暇なときにすることをパターン別に紹介!仕事力アップにもつながるおすすめの過ごし方とは

自由な時間ができたのに、何をしていいかわからないときはありませんか?そういった時間を有意義に過ごすためのアイデアについてご紹介します。

暇そうにしているビジネスパーソンの様子

自分の時間がほしい、休みたいと思っていても、いざ自由な時間ができると持て余してしまうビジネスパーソンは、意外に多いのではないでしょうか。せっかくなら、効果的にリラックスやリフレッシュができたり、スキルアップにつながったりするような過ごし方をしたいですよね。

本記事では、キャリアコンサルタントでメンタル心理カウンセラーの永田修也さんにお話を伺い、暇な時間を有意義に過ごすためのアイデアをご紹介します。

暇なときにすることがなくて悩みがちな人の特徴は?

暇で悩んでいる人

せっかく時間ができたのに、何をしようか思いつかず悩んでしまう人もいるかもしれません。ここでは、暇な時間の使い方に悩みがちな人の特徴について解説します。

何かしなければと焦っている

暇な時間をどう過ごそうか考えがちな人は、「〇〇しなければならない」という固定観念があるのかもしれません。充実した時間を過ごしているように見える人と比べ、何もしていない自分がまるで悪であるかのように感じてしまうのです。相対的に物事を捉えるという、思考のクセがある可能性も考えられます。

新しいことへの苦手意識がある

これまであまり新しいことにチャレンジしてこなかった場合や、過去に新しいことを始めてあまりいい思い出がない場合、始める前に諦めてしまうことがあります。これによって暇なときにすることのレパートリーが少なくなり、マンネリに陥ってしまうというパターンも考えられます。

求めるレベルが高い

暇な状態に悩んでしまう人の特徴の一つとして、自分がやることに対して求めるレベルが高いことが挙げられます。「こういう状態じゃなきゃ嫌だ」「〇〇じゃないと自分には向いていない」など、無意識のうちにレベルを高く設定し、する・しないを決めてしまっているのです。そういう人は、結局自分がやりたいことがわからなくなり、悩んでしまう傾向にあります。

平日暇なときにすること:隙間時間のおすすめの過ごし方10選

平日暇なときにボーッとしている人

平日の夜や通勤中、何をすればいいか分からないという人も多いかと思います。ここでは、平日の隙間時間におすすめの過ごし方についてご紹介します。

歩いて帰宅する

夜の月明かりを感じながら街の中や近所を歩くと、心が落ち着き、ストレスの解消につながります。その際、どこに行こうかと頭で考えるのではなく、歩きながら「なんとなくこっちの方が面白いかも」と自然に身を任せてみると、思いがけない発見があったりします。

とにかくボーッとする

ソファで寝転んだり、床の上に大の字になったりして、「ただボーッとする」ということもアイデアとして挙げられます。実はこの時、何もしていなくても脳のデフォルトモードネットワーク(DMN)という部位が活性化しているのです。これは車でいうアイドリングモードのような状態で、脳の疲労を軽減してくれる役割があり、次の新しいアイデアや想像力を生み出す糧となります。

休日にやりたいことを書き出してみる

休日やりたいことがたくさんあったはずなのに、いざ休みになると何も思いつかないという人もいるのではないでしょうか。そんな事態を避けるため、平日の隙間時間のうちに週末の予定を立てておくのも良いでしょう。

半身浴をする

1〜2時間ほど、何もせずに半身浴をすることもおすすめです。情報を遮断して「無」の状態を作り出すことで、これまで出てこなかったアイデアが湧いてきたり、思いもよらない閃きが降りてきたりすることがあります。特にお風呂に入っている間は、スマホなどから離れ、意識的に無の時間を作りだしやすい傾向にあります。

ストレッチをする

ストレッチをすると、筋肉の緊張がほぐれ、肩こりや腰痛が緩和されます。デスクワークや立ち仕事の人には、特におすすめです。体が温まっているときに行うと、効果が高まるため、お風呂上りの暇な時間に行えるよう、意識してみると良いでしょう。

筋トレをする

暇な時間に筋トレをするなど体を鍛えることで、体力がつき、自信にもつながります。最近は自宅で行える「宅トレ」メニューが動画で配信されていることも多いため、手軽にはじめることができるでしょう。

1日の振り返りをする

仕事が終わった後、1日の振り返りを行うことで、自分の思考パターンを客観的に理解できるようになり、自分の強みや改善点を見つけやすくなります。時間があるときに試しにやってみるのも良いですし、習慣にできるとなお良いです。

読書をする

好きな作家の本を読んでリフレッシュするのもいいですが、あえて普段読まないジャンルの本を読むと、新たな発見につながるかもしれません。また、書店に足を運ぶだけでも、最新の情報や社会の動向、時代の雰囲気が見えてくるでしょう。ビジネスの発想のヒントが見つかる可能性もあります。

マインドフルネス(瞑想)を実践してみる

ちょっとした空き時間に、目を閉じて瞑想することもいいでしょう。もしかしたら今、あなたの頭の中は情報でいっぱいかもしれません。あえてスマホを触らず、「今、この瞬間」に集中してみましょう。普段からマインドフルネスを実践することで、集中力がアップし、仕事の生産性を向上させることにもつながります。

<関連記事>マインドフルネスとは?瞑想の実践方法や仕事の合間に取り入れる効果を解説

早めに就寝する

次の日も仕事があるのであれば、思い切って早めに就寝してしまうのもおすすめです。たっぷりと睡眠をとることで、翌日のパフォーマンスは明らかに向上します。翌日の朝、早起きしてやりたいことに挑戦するのもいいですね。

休日暇なときにすること:リラックスしたいときにおすすめの過ごし方6選

休日にリラックスしている人の様子

休日に暇な時間がある場合には、心身ともにしっかりと休めておきたいですよね。ここでは、休日にリラックスしたいときにおすすめの過ごし方についてご紹介します。

公園や山に出かけて自然に触れる

都会や街中で生活している人にとっては、自然に触れる機会はなかなか少ないのではないでしょうか。自然と触れ合うことは感性を豊かにし、心のリフレッシュにもつながるため、生活の質が高まります。天気が良い場合は公園や山に出かけ、自然を感じてみましょう。

料理をする

平日は料理をする余裕がない人も、休日には挑戦できるのではないでしょうか。ゆっくりと好きなメニューを作ってみるのも、気分転換になるはずです。外食だと栄養も偏りがちになるため、暇なときには積極的に自炊すると良いかもしれません。作り置きをしておくと、平日の自由時間も増えるでしょう。

カフェでのんびりする

自分のお気に入りのカフェや喫茶店を見つけて、コーヒーを楽しんだり読書をしたりと、のんびり過ごしてみましょう。時間に余裕があるのであれば、遠くの街まで足を伸ばし、新しい場所の開拓をするのもよさそうです。オープンな空間で自分だけの時間を過ごすと、自然に前向きな気持ちになれるでしょう。

好きな音楽を聴く

音楽だけに限らず、ポッドキャストで好きな著名人のラジオや落語など、自分の心がリラックスできると感じられるものを聴きながら、興味のあることに取り組んでみるのもおすすめです。無音だと雑念が出てきたり、考え事をしてしまったりする可能性があるので、何か音があるほうが、より有意義な時間になります。

DIY・ハンドメイド

暇な時間を利用して、自分の部屋に合う家具やアクセサリーの制作、編み物などに挑戦してみるのも良いでしょう。細かい作業に集中し、ひたすら手を動かすことで、リフレッシュできるという効果もあります。続けるうちに技術も身につきますし、自分のアイデアをうまく形にできると、達成感が感じられるはずです。

ジャーナリングをする

ジャーナリングとは、一定の時間内に、自分の感情や思考を思いつくままにノートなどに書き出すことを指します。具体的な出来事や気持ちを考えながら書くものとは違い、浮かんできた自分の気持ちを言語化することが特徴で、自己理解を深めることやストレスの軽減につながります。

<関連記事>「書く瞑想」ジャーナリングで頭と心を整えよう!まずは1日1分からスタート

休日暇なときにすること:おすすめのアクティブな過ごし方6選

休日アクティブに過ごす人の様子

体を動かしたり、街へ出かけたりするのが好きという人も多いのではないでしょうか。ここではアクティブに過ごすためのアイデアをご紹介します。

ドライブなど遠出をする

免許を持っている人はドライブをするのはいかがでしょうか。家の中でじっとしているよりも、外の空気に触れることで脳も活性化されます。目的地を定めてそこに向かうだけでなく、道中で音楽を聴いたり、英語のリスニングを勉強したりするなど、有効に時間を使うこともできます。また、意識的に普段行くことがない場所を選ぶことで、新鮮な気持ちを味わえるでしょう。

早起きをして散歩をする

早起きをして、まだ日が昇りきらない段階で散歩に出かけることもおすすめです。早起きは三文の徳と言われるように、朝日を浴びることでセロトニンが分泌され、夜眠る際の快眠にもつながります。その後は自分の自由時間として使うこともでき、充実した休日を過ごすことができるでしょう。

美術館や博物館に行く

休日に時間があるときは、美術館や博物館に行ってみるのもいいでしょう。自分の興味がある展示を見るのもいいですし、たまたま開催されている展示に行ってみると、心が躍る作品との予想外の出会いがあるかもしれません。日常の喧騒から離れて、心を静めるために訪れるのも良いですよ。

近所の神社や仏閣を巡る

近所の神社やお寺を回ってみるのも新しい発見があるかもしれません。祈願する行為を習慣にしておくと、マインドフルネスにもつながり、癒し効果があります。

図書館へ出かける

図書館へ出かけることもおすすめの過ごし方です。特に大きい図書館では雑誌や新聞も充実していますし、お金をかけずに楽しめるのも嬉しいポイントのひとつです。最近はコンセントがあったり、カフェが併設されていたりと過ごしやすい環境が整えられているところも多く、くつろぐことができるでしょう。

ランニングをする

時間があるときは、ランニングをしてみることもおすすめです。体力の向上が期待できるだけでなく、ランニング中に分泌されるエンドルフィンは「幸福ホルモン」と呼ばれておりストレス解消や気分の向上にも効果があります。まずは体を慣らすために、軽いジョギングから始めてみると良いでしょう。

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休日暇なときにすること:スキルアップ・将来へ向けたおすすめの過ごし方5選

休日資格勉強取得に向けて勉強する様子

暇な時間を有効活用して、自分磨きにつながるようなことをしておくのも良いでしょう。ここでは、スキルアップ・将来へ向けたおすすめの過ごし方を紹介します。

資格取得に向けて勉強する

時間があるときに、資格取得の勉強をはじめてみるのもおすすめです。勉強を通じて専門的な知識も身につきますし、キャリアの選択肢が広がることもあります。責任あるポジションへの就任や、ライフステージの変化に伴い、自由な時間が少なくなることもあるため、時間があるうちに資格取得に挑戦しておくと良いでしょう

副業に挑戦する

自分の自由時間がとりやすいうちに、やってみたいことにはどんどんチャレンジしていくのも大切です。会社で禁止されていない場合は、副業で興味のある分野に挑戦してみるのもいいでしょう。今後の人生やキャリアを検討する際の役に立つはずですし、収入が増えるというメリットもあります。

自己分析をする

自分のやりたいことが分からないという人は、これまでのキャリアや関心のある領域について振り返り、自分に対する理解を深めてみましょう。新たな自分の強みや、なりたい将来像を発見できるかもしれません。

人生設計を考える

忙しいときには、目の前のタスクや予定で手一杯になってしまいがちです。時間があるのであれば、じっくりと今後の人生やキャリアプランについての計画を立てておくのも良いでしょう。それによって、自分の希望を叶えるために必要な貯金額、転職活動をはじめるタイミングなど、今後とるべき具体的な行動が見えてくるはずです。

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リフレッシュと自己研鑽をバランスよく

休日リフレッシュする人の様子

暇な時間についつい仕事をしてしまう、仕事のことを考え込んでしまうという人には、リフレッシュが必要です。もし心に余裕があるのであれば、暇な時間を自己研鑽に当ててみても良いかもしれません。大切なのはバランスで、自分が今どういう状態なのかを理解したうえで、リフレッシュや自己研鑽に時間を使ってみましょう。自身のことが分かってくると、自然と時間の有効な使い方も分かるようになり、「暇な時間だな」と感じることはなくなってくるかもしれません。

監修:永田キャリアコンサルタント事務所代表 永田修也
国家資格キャリアコンサルタント、メンタル心理カウンセラーの資格を持つ。自動車部品やアパレル、福祉企業勤務などを経て、2016年にキャリアコンサルタントとして開業。現在では、個別でのキャリアカウンセリングはもちろん、YouTubeチャンネルやブログを通した情報発信のほか、主に学生の就職支援や社会人の退職・転職相談等の相談業務を行っている。また、障がい者福祉施設支援や更生保護施設での元受刑者の就労ガイダンスの活動にも従事するなど、多方面で活動している。

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