきたいシリーズ】
Word(ワード)編
Excel(エクセル)編
PowerPoint(パワーポイント)編

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