世界で最も親しまれている炭酸飲料といったら何を想像しますか?昔から各国で不動の人気を誇るコカ・コーラを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。日本でも鉄板中の鉄板ですよね。
そのコカ・コーラの色といえば、黒というか濃い茶色。けれど南米・ペルーには、なんと“インカ・コーラ”と呼ばれる黄金色のコーラが存在するのです。今回は、そんなペルーの国民的ジュースをご紹介します。
ペルーで大人気の“インカ・コーラ”とは?
日本では聞きなれない“インカ・コーラ”は、南米・ペルーの首都リマの建設400年を記念して、1935年にリンドレー社より発売されました。
かつて南米に黄金をもたらす一大文明を築いたインカ帝国の名を冠しており、色もそれに則った通常のコーラのイメージを覆す鮮やかな黄金色です。アメリカなど一部では、別名“ゴールデンコーラ”とも呼ばれています。
インカコーラ(ペルー)
— 世界の飲み物bot (@world_drink_bot) 2017年4月4日
ゴージャス感溢れる金色のコカコーラ。「ゴールデンコーラ」と呼ばれ、ペルーでは国民的飲料。甘く優しい口当たりが魅力的で、ペルー料理に非常に合う。インカ帝国の遺産と言われても違和感がない。 pic.twitter.com/105GalAYDk
これが黄金色のコーラ “インカコーラ”です
味は炭酸が弱めで、ジュースのようなまろやかな甘みが強いのが特徴。日本人にとっては甘みが強すぎると感じることもあるかもしれませんが、現地の人はとにかくこのあまーい味の虜(とりこ)です。
レストラン、ファストフード、スーパーマーケット、露天、機内サービスまでどこもかしこも“インカ・コーラ”のテーマカラーである青と黄色のラベルが目を引きます。発売当初より国民から圧倒的な支持を受けており、もちろん今でもその人気ぶりが変わることはありません。
“インカ・コーラ”と他社コーラの関係
世界的にコーラといえば、絶対的なシェアを誇るコカ・コーラとペプシ・コーラですよね。けれどペルーではこの二大勢力でさえ“インカ・コーラ”に勝つことは適わず、シェアを奪うことはできませんでした。ペルーの人にとってはやっぱり“インカ・コーラ”に勝るものはないわけで、国民の深い愛情を感じられますよね。
そこで最終手段に踏み切ったコカ・コーラ社は1999年、リンドレー社に3億を出資するジョイントベンチャー契約を締結。これにより事業提携を果たした両社は、ペルー国内の飲料製造販売事業を統合しました。
コカ・コーラ社はペルー国外での“インカ・コーラ”の製造販売権を取得することに成功し、今では日本でもファンができるほどの認知拡大を果たしています。
日本での“インカ・コーラ”
日本でも一部の間で熱狂的なファンを持つようになった“インカ・コーラ”ですが、国内の認知度としてはまだまだなのではないでしょうか。日本ではリードオフジャパン株式会社が取り扱っており、缶のデザインは日本仕様になっています。
通販以外では、輸入食品を扱うカルディコーヒーファームや、バラエティ雑貨店のヴィレッジヴァンガードなどで購入することができます。1缶108円と価格もリーズナブル。甘みがとにかく強いので、暑い日に氷をたっぷりと入れて味わうのが良さそうです。
いかがでしたか?通常のコーラももちろん美味しいですが、ペルー国民の深い愛情を受けてきた黄金色のインカ・コーラも試してみてはどうでしょう。どちらが好みか飲み比べをしてみてもいいかもしれません。青と黄色のロゴを見かけたら、是非一度手に取ってみてください。
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