ビジネスの現場で使われる言葉は、時代と共に変化するもの。ふと気付けば、知らない言葉がまるで“当たり前”のように飛び交い、困惑した経験を持つ方も少なくないのではないでしょうか。
知っておくと、周囲とのコミュニケーションが楽になるかもしれないビジネスカタカナ。本シリーズも今回で第7弾を迎えました。
ぜひ、過去記事もあわせてご覧ください。
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新入社員として覚えておきたい、よく使われるビジネスカタカナ語
OJT(オージェーティー)|On-the-Job Training
「OJT」は主に新入社員を教育する手法の一つであり、現場で実務を担当させて、必要な知識や経験を習得させることを指します。教育というと座学や研修をイメージする方もいるかもしれませんが、それらと区別する意味合いで使われることが多いでしょう。
「習うより慣れろ」と言ってしまえば乱暴に聞こえるかもしれませんが、実際のところ現場に出たほうが色々なことが身につくということから、OJTは多くの企業で採用されています。
【使用例】
上司:今年の新入社員の研修はどうやってやるんだっけ?
部下:先輩社員と組んでのOJTを予定しています。
FYI(エフワイアイ/フワイ )|For Your Information
「FYI」の語源は「For Your Information」。その意味は「あなたのための情報です」から転じて、「ご参考までに」といったニュアンスが一般的です。
FYIは口頭ではあまり使われず、情報共有などを目的としたメールの件名などで見かけることが多いはず。雰囲気としては軽めなので、上司や取引先に使用するのは控えたほうが良いかもしれません。
【使用例】
(メールの件名などで)FYI:競合サービスの事例について
B2B(ビーツービー)|Business to Business
世の中には様々な取引やサービスが存在しますが、その中でも企業向けのものを「B2B」と言います。「ビーツービー」「ビートゥビー」と読み方は分かれますが、いずれも意味は同じです。
類語として、個人の顧客を対象にしたサービスを「B2C(Business to Customer)」、企業と個人の顧客を繋げるサービスを「B2B2C(Business to Business to Customer)」と呼びます。
また、頭文字のBを省略して、企業向けを「2B」、個人の顧客向けを「2C」と表現することもあります。
【使用例】
上司:今日の打ち合わせの準備は大丈夫?
部下:はい、今日はB2B、B2Cそれぞれに企画を作ってきました。
QOL(キューオーエル)|Quality Of Life
「生活の質」という語源を持つ「QOL」は、生活への満足度や幸福感などを示す言葉として、近年注目を集めています。
長時間労働や待遇の格差などを是正しようとする「働き方改革」も、QOL向上に繋がる活動のひとつと言えるでしょう。
例えば残業時間が減ると趣味や資格の勉強に時間を費やすことができ、QOLが向上します。はたらく私たちが嬉しいのはもちろん、企業側にとっても、「離職率が低下する」「社内の雰囲気が良くなる」などのメリットが期待できるでしょう。
【使用例】
社員:最近は残業時間も減ったし、QOLがかなり上がった感じがするなあ。
MTG |Meeting
「MTG」はちょっとした打ち合わせや会議を意味する「Meeting」を省略した言葉です。
読み方としてはそのまま「エムティージー」となりますが、あまり口頭では使われず、スケジュール帳やホワイトボード、メールなどで目にすることが多いでしょう。
これは「ミーティング」という言葉を縮めるために、「MTG」と書くようになったという背景があるからです。
【使用例】
(メールの件名などで)【本日のMTGについて】
FMT|Format
「FMT」も先ほどの「MTG」同様、口頭ではあまり使われず、メールやチャット等で文字数を短縮したい場面に使われる略語のひとつ。
その意味は「フォーマット」で、他の言い方としては、「テンプレ」「雛形」等があります。
【使用例】
(メールの文面などで)企画書の作成をお願いします。FMTは添付資料を参考にしてください。
ビジネスカタカナ語は決して難しいものではありません。むしろ意味を知ってしまえば、「なんだ、そんなことか」と感じることも多いでしょう。
ぜひこの機会に意味を覚えて、スムーズに業務をこなしていきましょう。
【よく使われるビジネスカタカナ語まとめ】
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