「相手と仲良くなりたいのに、初対面だとなかなか会話を続けられない」という悩みを抱えている方も多いでしょう。実は、人見知りでも“基本的なコツ”を抑えておけば、うまく会話することが可能です。
今回は、初対面の人と会話が続かない理由や、うまくいくための5つのコツを紹介します!
- 初対面の人と会話が続かない3つの理由
- コツをつかめば初対面の人と会話を続けられる!
- コツその1.相手の興味や趣味を掘り下げる
- コツその2.事前準備を怠らない
- コツその3.出身地などの共通点を見つける
- コツその4.苦手意識を持たず自分から話しかける
- コツその5.完璧な会話にこだわらない
- 初対面の会話におすすめの雑談ネタ一覧
- 初対面の会話で注意すること
- 事前準備で初対面の会話に備えよう!
初対面の人と会話が続かない3つの理由
会話したいと思っていても、なかなか初対面の人と会話を続けられない主な理由が、以下の3つです。自分が該当しているか確認してみましょう。
1. 上手に話そうとして緊張する
「初対面の相手に嫌われたくない」「自分の印象を良くしたい」と考えて上手に話そうとしすぎると、余計に緊張してしまうのではないでしょうか。結果的に、緊張から上手に話せず会話も続かないという悪循環に陥ってしまいます。
人前で緊張しやすい人は、完璧主義だったり、人にどう見られているか気にし過ぎだったりすることが少なくありません。
2. 相手の話を聞けていない
自分のことばかり喋って相手の話を聞いていないと、初対面の人と会話は続きません。会話は一方通行のものではなく、「キャッチボール」ということを十分に理解しておきましょう。
同じく、自分の話をせずに相手のことだけ聞く場合も、初対面の人と会話を続けるのは難しいです。
3. 仕事の話題だけでネタに乏しい
ネタに乏しく仕事のことしか話すことがない場合、途中で話題が尽きるため、初対面の人との会話が続きません。初対面の相手が話題を提供してくれたとしても、自分の知らない分野であれば、質問力がないと会話がなかなか盛り上がらないでしょう。
コツをつかめば初対面の人と会話を続けられる!
「会話で緊張してしまう」「ネタに乏しい」など、苦手意識を感じている方も、コツさえつかめば初対面の人と会話を続けられるようになります!
とくに押さえておきたいのは、以下の5つのコツです。
- 相手の興味や趣味を掘り下げる
- 事前準備を怠らない
- 出身地などの共通点を見つける
- 苦手意識を持たず自分から話しかける
- 完璧な会話にこだわらない
ここでコツを掴み、明日から会話で実践してみましょう。
コツその1.相手の興味や趣味を掘り下げる
“ちょっと思い返してみてください”。初対面同士でグループになった時に、誰に対しても気さくに話しかけることができる人って、必ずいませんでしたか?どうして初対面なのに、そんなに雑談を続けることができるんだろう……。と、不思議に思いませんか?
では、このような人は上手に話をするために、とんでもない量の知識を身に付けているのでしょうか?いえ、いえ、そんなことはありません!初対面の人と話をするのが得意な人は、相手が話しやすい環境を作り、話を聞き出している場合がほとんどです。
初対面の人とざっくばらんに雑談できる人は、相手の趣味を聞くだけにとどまらず、相手の興味や好きなことをなるべく話してもらうようにします。
また趣味一つ取っても、その話をできるだけ詳しく聞こうとすれば、自然と話題が広がるはずです。例えば、相手の趣味が「映画鑑賞」であれば、単に好きな作品を聞いて終わりではなく、なぜその作品が好きなのか、最近のおすすめは何か、映画館派か家派かなど、どんどん話を深ぼっていきます。
好きなことは初対面でも話やすい
なぜ、ここまで話を深ぼっていくのかというと、多くの人は好きなことの話ならば、初対面の人にでも話すことができるからです。あなたも、趣味が合う人にならば話しがしやすいですよね。
もっとも、相手の趣味に対して嘘をついて好きになれとは言いません。しかし、心地よく話してもらうために、なんでもいいので相手が好きそうな話題に対しては、質問を繰り返してみましょう。好きな事の話ならば、初対面の相手でもきっと熱心に話してくれるはず!
加えて、忘れてはいけないのが笑顔です。いくら趣味の話を深ぼっても、つまらなそうにしていたり、真顔で話を聞いていたりしては、相手は話していて楽しくありません。笑顔で話を聞き、相手が話しやすい環境を作ることも初対面で会話がうまくいくコツです。
会話の例:
あなた:「○○さんのご趣味は何ですか?」
○○さん:「最近、ロードバイク(自転車)を購入して・乗り始めたんですよ。」
あなた:「いいですね(笑顔で)!始めようと思った“きっかけ”って何ですか(やっぱり笑顔で)?」
○○さん:「実は、会社の同僚がハマっていて、一緒にやらないかと誘われたんです…」
※といった形で、会話が弾むはず!さらに最近だと“いつ”、その趣味のために出かけたのか?などを聞いていけば、話を深ぼりできます。
コツその2.事前準備を怠らない
初対面の人とうまく会話ができない人が陥りがちなのが、“はい、いいえ”で終わってしまう質問を繰り返してしまうことです。これでは、自然にうまく会話をすることは難しいでしょう。相手が気を使って話を振ってくれない限りは、「質問→沈黙・質問→沈黙・質問→沈黙…」が続きかねません。
こうならないために行うといいのが、事前に質問事項を決めてしまうこと。初対面の人とうまく会話をするためには、咄嗟に話題を振るよりも、事前に話すことを決めてしまった方が、「質問→沈黙」を防ぐことができます。そこで押さえておきたい有名なものが、「た・ち・つ・て・と」です。
た … 食べ物について
ち … 地域・出身地について
つ … 通勤・交通手段などについて
て … 天気や気温について
と … 富(景気や経済について)
「た・ち・つ・て・と」は、初対面の人に対して振る話題の基本的な質問をまとめたもの。これを使えば、事前に用意しておく質問を簡単に決めることができます。
また前項の「コツその1.」のように、話を深ぼりしてもいいですね。そうやって会話を準備して、さらに深堀りができれば、その先の沈黙を避けることができます。これで、会話に困ることは無くなるわけです。
会話の例:
あなた:「今日のお昼は何を食べましたか?」
※会話をしているのが朝なら、昨日の夕ご飯でもいいかもしれません。
○○さん:「今日の昼は▲▲を食べたんですよ~」
あなた:「いいですね(笑顔で肯定する)! 実は先日、私も▲▲を食べて…」
※食べ物の話をしようと考えていた場合は、自分の場合は▲▲です。といった回答をあらかじめ考えておくと話が弾みやすいです。これは“天気”など、他の話題の場合も同じです。
コツその3.出身地などの共通点を見つける
いくら相手が熱心に話をしているからと言って、その話を「うんうん」と聞いているだけでは、いつかは疲れてしまうでしょう。初対面でありがちな作り笑いを長時間続けて、不自然な笑顔になるだけなのも避けたいものです。
そこで、初対面の相手が話している事について、自分との共通点がないか探してみてください。
“同じ出身地”、 “応援しているスポーツチームが同じ”、“同じ国に行った事がある”場合や、“趣味”“家族構成”“生まれた年or生まれた月”などが共通していることが判明した場合は、初対面でもきっと話が盛りあがります。
また、相手との共通点を見つけやすくするために、こちらからネタを振ってみるのもいいでしょう。共感できる部分や共通項が多ければ、互いにそれだけ嬉しい気持ちが高まり、自然と会話も盛り上がっていきますよ!
会話の例:
あなた:「○○さんの地元は、どちらですか?」
○○さん:「東京ですよ」
・自分も東京出身の場合:
あなた「私も東京です! 東京の大田区です。○○さんは東京のどちらですか?」
※相手の地元が自分と同じだった場合、さらに地域を掘り下げてみましょう。
・自分は東京出身で無かった場合:
あなた「東京ですか!いいですね(笑顔で肯定)!!ちなみに、東京の方は、修学旅行でどこに行くのですか?」(学生時代の話題に移せば、部活などの共通点探しに」
※相手との共通点を見つけるために、違う話題を振ってみましょう。
コツその4.苦手意識を持たず自分から話しかける
緊張している人は、見ていてすぐにわかるもの。皆さんも、緊張している人は、見ればわかると思います。そんな緊張した人を見ていると、自分にも緊張が伝染してしまうことって、ありませんか?グループの代表が発表する時に、代表以外も緊張してしまうパターンです。初対面ならばなおさら、緊張が伝わりやすい環境にあると言えますよね。
話を聞いていても、緊張しながら聞いているのと、リラックスして聞いているのでは、相手の話しやすさが違うと思います。うまく会話するには話しやすい環境が大切。なので、こちらが緊張していないことを示すためにも、こちらからも話をすることは忘れないようにしましょう。
コツその5.完璧な会話にこだわらない
最後のコツとしては初対面の相手と、盛り上がった完璧な会話をしようとしなくてもいいということです。紹介したコツを実践しても、話が盛り上がらないこともあるでしょう。
例えば、相手に趣味の話を聞いても、最初は恥ずかしいからと言って隠すかもしれません。ここで、「話が盛り上がらなかった」と焦り次の話題に移して完璧な会話を目指す必要はないです。完璧を求めようとしすぎると、相手の話をきちんと聞けなくなります。
完璧な会話でない場合に、「それってどういう意味ですか?」と聞き返すことも、時には必要です。なんと言っているのかわからないまま、話を先に進めては盛り上がる会話も、盛り上がりません。
拙い会話でもいいので、相手に興味を持ち、話を聞くことが一番重要です。最初から完璧に話せる人はいないと思います。だからこそ多くの経験を積み、段々と会話がうまくなることを目指しましょう。
初対面の会話におすすめの雑談ネタ一覧
ここまで紹介した例を踏まえ、初対面の会話におすすめの雑談ネタ一覧をまとめました。「明日初対面の人と会うけど、何を話せばいいかわからない!」そんな時にぜひ活用してください。
趣味
相手の趣味が何か尋ねましょう。いつから興味を持ったのか、きっかけは何かを尋ねるとさらに会話が広がります。相手に一方的に尋ねるだけでなく、自分の趣味も話すことが大切です。
食べ物
好きな食べ物・グルメは、おすすめのレストランの話題にまで広げられます。性別・年代問わずに盛り上がるネタのひとつです。
出身地
出身地は、共通点を探すのにも役立つ話題です。同じ地元というだけで、仲が深まるかもしれません。相手の出身地が自分の地元と離れていても、おすすめのスポットや地域のユニークな習慣の話で話題が広がります。
ペット
相手が犬や猫を飼っている場合、頼めば喜んで写真を見せてくれるはずです。ペットの種類や年齢を尋ねるだけでも、間が持つでしょう。
ニュースや天気
ニュースや天気は、相手のプライベートに入り込む必要がないため、当たり障りのない話題です。会話の導入部分に適していますが、話題が途切れる可能性が高く、単独で間を持たせるのは難しいかもしれません。
初対面の会話で注意すること
初対面で会話を長続きさせることだけに気を取られると、相手に不快感を与えてしまうことがあります。初対面の会話では、以下の点に注意するようにしましょう。
- タブーな話題に触れない
- 相手の立場や距離感に気を配る
- 第一印象をよくする
3つの注意点を解説します。
1. タブーな話題に触れない
相手の趣味や興味を聞き出すことで、初対面でも会話を続けやすくなります。しかし、くれぐれもタブーな話題には触れないようにしましょう。
年齢や身体的な特徴、恋人や配偶者の有無などのプライベートな話題は、質問されることを嫌がる人もいます。少し話をしてみて、相手が話したがらないようでしたら、事前に準備した違うネタに変えましょう。
踏み込んではいけない話題は人によって異なるため、最初のうちは難しいかもしれませんが、こればかりは経験して感覚的につかむしかないです。
2. 相手の立場や距離感に気を配る
初対面の相手に積極的に話しかけることは大切ですが、馴れ馴れしくしすぎると相手に引かれてしまうかもしれません。相手の反応をうかがいつつ、適度な距離感を保つようにしましょう。
また、相手が目上の立場であれば、言葉遣いにも十分注意しなければなりません。
3. 第一印象をよくする
第一印象で、相手を判断する人も少なくありません。良好な関係を築き上げるために、明るい挨拶や清潔感、笑顔を意識して第一印象をできるだけ良くしましょう。
また、初対面で遅刻して相手に不快感を与えると場の雰囲気が悪くなり、楽しい会話は期待できません。面談時間や会食時間を守ることが不可欠です。
事前準備で初対面の会話に備えよう!
上手に話そうとしすぎて緊張してしまうことが、初対面の会話が続かない理由のひとつです。自分が緊張して上手く話せないでいると、緊張感が伝わり相手も話しにくくなります。
そこで、事前にネタや質問事項を準備し、苦手意識を持たずこちらから相手に積極的に話しかけてみましょう。あらかじめ用意していたネタで相手の興味を引き出せなかったとしても、途中で自分との共通点が見つければ、会話が弾むかもしれません。
今まで初対面の会話に緊張していた方も、事前に準備して明日から気軽に相手へ話しかけてみましょう。
※この記事は2016/11/04にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています