ベストな人数は4人!? オンライン飲み会の「楽しみ方」とは?

新型コロナウイルス感染症への対応として、対面での飲み会ができない! ということで、ちまたではオンライン飲み会が盛り上がっている様子。とはいえ、「オンラインツールで何ができるの?」「オンラインでの飲み会をどうやって楽しめばいいの?」などと困惑している人もいるのではないでしょうか。また、入社したての新入社員や新しい部署に異動したばかりで「職場には初対面の人ばかり!」という人もいるでしょう。そこで、経験者の感想を参考に「職場のオンライン飲み会の楽しみ方」を紹介します。

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職場や仕事関係のオンライン飲み会。経験者の割合は?

編集部では25~34歳までのビジネスパーソン225人に「オンライン飲み会」に関するアンケートを実施しました。その結果はこちら。

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<職場や仕事関係のオンライン飲み会に参加したことがありますか?>
参加したことがある:88人(39.1%)
開催されたことはあるが、参加したことはない:37人(16.4%)
開催されたことがない、誘われたことがない:99人(44.0%)
その他:1人(0.4%) 

約40%の人が「参加したことがある」、約60%の人が「参加したことがない」と回答。半数以上の人が、職場でのオンライン飲み会が未経験であることが判明しました。

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<オンライン飲み会の所要時間を教えてください。>
1時間未満:15人(17.0%)
1時間~2時間未満:34人(38.6%)
2時間~3時間未満:21人(23.9%)
3時間~4時間未満:13人(14.8%)
4時間〜:5人(5.7%)

オンライン飲み会に参加したことがある人に所要時間を尋ねたところ、2時間未満で終える人が半数を占めました。長時間の開催よりは、2時間未満で終わらせる方が多いようです。

「コスパは◎! だけど……」参加者たちの感想は?

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続いて、編集部のアンケートに寄せられたオンライン飲み会参加者からのコメントを「ポジティブ」と「ネガティブ」に分けてご紹介しましょう。

<ポジティブなコメント>
・移動がなくて楽
・終わったらすぐに寝られる
・安上がり
・気兼ねなく飲酒できる
・長引かなくて良い
・新鮮な感じでおもしろい
・参加や退席も自由なのでストレスなく楽しめる。それぞれの顔の表情を見ることができておもしろい

<ネガティブなコメント>
・抜けたくても「終電があるから」と言えない
・気は楽だけど盛り上がりに欠ける
・タイムラグがあって話しづらい
・電波が悪い人がいたりすると、会話が続かない
・盛り上がりに欠けるし、自分だけで食べるので味も共有できず、イマイチ
・終わってからも一人で飲み続けてしまい、あまり良くないと思った

このように、オンライン飲み会には賛否両論あるようです。「コスパが良い」「移動しないからラク」といったポジティブな面に着目する人もいれば、電波状況に左右されることや対面よりも情報量が減ることに対して、「話しづらい」「物足りない」と感じる人もいました。

オンライン飲み会をより充実させるには? 経験者が教える「楽しみ方」

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オンライン飲み会の経験者たちは、どのような工夫をして有意義な時間を過ごしているのでしょうか? また、オンラインならではのメリットを生かすには? 周囲のオンライン飲み会経験者たちに「楽しみ方のコツ」を聞きました。

〇ベストは4人、多くても6人まで
「対面での飲み会の場合、5人以上いると2:3に分かれて会話することもあると思いますが、オンラインだとしゃべっている人以外は傍聴者のようになってしまいがち。興味のない会話が始まると、ついネットサーフィンしたくなります(笑)。それを避けるためにはアクティブに会話ができる4人までがオススメ。Remoというオンラインビデオツールだと、6人ごとにテーブルが仕切られていて、テーブル間を自由に移動できるので、飽きずに楽しめるのがメリットです」(30代・女性)

 〇最初に自己紹介をする
「初対面の人がいる場合、最初に自己紹介をしたほうが良いと思いました。その際は出身・居住地・趣味・参加者とのつながりを伝え、趣味ではちょっと笑えるエピソードを交えると場が和みました。オンラインだと、お出かけ気分が味わえない、相手の細かい表情が読み取れないのでコミュニケーションを100%取れないなどのデメリットがありつつも、好きなものが食べられてコストも抑えられるし、自宅ということでリラックスしてできるのは良かったです」(30代・女性)

 〇プライベートをチラ見せ
「最初は職場のメンバーだけで飲んでいたんですが、途中から子供を膝に抱えている人がいたり、自宅にあるオタクグッズを披露したり、カオスな状態に(笑)。会社では見られない一面が見られるのもオンライン飲みならではのメリットかも」(30代・女性)

 〇エフェクトを使う
「LINEやFacebook(メッセンジャー)のグループ通話だと、顔が加工できるいろいろなエフェクトが用意されていて、それを使うだけで盛り上がるのでオススメです」(20代・女性)

 〇お酌が必要ないし自分のペースで飲める
「上司いわく『お酌がないからオンライン飲み会はつまらない』だそうですが、私としてはお酌なんてしたくないし、自分のペースでお酒を飲めて、酔った人の面倒を見る必要もないオンライン飲み会は、とにかくラクでいい! 気をつかわないから、それだけで楽しい」(20代・女性)

 〇合間にネイルや洗濯をしながら
「オンライン飲み会ってバストアップぐらいしか見えないから、会話に飽きたときはマニキュアを塗ってます(笑)。目線が下がるけど、ある程度の人数がいれば突っ込まれません」(20代・女性)
「気兼ねなくしゃべれるメンバーとの飲み会なら、洗濯や掃除をしながらの『ながら飲み』ができて便利です」(30代・女性)

楽しむことを最優先し、ラフに飲むのが一番!

オフラインに比べて、細かい表情が見えない、聞こえづらい、その場に一緒にいる連帯感が生まれづらいなど、オンラインにはどうしてもデメリットがあります。ですが、その反面、職場の飲み会であっても気をつかわずに、ラフに楽しむことができるのもオンラインのいいところ。

家族やペットが乱入したり、好きなお酒を好きなだけ飲んだり、ちょっと飽きたら別のことを同時進行して「ながら飲み」したり、といった対面だと難しいことが叶うのもオンライン飲み会ならでは。

初対面のメンバーがいる場合は、自己紹介タイムを作って話しやすい雰囲気を作る、なるべく少人数で開催する、参加者同士で情報をシェアしやすいよう話題のテーマを決める、などの工夫をすると、盛り上がる飲み会になるのではないでしょうか。ぜひ、これらのコツを取り入れて、職場のオンライン飲み会を楽しみつつ、メンバーとの良い関係性を育んでくださいね!

文=小林 香織
編集=野田綾子+TAPE

■調査概要
実施期間:2020年4月20日~21日
手法:インターネットアンケート
モニター:Fastask
サンプル数:225名
対象:全国の25〜34歳の男女 会社員・公務員

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