電車運転士、刑事、住職。遅刻できない仕事の絶対に寝坊しない方法

社会人なら大事なプレゼン、会議、試験など「明日は絶対遅刻ができない!」という状況が必ずあるものです。 そんなときに寝坊などしてしまったら目も当てられません。寝坊や遅刻を確実に防ぐ方法があれば、ぜひ知りたいもの。そこで絶対遅刻が許されない日常業務に携わっている5名の方に、自ら実践している「寝坊~遅刻をしない方法」を聞いてみました。

電車運転士、刑事、住職。遅刻できない仕事の絶対に寝坊しない方法

目覚ましの置き場所、設定を工夫


遅刻の主たる原因は、やはり「寝坊」です。これを防げば、遅刻などまずしません。ほとんどの人は目覚まし時計や携帯のアラーム機能などを利用していると思いますが、絶対に寝坊の許されない仕事をしている人はこれらの使い方に、ちょっとしたひと工夫をする人が多いようです。まずご登場いただくのは看護師のYさんです。夜勤の仮眠時などに入院患者の容態が急変することもあります。もっともそういう場合は交代の看護師さんがいるので寝坊などあり得ないそうですが、寝起きが厳しいのはむしろ日常のようです。

「夜勤と日勤が変わる間に1日休みが入りますが、やっぱり生活が不規則になってきて寝起きがつらいと感じることも多いです。私は携帯で起きますが、パジャマのポケットに入れたまま寝ます。そうするとアラーム音だけでなくバイブの振動でも目を覚ましてくれます」(看護師・Yさん)

同じ医療でも、動物医療が専門の獣医師・Iさんです。日常の診察時間は午前9時から午後8時ですが、重篤な症状があるペットの様子を一晩中診なければならないことが多々あるそうです。そんな場合でも翌日は通常通りの勤務が待っています。

「不規則な毎日が続くと、特に朝はつらいですね。私の場合、オーディオタイマー、目覚まし、携帯を、15分ずつ時間差をおいて鳴り出すようにセットします。医学的な根拠はありませんが、そうすることで頭を少しずつ覚醒させていくイメージで目覚めています」(獣医師・Iさん)

失礼にあたらないように「逆モーニングコール」で他人の協力を得る


目覚ましで起きる場合、布団から出なければ止められない場所に置いたり、強烈に大きな音が鳴るものを用意するといった方法もよくありますよね。それなのに「いつ目覚ましを止めたか記憶にない」という寝坊の経験がある人も多いはずです。やはり朝が苦手な人にとって目覚ましは絶対のものではないかもしれません。

となると、次に思いつくのは「他人に起こしてもらう」ということです。とはいえ、さすがに毎日同僚にモーニングコールを頼むわけにはいきません。これまた不規則な勤務でありながら、1分の遅刻も許されない職種である電車運転士のMさんはこういう方法をとっています。

「出勤時間の90分前に、起きたということを上司に電話で報告しています」(電車運転士・Mさん)

なるほど。“逆モーニングコール”ということですね。絶えず人がいるような職場であれば、この方法はかなり有効でしょう。こちらから電話するのなら失礼にもなりませんし、もしこちらから電話がなければ、向こうから電話がかかってくるというわけですね。

1時間前に外に出掛けることを習慣づける


電話とは違いますが、刑事のKさんの場合はこのような習慣があるようです。

「私が所属している警察は通常勤務の場合、朝は8:45までの出勤となっています。しかし新人はその2時間前、われわれ中堅も1時間前には出勤することが慣例になっています」(刑事・Kさん)

確かに、ギリギリまで寝ようとするから布団の中でだらだらしてしまい、遅刻のリスクも大きくなるかもしれません。思い切り早い出勤時間を習慣にしてしまえば、遅刻はしなくなるのはもちろん職場で新聞などをゆっくり見る時間もできます。

禅僧に聞いた究極の寝起き法とは?


これまで紹介した時間にシビアな職種の人たちは、それぞれにちょっとした寝起きの工夫をしています。でもせっかくなら、これまで誰も聞いたこともないような究極の寝起きの方法を聞いてみたいものです。そう思って訪ねたのは、とある小さな禅宗のお寺。数ある仏教宗派のなかでも禅宗の修行、とりわけ雲水(うんすい)と呼ばれる修行僧は、午前3時に起床するらしいのです。就寝は午後の10時。特別な寝起きの方法があるのか、住職のHさんに聞いてみました。

「雲水は毎日の生活で、1人でも寝坊すると連帯責任となります。自分の寝坊のために他の雲水に迷惑がかからないよう、必死に起きようとするので睡眠も浅いです。当然座禅など組んでいても激しい睡魔に襲われます。仏教徒は、簡単にいうと『完璧な人間を目指す』、つまり悟りに達することを目指します。それは高僧などに命じられて目指すわけではなく、自ら目指すわけです。簡単に言えば『自覚』ですよね。当時は思い至りませんでしたが、雲水時代の必死の寝起きでは、迷惑が掛けられないという自覚が養われているかもしれません。ちなみに雲水時代から現在まで、私も目覚ましを用意しています。しかし昔も今も、目覚ましが鳴る前に目が覚めます」(住職・Hさん)

Hさんのお話からは、しっかりとした自覚こそが寝起きの原動力であることが分かります。何年間も休日など無く、ひたすら午前3時起きの毎日を過ごす雲水に比べたら、週に2日休むことができる一般のビジネスマンの方が楽かもしれませんね。休めるときはしっかり休み、規則正しい毎日を心掛けること、そして何より、仕事への責任という自覚を持つことが、最も有効な寝起きの手段なのかもしれません。


※この記事は2014/05/16にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています

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