「喫煙者は採用しない」企業が増加中!? タバコは就活に不利って…ホントなの!?

「平成28年全国たばこ喫煙者率調査」によると、成人男性の喫煙率は29.7%で、昨年と比べの-1.3%減少し、全体的な喫煙人口は現在2027万人と2015年度と比較して57万人減少。全体的に見ても喫煙者は徐々に減ってきているようです。

「喫煙者は採用しない」企業が増加中!? タバコは就活に不利って…ホントなの!?

「平成28年全国たばこ喫煙者率調査」によると、成人男性の喫煙率は29.7%で、昨年と比べの-1.3%減少し、全体的な喫煙人口は現在2027万人と2015年度と比較して57万人減少。全体的に見ても喫煙者は徐々に減ってきているようです。

喫煙者にとっては肩身の狭い時代になりつつありますが、最近では、業務効率の低下防止や社員の健康増進を理由に「喫煙者は採用しない」と銘打っている会社も増えてきているのだとか。

例えば、北信越地方を中心に展開する株式会社ワシントン靴店では新卒大学生向け採用ページで、応募条件の2つ目に、「タバコを吸わない人 会社の経営方針で現在は、非喫煙者のみを採用しています」と明記しています。
また、システム開発やコンサルティング業務を行うAcroquest Technology 株式会社も全社禁煙がポリシーであるということが公式HPにて記されており、赤字で「当社では喫煙者の採用はしておりません」とわかりやすく表記されています。ほかにも人材コンサルティング業の株式会社ウィルワンも今年度の新卒採用活動から喫煙者を対象としないことが、採用ページにて記載されています。
わかりやすい例としては禁煙補助薬を取り扱うファイザー製薬の例があります。禁煙をサポートする製品や「すぐ禁煙.jp」など、禁煙を積極的に進めている同社はそのイメージを壊さないために、社内でも「喫煙者ゼロ宣言」を行なっているといいます。

こうした一連の流れに対して、ネットでもさまざまな声が上がっています。

「喫煙者は仕事中に『ちょっと一服』と言って席を立つ。効率や生産性の悪さを考えたら、そのリスクを避けたいと思うのは経営者として当然では」、「体に悪いことをして、病気のリスクを高めている人を会社側は積極的に雇うだろうか。社員が病気になれば、病気休暇を出して、会社が負担を被ることになってしまうし・・」といった非喫煙者採用に対して賛成的な声も上がっていますが「ここまでくるとヒステリックすぎるのでは」「吸う人でも吸わない人でも効率良いやつも悪いやつもいる」といった中立派の意見も見られます。
ビジネスパーソンたるもの日々仕事をこなしていくためには何と言っても身体が資本。非喫煙者にとっては「受動喫煙」の影響が一番気になる問題かもしれません。
煙草はあくまで嗜好品なので、喫煙者の方は就業中は喫煙での離席を減らし仕事に集中する時間を増やすなどの対策が必要かもしれません。

当時は「会社での喫煙者同士のコミュニケーションも重要」などと言われていた時代もあったようですが、「非喫煙者採用」は煙草に対する世間的な印象や評価が変わりつつあることを示す顕著な一例……なのかもしれません。

この流れをうまく汲み取りながら、社内で新たにコミュニケーションをとる手段を考えたり、業務の効率化が進む対策を捻るのもいいのではないでしょうか。

(関連リンク)
2012年「全国たばこ喫煙者率調査」、男女計で21.1%
「喫煙者は採用しない」企業広がる 製薬会社に書店、靴店…
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※この記事は2013/06/21にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています。

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