「学生時代勉強しておけば…」後悔してるなら学生になっちゃおう! 社会人こそ大学院に行くべき5つの理由

「キャリアアップを目指してもう一度勉強をしたいけど、時間が……」。学生時代は勉強が嫌だったのに、社会人になってからそんな思いを抱いたことはありませんか?

「学生時代勉強しておけば…」後悔してるなら学生になっちゃおう! 社会人こそ大学院に行くべき5つの理由

「キャリアアップを目指してもう一度勉強をしたいけど、時間が……」。学生時代は勉強が嫌だったのに、社会人になってからそんな思いを抱いたことはありませんか?

そんな方にオススメなのが大学院。最近では忙しい社会人が、大学院に入って学び直す例が増えています。そこで今回は、『社会人が学びたい大学・大学院』(日経BPムック)のデスクである井上俊明さんに、社会人こそ大学院に行くべきだという理由についてお聞きしました。

忙しい社会人でももう一度学べる!


そもそも忙しい社会人が、会社以外に「学びの場」を求めることは可能なのでしょうか。井上さんは次のように話します。

「大学院やビジネススクールが多様化してきています。それは講義内容という意味だけではありません。講義の時間帯や場所に工夫を凝らしたり、インターネットを活用したりと、学生より社会人が学びやすい環境を大学院が整えてきています。また、2014年10月1日には『教育訓練給付制度』(注1)が拡充されたことも追い風になっています」(井上さん:以下同じ)



その結果、より充実した人生を追い求める主婦層やシニア層といった人たちや、キャリアアップを目指したい忙しい会社員にも、学びの場への間口が広がっているようです。

(注1:教育訓練給付制度とは、厚生労働省が指定する施設であれば、入学金と授業料の一部が支給される制度です)

社会人にこそ大学院がオススメな理由



さらに井上さんは「社会人だからこそ大学院をオススメできる理由がある」と語ります。その理由を次の5つにまとめました。

●理由1:自分が目指すキャリアに合わせた分野が選べる。

「社会人を経験すると、自分がどのような分野で働いていきたいのかが明確になります。今までやってきたことに軸を置きつつ、これからどんなキャリア形成をしていきたいのかを念頭に置いて、“何を学ぶか”が決められる。それが大学院を社会人にオススメできる理由の1つです」



●理由2:外部に人脈ができる。

「よくいわれていますが、外部に人脈ができることは大きいでしょう。社会人をしていると、特殊な業界ではない限り、なかなか会社の外に人脈をつくることができません。目の前のことや会社の中だけのことに追われていては、キャリアアップは難しいでしょう。会社の外に人脈を築くことで、さまざまなチャンスが生まれます。そんな人脈を形成しやすいのも、大学院の魅力でしょう」



●理由3:会社で壁にぶつかったときの心の支えになる。

「社会人が学ぶならば、実際に社会の現場で使える資格やスキルが身に付くものを選ぶのがよいと思います。それは心の支えになるからです。例えば会社で壁にぶつかって、窮地に立たされても、大学院で学んだことや資格があれば、“会社を飛び出しても何とかなる”と思うことができるでしょう」



●理由4:学ぶ意欲が違う。

「大学からストレートに大学院に進んだ人にくらべると、一度会社で働いたことのある人は、学びに対する意欲が違います。それは『キャリアアップがしたい』『起業したい』『この業界に転職したい』といった明確な目的を持つことができるからです。私自身も、社会人になってから社会保険労務士の資格を取りました。時間がない中でどう学ぶかということもあったので、高い意欲をもって学ぶことができましたね」



●理由5:学びやすい環境になってきている。

「先にも話した通り、国の法制度や社会の風潮として、より学びやすい状況になってきています。会社側も“人材不足”という問題があるので、大学院などで学ぶことに対して寛大になってきていると思います。会社としては、せっかく育ててきた社員に辞められたらそれだけ損ですから。専門性を高めたうえでそれを役立ててもらうなど、会社のほうもいろいろなキャリアの形を考えているようです」


自分に合った大学院を選ぼう!


それでは、実際に選択肢としてどのような大学院があるのでしょうか。

既出の『社会人が学びたい大学・大学院』でも記載されている中から、いくつかおすすめの大学院をご紹介します。ここで紹介できるのはほんの一部ですが、この記事や『社会人が学びたい大学・大学院』などの資料を参考にしながら、ぜひ自分のキャリアアップに適した大学院を見つけてください。

●慶応義塾大学大学院経営管理研究科

経営学修士(MBA)を取得できる大学院の1つ。国際水準の教育の質と圧倒的な学習量によって、これからのグローバル社会でも先頭に立てるビジネスリーダーになるための素養を獲得することができます。一度休職して、本気で学びたいという人に適した学習環境だといえます。

●グロービス経営大学院大学経営研究科経営専攻

土日および平日の夜間を使って、経営学修士を取得できる大学院の1つ。同大学院では、単科生制度を採用しています。大学院本科入学前でも講義を受講でき、その際に取得した単位も卒業に必要な単位と認められるため、忙しいビジネスパーソンにとって学びやすい環境です。

●青山学院大学大学院会計プロフェッション研究科

あらゆる企業活動・経済活動の基本となる会計を学ぶことができるのが、同大学院。公認会計士や税理士はもちろん、企業などの監査責任者、コンサルタント、アナリストなど、さまざまな分野の実務と直結したカリキュラムなので、自分が進みたいキャリアにつなげやすいといえます。

●目白大学大学院心理学研究科

現代人が抱える心の問題が増加の一途をたどる中で、心理学の重要性が高まっています。そんな心理学を学ぶことができるのが同大学院。コンサルタントやカウンセラーを育成する「現代心理学専攻」、臨床心理士の資格試験を実務経験なしで受験できる「臨床心理学専攻」、心理学を総合的に研究する「心理学専攻」の3つから、学びの場を選ぶことができます。

●立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科

国際社会で欠かせない異文化間での理解を支えるのが、異文化コミュニケーション。異なる文化的背景を持つ者同士のコミュニケーションについて学ぶことができる同大学院で学べば、人類の平和やサステナビリティ(持続可能性)といった現代社会の諸問題を解決できる人材になることができるかもしれません。

大学院はキャリアアップのための選択肢


いかがでしたでしょうか。会社が個人に望むキャリアアップと、本人が望むキャリアアップには、どうしてもギャップが生じがちです。そこで、やはり自分が望むキャリアアップのためには、自分でなにか行動を起こさないといけません。大学院はその1つの選択肢となるでしょう。ぜひ自分に合ったキャリアを築いていくために、もう一度学ぶことも考えてみませんか?


(参考資料)
『社会人が学びたい大学・大学院 2015年度版』日経BPムック

識者プロフィール
井上俊明(いのうえ・としあき)/日経トップリーダー編集委員。医療・介護雑誌の編集部を経て1998年から5年間日経ビジネス編集部に所属し、税金、健康保険、年金などを受け持つ。2007年社会保険労務士登録。

※この記事は2015/06/12にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています。

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