通勤時間を有効活用術! 年間約480時間を有意義に過ごすには

何気なくやり過ごす日々の通勤ですが、片道1時間かけている場合は1年で約486時間(一年の平均平日日数を243日として計算)、約20日分相当の時間を通勤に充てていることになります。この時間をもし有効活用できれば、1年後、5年後、10年後の自分の未来が変わるかも。

5年後に断然差がつく! 通勤時間の有意義な過ごし方11選 ~片道1時間で1年で約486時間~

今回は30分、60分、90分以上と、通勤時間別に有意義な過ごし方をピックアップしてご紹介します。

通勤時間が30分のひと向けの有意義な過ごし方


《1時間(往復)×243日(一年の平均平日日数)=243時間(約10日分)》

新聞を読む

新聞の平均閲読時間は朝刊が24分、夕刊は16分というリサーチ結果があります。約30分の通勤は、新聞で情報収集するにはちょうどいい時間と言えるでしょう。

満員電車などで、新聞を広げるのが難しいという方には、各紙が配信しているデジタル版がオススメです。

ラジオニュースを聴く

車や自転車通勤で、新聞やスマホのニュースをチェックできないという方にはラジオニュースがよいでしょう。特にオススメの番組は「NHKラジオ」と「ラジオ日本」です。

NHKラジオは時報が鳴るごとに最新ニュースを教えてくれるので時間を気にせずニュースをチェックできます。また、ラジオ日本では「20分聴けば朝のニュースが分かる」をコンセプトにした「岩瀬惠子のスマートNEWS」が平日毎朝放送されていますので、短い時間で効率良く情報収集できるでしょう。

英語でニュースを聴く

「ニュースもチェックしておきたいけど、語学勉強もしたい…」そんな意識の高いビジネスパーソンにオススメなのは、英語を母国語としない人向けの英語学習ニュースサイト「VOA LEARNING ENGLISH」。

「VOA」とはBBCやCNNと同じくらい有名なアメリカの国営放送局のニュースサイトですが、この「VOA LEARNING ENGLISH」は英語学習者向けニュースサイトとして、ネイティブ向けの難しい英単語や難しい熟語をできるだけ避け、平易な文章で書かれています。また、ニュースの読み上げ機能でリスニング対策も行えます。これで、毎朝英語学習とニュースチェックの一挙両得が可能に!

簡単なエクササイズを行う

通勤時間にも行える簡単なエクササイズを盛り込めれば、忙しいビジネスパーソンでもダイエットすることができます。

■二の腕のシェイプアップ(電車通勤のみ)

つり革をつかんで、ひじの角度を90度にし、下に引っ張り二の腕に負荷をかける。ペースに合わせて右腕左腕と交互にやることで二の腕のシェイプアップになります。

■太もものシェイプアップ

姿勢を正して浅めに座り、体が安定したら、かかとをあげる。そのあと、両ひざの内側に力をいれたり、外側に力をいれたりすることを繰り返す。こうすることで、太もものシェイプアップになります。

■顔のシェイプアップ

口を閉じてベロを歯の表面に沿ってグルグル。一周を一回として25回行い、終わったら逆回転で25回を2セット。顔のシェイプアップになります。マスクを着用すれば電車の中でも恥ずかしくなく行えます。

通勤時間が60分のひと向けの有意義な過ごし方


《2時間(往復)×243日(一年の平均平日日数)=486時間(約20日分)》

1日のTO DOをまとめる

「オフィスに入ったら一気にエンジンをかけたい」そんなビジネスパーソンにオススメなのは、その日のTO DOリストの作成です。

今日達成しておきたいタスクを書き出し、優先順位を立てる。一つ一つのタスクを具体的にイメージしておくだけで、1日の作業効率が高まるでしょう。

また、帰りの電車ではその日のタスクの達成度を確認。仕事を振り返って反省点を書き込めば明日の能率にもつながるでしょう。ちなみに、無料アプリで多くのTO DOリストがリリースされているので、自分に合うものを選んでみてください。

乗客を観察してマーケティング調査をする

通勤バスや電車にはさまざまな人が乗ってきます。男女の違いや世代の違いなど基本的にはバラバラ。そのためよく観察してみると、服や色合い、振る舞いなど、現在の人が求めているものを知ることができます。

これはそのままマーケティング調査としてビジネスに活用できる情報です。Twitterのつぶやきをまとめられるサービス「Togetter」で起業した吉田俊明さんは、通勤電車の中でTogetterのサービスを思いついたそうです。通勤時間はマーケティング調査の時間として、周りを見回してみれば、思わぬアイデアが浮かぶかもしれません。

参考記事:「通勤電車を見渡せば、発想のヒントがそこかしこに」エンジニアtype

ビジネス雑誌やビジネス書を読む

通勤時間の過ごし方の王道といえば読書。しかし一体何を読めばキャリアと結びつくのでしょうか?

オウチーノ総研の調査によると、通勤電車の過ごし方で「ビジネス雑誌を読む」と答えた人は、年収300万円未満が5.2%、300万~500万円未満が7.9%、500万~700万円未満が9.1%、700万円以上が16.7%と、年収が上がるにつれて割合が高くなるそう。

年収が高い人ほどスキマ時間で自分の教養を高めているのが分かります。また、電子書籍配信・販売サイト「honto」が行った調査によると、日本の20代の男子1日の読書時間は39.1分、20代女子は32.8分だそうです。往復2時間かけてビジネス雑誌、またはビジネス書を読む人は、周りのビジネスパーソンより多く情報量を得ることができるでしょう。

オーディオブックを聴く

車や自転車での通勤のため本を読むことができないというビジネスパーソンにオススメなのが、書籍の音声コンテンツ「オーディオブック」です。

これなら手を使わずに本を読むことができます。オススメの入手方法は、オーディオブック配信サイト「FeBe」。インターネット配信なので、気になる本をすぐに手に入れることができ、ラインナップも豊富で、音声スピードの調整ができるなど機能面でも優れています。

通勤時間が90分以上のひと向けの有意義な過ごし方


《3時間(往復)×243日(一年の平均平日日数)=729時間(約30日分)》

映画を見る

通勤時間が90分以上ある場合は映画を見るのもよいでしょう。映画はエンターテインメントとして楽しめるほか、万国共通の教養なので、話題づくりに役に立ちます。

スマートデバイスで視聴できる映画配信サービス(「hulu」、「TSUTAYA TV」、「U-NEXT」など)を用いれば、気軽に視聴でき、コンテンツが尽きることもないでしょう。

小説などの創作をする

通勤時間をクリエイティブな時間に充てるのもよいでしょう。小説家の岡本学さんは、第55回群像新人文学賞受賞作『架空列車』(講談社)を通勤の電車の中で書き上げたそうです。

たしかに働きながら1日3時間も創作の時間をつくるのは、簡単なことではありません。小説投稿サイト「小説家になろう」では、スマートデバイスからの投稿も可能です。あなたも通勤時間を利用して、文壇デビューにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

資格取得の勉強をする

通勤時間を利用して資格取得の勉強をされている方をよく見かけます。社会人向けの資格取得に関する意識調査結果レポートによると、勉強する場所は通勤途中という方が一番多いそうです。ひとの集中力の限界は90分という話もあるので、通勤の時間が90分くらいの方はその時間を利用して資格取得の勉強をするのも効果的といえます。

電車通勤の時間の有効活用するコツ:乗り換えをブロックごとに分ける


電車での通勤は車や自転車の通勤と比べて、乗り換えや満員度合いによって活用方法が変わるでしょう。そのため、時間を切り分け、これまで紹介したテクニックをハイブリットに利用するのも効果的です。

(例)乗り換え2回/通勤時間計 片道1時間45分の場合

自宅から最寄り駅まで徒歩15分→ラジオニュースを聴く

電車1に乗っている時間が5分→ラジオニュースを聴く

電車2に乗っている時間50分(乗り換え含め)→To Doリストを作成する

電車3に乗っている時間25分(乗り換え含め)→新聞などで情報収集をする

駅から会社まで徒歩10分→好きな音楽を聴いてテンションアップ

以上のように、時間の切り分けが必要になる方は、これまで紹介したテクニックをその都度使い分けて、通勤の時間を有意義なものにしましょう。また、まとまった乗車時間が取れない方は、これまで利用していた路線を見直してもよいかもしれません。

通勤時間をキャリア形成につなげよう!

 



いかがだったでしょうか? 退屈な通勤時間に付加価値を与えることで、あなたの人生を変えるキッカケになります。あなたも通勤時間を有意義に活用してキャリア形成に役立ててみてください。

※この記事は2015/09/16にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています

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