5月は新入社員の研修が終わって各部署への配属が本格的に決まる、という会社も多いのではないでしょうか。あなたの部署にも、新たなメンバーが加わりますか?
彼らが1日も早く業務に慣れるためには、先輩社員の適切な指導が必要不可欠。
今回は新人が入ってきた時に抑えておきたい、指導のポイントをご紹介します。
専門用語の使い方には気を配る
社内や業界にとって当たり前な専門用語も、新人には聞き慣れないことがほとんど。正しく意味が伝わるようになるまでは、そういった言葉は極力避けたほうが親切です。彼らの慣れや業務の習熟度を見ながら、随時その意味を覚えてもらうようにしましょう。
五月雨にあれやこれや教えるのではなく、あらかじめ覚えてほしい言葉をひとまとめにしておいたほうが、結果的に効率良く指導できるはず。
まいにちdodaでは新入社員として覚えておきたい、よく使われるビジネスカタカナ語を特集しています。新人の指導の際、こちらのページもぜひ参考にしてみてください。
相手が話しかけやすい空気を作るのも仕事のひとつ
基本的に物事は、受け身の姿勢で学ぶよりも自発的に「覚えよう」と思って行動したほうが、素早く吸収できます。
そのため、新人が何か質問や相談をしに来た時に、「忙しいから後にして」といった、相手を萎縮させてしまうような雰囲気を作るのはNG。
どうしても手が離せない時は、「30分後にしてほしい」など、その場で代案を示しておきたいところです。
説明する際にはその理由まで話すこと
新人に業務を説明する際、つい面倒になって「こういうものだから、こうしておいて」と言っていませんか?物事の過程を飛ばして結果だけ伝えるような言い方では、彼らの判断力は伸びません。このような状況では新人も、「これはどうすればいいですか?」と、毎回尋ねざるを得なくなります。
説明する際は、しっかりとその背景にまで触れること。丁寧な説明は手間も時間も掛かりますが、そのほうが新人がケースバイケースで自主的に判断できる場面も増え、早く戦力として活躍してくれます。
新人が失敗した時は、まず先に自分の指導方法を疑う
新人が失敗した時は、「仕事ができない」「やる気の問題」と相手のせいにしないで、まず先に自分の指導方法に問題がなかったか冷静に振り返ることが重要です。
自分にとっては当たり前なことも、新人にとっては未知の領域。
例えば「この件、確認しておいてね」と新人に依頼した場合、何がどうなっていればOKなのか、その認識がお互いに違っていたら、失敗するのは当たり前ですよね。
どの情報が不足したから失敗に繋がったのか。その気付きが、あなた自身の成長に繋がります。
たまには弱点を見せる
慣れない新人にとって、職場という空間はまだまだ肩身が狭いもの。周囲がテキパキはたらいているのに自分だけ業務に慣れないという状況は、我々が想像するよりずっと辛いものかもしれません。
そんな時、一番近しい先輩が実は色々と失敗していたり、意外な弱点があったりすると、新人の悩みもいくらか楽になるのではないでしょうか。
あなた自身も背伸びして“完璧な先輩”を演じる必要がなくなり、本来のパフォーマンスが発揮できるかもしれません。
ただし、弱点を見せすぎて(悪い意味で)緩い雰囲気になってしまうのは考えもの。何事も適度に、仕事として必要な緊張感をお忘れなく。
物事を教えるということは、自分が本当にそれを熟知しているのか確認する良い機会でもあります。
あなた自身も新人時代、良い先輩に会って「いつかは自分もこうなりたい」と憧れたり、相性の悪い先輩に辟易(へきえき)しながら「こうはならないぞ」なんて誓ったりもしたはず。
その時の気持ちを思い出しながら、余裕をもって指導にあたってみてください。
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