ビジネスの現場で“無理なお願い”を聞いてもらう6つのテクニック

仕事で取引先や同僚にやむを得ず無理なお願いしなくてはならない場面、ときどきありますよね。

ビジネスの現場で“無理なお願い”を聞いてもらう6つのテクニック

仕事で取引先や同僚にやむを得ず無理なお願いしなくてはならない場面、ときどきありますよね。

こんなとき一人で抱え込まず、上手に周囲に頼めるかどうかはビジネスパーソンにとって必須スキル。
そこで今回は、“お願いスキル”を底上げするために、ちまたのデキるビジネスパーソンたちのお願いテクニックを聞き込み調査! 上級者がどのような言い回しを駆使しているのか、6つのタイプ別に分析してみました!

【タイプ1】私も苦しむからあなたも苦しんでほしい!「巻き込み型」


「こちらのミスでデザイン発注ができておらず、どうにかして納期を間に合わせられないかフリーのデザイナーさんにお願いをする際に、“家事や雑用を自分がすべてやるから!”とデザイナーさん宅に泊まり込みなんとか仕上げてもらいました。かなり無理なお願いでしたが、納品時には互いに抱き合って喜びました。デザイナーさんにとっては完全に巻き込まれた形なんですけどね(笑)」(27歳男性/編集者)

無理なお願いをされているにも関わらず、相手が自分を助けてくれている、応援してくれている、と錯覚させることが大切ということなのでしょうか…。

【タイプ2】あえて緊張感を用意する「オーバー型」


「大口のクライアント先から無理を言われ承諾してしまい、それを部下に伝える際、わざと神妙な面持ちで『君たちにお願いしたいことがある』と会議室に部下たちを集めました。張りつめた緊張感の中、みんなに打ち明けると『なんだ、そんなことですか』、『もっとすごいお願いされるかと思った』と見事に安心してくれ、なんとかごまかせました」(31歳男性/メーカー)

【タイプ3】本当の狙いはお願いのほんの一部…。「歩み寄り型」


「よくやるのは、本当は少額の値引き交渉が目的だったのですが、あえて大きな金額の値引きを打診し、取引先を一度困らせます。その後歩み寄りの姿勢を見せ、互いに合意の上で契約。結果として目標金額よりだいぶ安く仕入れることができます。基本というか、もう癖になっている感じです。性格悪いなあと自分でも思います」(28歳男性/製造業)

わざと大きな話に膨らませたり、問題の本質を別のものにすり替えるのはビジネスの交渉術としてはやはり定石なのでしょうか。

【タイプ4】社内の名物にしてしまおう「キャラクター型」


「とにかく“助けてください!”と騒ぎます。社内でも僕のヘルプは有名なので、誰かしらがお願いを聞いてくれます。僕を助けること自体が名物みたいになっている節もあるので、なんというか、自分のキャラに助けられている感じですかね」(22歳男性/保険業)

一見開き直りとも思えますが、自分が他者にどのように見られているのかを客観視できているからこその妙技ですね。ただこのキャラクターで許されるのは、新人のころまでかも?

【タイプ5】SNSを使って相手のやる気を促す「ソーシャル型」


「取引先の担当に電話で無理を言ってお願いをしたあと、すかさず『Facebook』で“頼りになる担当がいる。いつも彼には助けられている。今回も仕上がりが楽しみだ”みたいなことをつぶやいておきます。本人も必ず見ているはずなので、SNSでフォローとプレッシャーを与えています」(30歳男性/広告業)

「SNSは本音を言う場」という前提あっての方法です。SNSを嫌みや怒りをぶつける場として使う人もいますが、どうせならこういった使い方をする方が世渡り上手かもしれません。最後は、今までのパターンと異なり苦手な人を上手に避けるためのお願いテクニック。

【タイプ6】お願いを通すためにはどんな手でも使う「スピリチュアル型」


「苦手なお客さまの相手を同僚にお願いしたいとき、“私あの人と星回りがよくない”“あのお客さんと同じオーラがあなたには見える”などとテキトーなことを言って変わってもらいます(笑)。最初は真剣に聞いてくれていた同僚たちも、最近はあきれた感じです」(26歳女性/アパレル)


みなさんいろいろ工夫してお願いしているんですね……。しかしあまり調子に乗って「無理なお願い」をし過ぎると、周りから「ずるいヤツ」と思われてしまいます! くれぐれもこれらのテクニックのご利用は計画的に!


※この記事は2014/03/13にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています

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