一度印刷をして、捺印したものをスキャンして、メールで送る……。パソコンで作った書類に捺印する作業って意外と手間と時間がかかりますよね。できればパソコン上で済ませたいものです。
正式な書類や契約書の場合は実際に印鑑を押さなければいけないケースもありますが、電子印鑑で十分な場合もあります。
そこで今回は、Microsoft Excel(以下、Excel)上で使用できる電子印鑑の作り方を3つご紹介します。電子印鑑を導入することで、手間が省けるほか、印刷不要なのでエコにもなりますし、なによりプリンターを持っていない人は是非とも覚えておきたいテクニックです。
Excelの図形を駆使して簡易印鑑を作る
まずは一番手軽にできる方法です。Excelの図形とテキストボックスを駆使して、印鑑を作ってみましょう。
【作成手順】
1.「挿入」タブ→「図形」の中で印鑑の外枠にしたいものを挿入(円や四角など)
2.図形を「塗りつぶしなし」「枠線を朱色」に変更
3.「挿入」タブ→「テキスト」→「テキストボックス」を挿入
4.テキストボックスに名前を入力
5.テキストボックスを「塗りつぶしなし」「文字色を朱色」に変更
6.図形や文字の太さ、サイズ、位置などを微調整
印鑑が完成したら、そのファイルを保存しておきましょう。使いたいときに、ファイルからコピペすればいつでも印鑑を押すことができます。
本物っぽくするワンポイントテクニック
ワンポイントテクニックとしては、枠線の色をグラデーションにして、二重線にするとより自然な印象になります。実際の印鑑はかすれていたり、色の濃淡が出たりするので、それを再現します。
名前が2文字以上の場合、1つのテキストボックスに入力すると字間が広すぎてしまうので、「1文字1テキストボックス」にすることで、文字と文字の間隔を調整できます。こうすることでより印鑑っぽくなります。
Excelのアドインを使う方法
「Excel電子印鑑」というExcelのアドインを使う方法もあります。ネット上には、電子印鑑のアドインを紹介しているサイトがいくつもあり、バリエーションも豊富です。安全性はお約束できかねますが、試してみるのもいいと思います。「Excel電子印鑑」を使うと、以下のような印鑑を作成できます。
実際の押印をスキャンしてPDFで取り込む
続いてご紹介するのは、少し手間はかかりますが上手にやれば実際に印鑑を押したように見える方法です。手順は以下の通り。
【作成手順】
1. 白い紙に実際に印鑑を押す
2. スキャナーでスキャンして、PDFファイルにする
3. PDFファイルを開く
4. スナップショットで印鑑部分をコピーする
5. それを必要なところに貼り付ける
ポイントは「印鑑はしっかりと押す(濃くする)」「スキャンは高画質設定でおこなう」「スナップショットは拡大しておこなう」の3点。スキャンをする過程で画質が薄く、荒くなってしまうので、PDFにしたときにはっきりと印影が映るように気をつけましょう。
また、少しでも画質を維持するために、スナップショットはPDFファイルをできるだけ拡大してから行いましょう。
電子印鑑を導入して時間と紙を節約しよう
以下は今回ご紹介した3つの方法で作った電子印鑑です。
いまや請求書や納品書のファイルのやり取りもデータ上で行われることが多くなりました。ペーパーレス化が進む中で、印鑑の立ち位置がとても微妙になってきているとも言えます。正式な書類の場合は難しいかもしれませんが、簡単な書類などであれば電子印鑑を取り入れてみましょう。時間や紙が節約できますよ。
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