以前、1ミリも尊敬できない人が上司だったら? 上手に付き合うための心得・3箇条と題し、行動面にフォーカスをあてた対策について述べました。今回は、まずは心の持ちようから…人間関係の悩みを切り抜けるための心の操縦術をご紹介します。
今日から実践したい、4つの心の操縦術
1.自分が教育する立場だと思え
もしかしたら、相手は理不尽なことであなたを罵倒するかもしれません。また、パワハラ、モラハラ、カラハラ等をしてくるかもしれません。そんなとき、「どうして私がこんな目に……」という考えが頭をよぎるでしょう。
しかし、その状況は、いわば当然のことなのです。なぜなら、あなたはその相手の「教育係」なのですから。
理不尽なことで罵倒してくるのは、キャパオーバーで気が立つような、器の小さいまだまだ未熟な人間だからです。上司だって、未熟な人間なのです。あなたの反応次第で、そんな上司・先輩の気を落ち着かせることができるかもしれません。
「また始まった…」と、まずは冷静になって、「自分は(この上司・先輩の)教育係なのだ」と心の中で唱えてから対応しましょう。
※あまりに耐えられないときは、メモ帳などに日頃の上司の不満などを書き溜めて、気を和らげたりストレス発散しましょう!
2.反面教師にせよ!
嫌いな上司と働かなければならないのは不幸かもしれません。しかし、嫌いな上司は、大抵周りからも嫌われていたりするものです。
「人のふり見て我がふり直せ」上司の嫌いなところをメモしながら、反面教師にすることであなた自身の成長につながるかもしれません。
人は、自分のことはよく分からないものですが、他人のことはよく目につくものです。だからこそ、その他人の「ふり」から、自分の中で「良し」としない部分が見えやすいのです。
であれば、そこからあなたの理想の上司像を探してみましょう。あなたが今後理想の上司となることで、救われる部下がいるかもしれません。
3.どこかに自分の非があると思え
理不尽な怒られ方をされる、嫌な言い方をされるというのは、もしかしたらどこかであなたの印象が悪くなっているのかもしれません。嫌な対応をしたことは無かったでしょうか?また、適当な言い方をしたことは無かったでしょうか?自分の行動を顧みてみましょう。
もし、自分に非が見つかれば、それを改善することで、上司や先輩からのあなたへの態度が大きく変わるかもしれません。
4.悲劇のヒロインになれ
脳内で面白い状況に変換しましょう。「私はシンデレラ。あの人たちはいじわるな姉。ああ、なんてひどい仕打ち!あの人たちは私の仕事ぶりに嫉妬しているのだわ」。悲劇のヒロインごっこをすることで普段も面白おかしく過ごすことができるかもしれません。友人や家族に話すときのネタにもなります。
考え方1つであなたの状況、あなたの周囲を変えていくことができます。よくよく上司・先輩のことを考えてみてください。彼らも、あなたと同じ人間なのです。何も違いはないですし、怖がる必要もありません。馬鹿な人だなと思いましょう。ぜひ、この4つの心の操作術を実践してみてください。
まとめ
冒頭でも述べましたが、完全に気の合う人しかいない職場なんてどこにもありません。もしかしたら、今の会社以上に嫌な上司・先輩がいる可能性もあります。まず考えるべきはあなたの利益とキャリアです。今の会社をやめた場合、何があなたの利益になるでしょう?あなたの今後のキャリアはどうでしょうか?
さまざまなことを踏まえて考えたら、「まだ転職する必要はないのかも?」と思えてくるかもしれません。今一度、しっかりと自分自身を見つめ直してみてはいかがでしょうか?
※この記事は2016/11/04にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています
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