あなたの職業の人はどうやって人脈を広げてる? 職業別人脈の広げ方

ビジネスにおいて非常に大切な人脈づくり。前回のはたらき世論調査では、人脈づくりの方法と年収の関係をお伝えしました。

あなたの職業の人はどうやって人脈を広げてる? 職業別人脈の広げ方

ビジネスにおいて非常に大切な人脈づくり。前回のはたらき世論調査では、人脈づくりの方法と年収の関係をお伝えしました。

さらに気になるのが、職業と人脈づくりの方法の関係。はたして、皆さんと同じ職業のビジネスパーソンはどうやって人脈を広げているのでしょうか。

今回のはたらき世論調査では、ビジネスパーソン648人への調査をもとに、人脈づくりの方法ごとにそれぞれの職業のビジネスパーソンが、1カ月に平均何人と出会っているのかを調査しました。


質問事項:

1カ月間に新しく出会う人は何人くらいいますか? 仕事上での出会い、仕事以外の出会い、それぞれ人数をお答えください。その際、直接会った人と、対面ではなくSNSやe-mailなどネット上でつながった人の人数を分けてお答えください。

回答数:648人

 

医療系専門職は意外にも仕事×対面の出会いが多い

 


職業柄、仕事でたくさんの人と接する、営業系、販売/サービス系のビジネスパーソンは、1カ月に仕事関係で、なおかつ対面で出会う人数は、他の職業よりも多いという結果に。

営業系、販売/サービス系、医療系専門職の方は、人脈を広げる方法として、仕事関係のイベントや交流会に参加するのはもちろんのこと、「そうした機会で積極的に参加者と会話することを心掛けている」という方が多く見受けられました。

また、「デキる社会人は休日の過ごし方が違う! トップ営業マンが実践する4つの習慣」で紹介したように、営業系のビジネスパーソンは飲み会に日頃お世話になっている人を誘って感謝を伝えるなど、細かい配慮ができることが、人脈をよりたしかなものにするために役立っているのかもしれません。

エンジニアは仕事×ネットでの出会いが多い

 


同じく仕事関係の出会いでも、対面ではなくネット上でつながる人は、技術系(IT・通信)が2位のクリエイティブ系と4人以上の差をつけてトップに。エンジニアはやはりネット経由で仕事をしているため、仕事関係で対面ではなくネット上でつながる機会が他の職業よりも多いことが分かります。

具体的には、「ブログやSNSで仕事のノウハウを発信し、そのブログを読んだ人とつながった」など、ネット上での情報発信を上手にリアルな出会いにつなげているよう。以前「ベンチャー企業としてスタートするはずが直前でクビに! ピンチを救ってくれたのは『数珠つなぎ人脈術』だった」の記事で取材した株式会社ietty(イエッティ)の取締役CTO、戸村憲史さんも、リアルなコミュニケーションから人脈を広げてきたそうです。ネットで完結せずに、いかに対面のコミュニケーションに発展させるかが人脈づくりの鍵といえるでしょう。

一方、事務/アシスタント系と農林漁業という、ネット経由で仕事をする機会が少ない職業は、仕事関係で対面ではなくネット上でつながる人数は0人という結果になりました。

教育関連の人はオフに人脈を広げてる?

 


仕事以外で対面で出会う人の平均人数も、仕事で対面で出会う人の平均人数と同様、営業系が多い結果に。仕事以外の場でも、営業系はたくさんの人と接しているようです。もともと人と接することが好きだったり、仕事をする中でプライベートでも生かせるコミュニケーション力を身に付けたりする人が多いことが要因でしょうか。

また、教育関連が仕事以外で直接人と出会うことが多いのは、普段は学生・生徒と接することが多いので、仕事がオフのときには積極的に出会いを求めて活動しているのかもしれません。

クリエイティブ系は仕事以外でもネットでつながりやすい

 


仕事以外で、なおかつネット上でつながった平均人数のトップはクリエイティブ系。クリエイティブ系の人は自分の作品やプロダクトがあるため、ネット上で互いの作品を批評し合うなど、共通の話題をつくりやすいのかもしれません。

また、ここでも事務/アシスタント系と農林漁業は低い数字に。これらの職業は、ネットで人脈を広げることが苦手な傾向があることが浮き彫りになっています。

まとめ



全体を振り返ってみると、職業ごとに人脈を広げやすいもの、広げにくいものがあることが見えてきます。しかし現在では、SNSやブログが普及し、オフ会や異業種交流会といったイベントも頻繁に行われているなど、人脈を広げるチャンスは過去と比べて格段に広がっています。

もっとたくさんの人と出会いたいな、という方は、ぜひ積極的にそれらの手段を活用し、人脈をひろげてみてくださいね!


※この記事は2015/10/22にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています

page top