【ある意味、泣ける話…】厳しい上司の言葉に隠された、本当の想いとは?

「あの人、ちょっと厳しすぎじゃない?」「このあいだも部下泣かせてたよ。」

【ある意味、泣ける話…】厳しい上司の言葉に隠された、本当の想いとは?

「あの人、ちょっと厳しすぎじゃない?」「このあいだも部下泣かせてたよ。」

あなたの周りにも、厳しすぎる上司、いませんか?

そういう人がいる職場って、どうしても辞めたくなりがちですよね。嫌な意味で、泣ける話です。

「あの人、厳しすぎる!一緒に仕事するなんて無理!」
……とりあえず、落ち着いてください。何故上司がそのようなことを言うのか考えたことはありますか?

今回は、上司が何を考えながら部下に厳しい言葉をかけているのか一度冷静になって考えてみましょう。上司の心の声を知れば、いい意味で泣ける話に変わってくるかもしれません。

上司から部下への厳しい言葉

 

【ある意味、泣ける話…】厳しい上司の言葉に隠された、本当の想いとは?



IT企業に入社3年目のMさん。営業部に配属され、忙しい毎日を送っている。ある日、厳しいことで有名な部長から呼び出しが。先日、上司に頼まれたため考えに考え抜いて作成した、プレゼン資料についての内容だったのだが……。

部長「お前、最近たるんでない?甘えてるんじゃないの?この間作らせたこの資料、お前のやつ明らかに質が悪すぎ。何を考えて作ったらこんなものになるの?こんなレベルのことしかできないわけ?

M「すみませんでした。(ちゃんと考えて作ったのになんでこんなこと言われるんだ……)」

部長「お前、そんな仕事ばっかしてていいと思ってんの?

M「……良くはないです。(なんでこんなこと言われなくちゃいけないんだ。)」

部長「こんな中途半端な仕事ばっかりしてるなら辞めちまえよ!

M「すみませんでした。作り直します。(そこまで言わなくたっていいじゃないか。)」

部長「いや……。もう、俺がやるからいい

M「……わかりました。ありがとうございます。(じゃあ始めから部長がやればいいのに…)」

部長「何か言いたそうだな。お前。文句があるなら結果出してから言えよ!」

帰宅後、Mさんは退職を考え始めた。こんな上司の下ではやっていけない、と。何故、自分が一生懸命やった仕事に対してあんなに言われなくてはいけないのか。イライラするし涙は止まらない。辞めていった人たちの気持ちがわかった気がした。

【ある意味、泣ける話…】厳しい上司の言葉に隠された、本当の想いとは?



翌日、喫煙所の前を通ると、聞き覚えのある声でこんな会話が聞こえてきた。

部長「俺はMに期待してるんだ」

社員A「え。昨日あんなに怒鳴りちらしてたじゃないですか!」

部長「悔しい想いを経験して上がってきてほしくて。実際もっとMはもっと質のいいものを作れるはずだから、お前はそんなもんじゃないだろうっていう気持ちも込めて言った感じかな。俺は、実はもうすぐ異動になる。基本的に今いるチームのやつらは優しいから、今、俺がいるうちに危機感の持てるようなことを言わなきゃいけないっていう使命感みたいなものがあるんだよね……。厳しくいわれないと気づけないこともあるだろ?できればあんなこと言いたくないけど、それがMの成長につながるんじゃないかと思ってるんだよ」

そんな心の声を知ったMさんの部長を見る目は、それから大きく変化。この人は自分に期待しているから厳しく言ってくれているんだと思えるようになり、前向きに仕事に取り組めるようになったそうです。

上司の厳しい言葉は、良い意味での泣ける話?

 

【ある意味、泣ける話…】厳しい上司の言葉に隠された、本当の想いとは?



上司の心の声に気が付かずに、「会社辞めろ」と、言われたら確かに辞めたくもなるでしょう。

しかし、上司からすると、実は部下に成長してほしいという、ただその一心なことも多いのです。たくさん期待をしているからこそ、ついつい厳しい言葉をかけてしまうんです。

上司といえども人間。人が嫌がることは、できれば言いたくない。でも、部下の成長を促すためには、厳しい言葉をかける役も必要……。上司はこんなことを考えながら、断腸の思いで部下に厳しいことを言っているんです。泣ける話ですね……。

まとめ


思い出してみると、言われた言葉の数々は、あなたの成長を促すための言葉だったのではないですか?厳しいことを言われると、嫌われているのかなと思ってしまいがちですが、逆に何も言わないで放置しているような上司ほど、あなたの成長を考えてくれていなかったりします。

「……確かに、私に厳しいことを言ってくれるのは、あの上司だけかもしれない……。」

もちろん「厳しい上司にも、「愛のある上司」と「自分のことしか考えていない上司」がいますので、まずは、その上司の厳しさが、どちらなのか探ってみてください。いつか「あなたの言葉のおかげで頑張れた」と上司に話せる日があれば、それはいい意味で“泣ける話”になるのではないでしょうか。

※この記事は2016/11/04にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています

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