残業時間ランキング<最新版>を発表!残業時間が多い職業(業界)は?

先月のあなたの残業時間はどれくらいですか?ビジネスパーソン15,000人に対して行った残業時間の調査(2022年4月~6月)によると、月の平均残業時間は20時間を超えています。今回は残業時間にまつわる調査をもとに、残業時間が多い職種をランキング形式で紹介します。

 

残業時間の平均は月22.2時間

平均残業時間(全体)の推移

2022年度調査によると、平均残業時間は、1カ月あたり22.2時間という結果になりました。2020年、2021年と比べると増加していますが、コロナ禍以前の2019年(24.9時間)の水準にまでは戻っていません。

なお、2022年度の平均残業時間の細かな内訳を知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

>>>みんなの残業時間はどれくらい?気になる平均残業時間内訳をチェック

20代〜50代で一番残業している年代は?

続いて、「年代」という観点から、平均残業時間の傾向を確認していきます。20〜50代で一番残業している年代はどれでしょうか。

年代別では30代が一番残業をしている結果に

年代別の平均残業時間(月)

年代別では、「30代」の平均残業時間がもっとも多く(23.3時間)、40代、50代、20代が続く結果でした。前回調査では、40代が1位、30代は2位でしたが、今回は順位が逆転しています。

年齢を重ねるにつれて、プレイヤーとしての役割だけでなく、「業績管理」や「マネジメント」などマネージャーとしての役割も求められることがあります。会社の成長を担う一方で、部下の育成にも力を入れなくてはならないからこそ、30代・40代で平均残業時間が長い傾向にあるのではないでしょうか。

全年代で平均残業時間20時間以上の職種も

年代別の平均残業時間を見ると、20代のみ平均残業時間が20時間を下回っています。しかし、職種によっては、20代を含む全年代で平均残業時間が20時間を超える職種もあります。

職種別の平均残業時間(月)

全年代で平均残業時間が20時間を超えている職種のひとつが、クリエイティブ系職種です。単純計算でどの年代においても「1営業日あたり1時間以上の残業」をしている傾向にあります。20代・30代では、月平均残業時間が30時間を超えています。

クリエイティブ系の職種とは、出版・広告・映像関連やファッションデザイナー、ゲームクリエイターなどです。EC市場規模拡大とともに、Webサイトを充実させようとする企業が増えている点が、クリエイティブ系の労働時間長期化の要因のひとつといえるでしょう。

そのほか、「企画/管理」「モノづくり系エンジニア」「建築/土木系エンジニア」も、20代から50代までの各年代で月平均残業時間が20時間を超えています。

<出典>
90職種別の残業時間ランキング(doda)

年代・職種別の平均残業時間トップ5

続いて、年代・職種別の平均残業時間トップ5を確認していきましょう。

年代・職種別の平均残業時間

「30代・クリエイティブ」が32.5時間で最多です。続いて、「30代・建築/土木系エンジニア」「20代・クリエイティブ」となっています。

トップ5の職種はいずれも「クリエイティブ」もしくは「建築/土木系エンジニア」です。

<出典>
90職種別の残業時間ランキング(doda)

平均残業時間の多い職種は?

では、平均残業時間の多い職種はどれでしょうか。平均残業時間の多い職種ランキングは、以下の通りです。

職種別の月平均残業時間(多い順)

クリエイティブ系の「プロデューサー/ディレクター/プランナー(出版/広告/Web/映像関連)」と「ビジネスコンサルタント」が同率で1位(37.1時間)でした。どちらの職種も、コロナ禍で業務のデジタル化を推進する企業が増えた点が、平均残業時間の長期化要因として考えられます。

3位は、建築/土木系エンジニアの「施工管理が」の35.3時間です。

ランキングを踏まえると、Web業界やコンサル業界、建設業界などの業界で、月平均残業時間が長い傾向にあるといえるでしょう。

<出典>
平均残業時間の多い職種 ランキングTOP20(doda)

残業の少ない職種ランキングでは事務やアシスタントが上位

平均残業時間の多い職種TOP5が全て30時間を超えているのに対し、10時間程度の職種もいくつか存在します。残業の少ない職種ランキングをまとめました。

職種別の月平均残業時間(少ない順)

残業が少ない職種では、上位3位までが「事務/アシスタント」系職種となっています。また、6位以下も「事務」や「アシスタント」系の職種が多いです。

1位の「秘書/受付」は、前回調査時と比べてさらに0.5時間短くなっています。ICTを活用した業務効率化など、職場環境の変化が残業時間短縮の要因かもしれません。

<出典>
平均残業時間の多い職種 ランキングTOP20(doda)

 

残業時間は業界・企業・職種・年代などによって様々

2022年度の調査において、全体の平均残業時間は月22.2時間でした。年代別では「30代」、職種別では「クリエイティブ」や「建築/土木系エンジニア」などの仕事で残業時間が多く、中には30時間を超えていることもあります。

残業時間は、業界・企業・職種・年代などによって様々です。今回の調査結果をきっかけに、ご自身のワークスタイルを見直してみてはいかがでしょうか。

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90職種別の残業時間ランキング(doda)

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